第五話
登場人物紹介
キヨシ……ツッコミ担当。とりあえずラノベは全体的に好き。
ジロウ……勇者担当。とりあえず学園が舞台のラブコメに出たい。
ヒデオ……賢者担当。とりあえずハーレムものの主人公になりたい。
ララ ……女神担当。とりあえずカッコいい男と結婚したい。
ローガン…ギルドの受付を担当するムキムキ男。
ララ「ギルドに行きましょうか」
ジロウ「おお。いや別にいいけど……ギルドに行くとなにかあるの?」
ララ「はい。この世界では、ギルドに登録すると、優先的にクエストが受けられるんです」
ジロウ「まあ、お金を稼がなくちゃいけないか」
ララ「ええ。そして、ギルド内でランキングがあり、その上位に入ると豪華景品がもらえるそうです」
ヒデオ「なんかゲームみたいだな」
ララ「それに、そういうギルドとかがあると、新キャラを出しやすいじゃないですか」
キヨシ「急なメタ発言」
ララ「ではとりあえず行きましょう」
ララに連れられて来たのは、ザ・酒場といった場所だった。
ジロウ「おお。いかにも異世界の酒場ってとこだな。なんかテンション上がる」
ララ「酒場での食事は後にして、とりあえず先にギルドに冒険者登録を行いましょうか」
そう言いながらカウンターへと近づき、そこにいるマッチョな体つきの男に近付く。
ローガン「へい、いらっしゃい。見慣れない顔だが、ギルドメンバーになりたいのかい?」
ヒデオ「ええ、まあそうです」
ローガン「なるほど。見たところ、賢者と勇者ってところかい?レベルは低いけど、これから楽しみな感じだな」
受付のローガンはジロウとヒデオを見てそう言った。
ジロウ「ここのギルドってどれくらい人数がいるんすか」
ローガン「正確な数は忘れたが、ざっと千人くらいだな。だが、名の知れた実力者となるとほんの数名しかいないぞ」
ジロウ「一位のグループってどんな人たちなんです?」
ローガン「一位か?とにかく強いぞ。二位、三位のグループとは大きな差があるくらいな。戦士、魔法使い、僧侶、騎士、盗賊の五人からなるチームだ。まず個人の能力がバカ高く、一人で一国の軍隊並みの強さを持っている。それが五人そろってるからな」
ヒデオ「へー。つまり化け物ぞろいってわけか」
ローガン「そうだ。ちなみにグループ名は『にゃんにゃんチーム』だ」
キヨシ「名前は全然強そうに聞こえないぞ」
ジロウ「それで、ギルドに入るために何かしなくちゃいけないのか?」
ローガン「試練を受けてもらい、それを合格する必要がある」
ヒデオ「へー……ここで?」
ローガン「いや、この国の北に位置する、迷宮の洞窟の最深部で」
ジロウ「そこで迷宮の主と戦うのか?」
ローガン「そこでクッキングバトルをしてもらう」
キヨシ「なんで⁉」
ローガン「料理は冒険者にとって重要だからな」
ララ「確かにそうかもしれませんね。大きなダンジョンに行く際は、自分たちで食事を作らないといけませんし、サバイバル状況下では、モンスターの肉等を調理する必要がありますし」
ローガン「その通りだ。料理ができる男性は女性にモテそうじゃないか」
キヨシ「全く冒険と関係ない理由じゃないか」
ララ「まあ、仕方ありませんね。迷宮の洞窟に行きましょう!」
第五話おわり
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