天衣 凱斗 ORIGIN Ending phase 01

あれから数年、██支部の支部長が死亡した。

FHセルのリーダーによる襲撃、任務が終わって疲弊しているタイミングを狙われたのだ。

計画的で何よりタイミングからして漁夫の利を得ようとする他のセルによるものと思われる、何よりそのせいでエージェントの殆どはセルエージェント達の手によりほぼ無力化させられたのだから。

残っているのは私を含めた██と数人のチルドレン、重傷のエージェントと未戦闘要員の事務員だけだ。

これからどうするのか、報復をしなければ、という者、混乱して右往左往する者で支部内の混乱を促進させている。

だが、FHセルのエージェントが残した僅かな傷や足跡、それらをノイマンの思考力で分析、もしもFHであるのならばこの後どうするか、またどのようにしたか、と逆算及び計算を行い、答えは弾き出された。

██と共に、エージェント達に指示を出して日本支部への応援及びセルの居場所、目的と逃走ルートを基に先回りをして確保を行わせた、私が指示する事で不満気な者が多かったが、日本支部の応援が来る頃には██市のFHセルメンバー1人残らず確保、及びセルを潰した事により黙り込んだ。

私の指示で報復が為せたというのに何故そこまで不満そうな何とも言えない表情するのかは理解できなかった。

けれどこれで、私自身の役割は終わりだ

霧谷雄吾にその事を伝えた。

この後どうなる事かまでは、知らなかった、この時までは。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る