第十二話

登場人物紹介

 キヨシ……職業不定。マ○オとか有名ゲームをよくする。

 ジロウ……職業勇者。RPGゲームをよくする。

 ヒデオ……職業賢者。ゲーセンによく出没する。

 ララ ……女神。実は格ゲーマー。



ジロウ「じゃ、このゲームやるか」


 行商人から買ったギャルゲー(第十一話参照)を取り出すジロウ。

 

キヨシ「ホントにギャルゲーするんだ⁉」


 ヒデオがゲームをセットし、ゲームが始める。


ララ「急にゲームをする流れに対して疑問は持たないんですね」


ヒデオ「まあな。クッキングバトルまでしたからな」


ジロウ「お、始まったぞ」


 画面にゲームタイトルが出る。


キヨシ「どきどきメモリアル……なんか聞いたことあるようなないような……」


 [難易度を選択してください] ※ゲーム画面の文字

⇒イージー  ⇒ハード



ジロウ「……まあハードモードかな」


ヒデオ「じゃあハードモードで」


 [主人公の設定を選んでください]

⇒スポーツ万能  ⇒秀才  ⇒さえない男子


ジロウ「この三択か。……どうする?」


ヒデオ「ラノベ主人公っぽいさえない男子とかどうだ?」


ジロウ「じゃそれで」


 [主人公の設定を選んでください]

⇒好物はハンバーグ  ⇒好物は唐揚げ  ⇒好物はオムライス


キヨシ「これいるの?」


ジロウ「じゃあオムライスで」



[朝、主人公が食べるごはんを選んでください」

⇒パン  ⇒和食   ⇒中華


キヨシ「これ必要?」


ララ「私は和食が食べたいです」


キヨシ「いやそれは知りませんけど」


ジロウ「じゃあ和食で」



[ゲームオーバー]



キヨシ「なんで⁉」


ジロウ「だからハードモードなのか」


キヨシ「違うだろ!」


ヒデオ「じゃあパンじゃねーか。ほら、パンをくわえて遅刻遅刻~って言いながら登校するもんだろ?」


キヨシ「いやそれ古くね?それにどっちかと言うと女子のほうじゃね?」


 ジロウは朝ごはんの項目でパンを選んだ。


 ゲームが始まる。

<朝。遅刻そうになっている僕はパンを食べながら登校していた>※ゲーム内の音声


キヨシ「ホントにその始まりなの?」


[主人公の前に分かれ道が。どちらに進みますか?]

⇒右  ⇒左  ⇒真っすぐ  



キヨシ「そこ選択肢出すの?なんか嫌な予感がするんだけど」


ジロウ「進む道によってストーリーが違うんじゃないのかな」


ララ「適当に右とかでいいんじゃない?曲がり角でヒロインとごっつんこでしょ」


ヒデオ「ありきたりだけどそうなんだろうな」



<僕は右に曲がった。キーッツと音が聞こえると、トラックにひかれてしまった>


[ゲームオーバー]


キヨシ「やっぱりか!いきなりゲームオーバーってクソゲーだろこれ!」


ジロウ「……じゃあ左に曲がるか」


<僕は左に曲がった。人にぶつかってしまった>


ヒデオ「おっ、ヒロイン来たか?」


<僕とその相手は地面に倒れた。相手は僕と同じ年くらいの女子だった。転んだ拍子にスカートの中の下着が見えてしまった>


ジロウ「あーよくあるパターンね」


<僕はそのまま警察に捕まってしまった>


[ゲームオーバー]


キヨシ「えー⁉」


ジロウ「もう真ん中の道しかないな」


 真ん中の道を選択する。


<道を走っていると……モンスターが現れた!>

[行動を選択してください]

⇒戦う  ⇒調べる  ⇒道具  ⇒逃げる



キヨシ「えー⁉急にRPGゲームになったんだけど⁉ギャルゲーじゃないの⁉」


ヒデオ「……まあ、戦うしかないんじゃねーか?」


 戦うを選択する。


<僕の攻撃。………5のダメージ>

<モンスターの攻撃。……21のダメージ。……僕は死んでしまった>


[ゲームオーバー]




キヨシ「やっぱりかよ‼」


ララ「これクリアできるんですか?」



第十二話おわり

















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