天衣 凱斗 ORIGIN Ending phase 02

支部長が亡くなって数週間、██支部は支部長が担当していた仕事の割り振りと引き継ぎで忙しい。

何かと不満そうな表情をしていたエージェントも、不服そうな態度を取っていたチルドレンもこの時は私達2人にかまけている余裕はなかったようだ。

そのおかげで身の回りの今まで出来ていなかった箇所の整理整頓、██が勝手に持ってきて置いて行った物の処遇、パロール及びオルクスシンドロームへの対処方法の思案等をタスクを決めてしていく必要があった。

なぜそのシンドロームの対処方法の思案もかというと、何かといつの間にか入り込んで自由気ままにしている██のせいだ。

……だが、██といた時間は、私にとって、こういうのは初めてだが……心地良い夢のようで至福の時でもあった。

それでも、別れはくる、だからこの想いは隠したままでいい、密かにまた独りに戻るだけだ。

██といられた時間は私一人で覚えていればいいのだから。

日本支部ではどうやらこの██支部の次の支部長を決めるための会議をしているらしい。

選ばれるのは私ではない、指示はできるが命令というものは知らないかったからだ。

戦闘面での指示や作戦は可能だが、ほぼ事件解決の為の推理や観察にノイマンシンドロームの能力エフェクトのほとんどを割いていた。

荷物は全てすぐに片付けれるようにはしてはおいt


(ここで一度途切れている)


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星空は綺麗だ

私自身、自身の感情を発露させたことはないのは自負していた

感情のコントロールができないものは破滅に導かれる

そうなることは知っていた、だからこそずっと感情を奥底に封印していたのに

██と過ごしてからだ、おかしくなったのは、でも、それを心地よく感じたのは初めてだ


端的に言うと

██がUGNから消え、私は支部長となった

私は知った

本音で話し殴りあい確かな絆があるのを感じてどこにいようと立場が変わっても親友であるという真実を

ならば私は、ここでこの町を、彼が帰ってくるための場所を護り続けよう、私の最初で最後の大事な相棒との約束だ。


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ここまで読み返したが改めて見ると……自分の過去について振り返ってやるというのは中々に気恥ずかしい、と感じる。

支部員たちとの交流も考えて何とかコミュニケーションをとるための本を読んだり、エージェントやチルドレン、イリーガルについての資料も読み込んでは何かと話したりしたが……やはりコミュニケーションというのは私にはまだ難しいのかもしれない。

だが、約束は守らなくては……それに今日は、日本支部から研究員が来るらしい

らしい、というのは霧谷雄吾からの連絡が来て今現在この██市にてとあるFHが潜入しているらしく、そしてこの事件の裏にあるとある物の調査の為のようだ。

さて、取り掛かるとしよう

扉の外から足音が聞こえる、来たようだ。


───お前は今、どこで、何をしている?また会えたら沢山話をしよう、████。



天衣 凱斗編 ORIGIN END

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