第5話 闇祓い国家試験
土曜日の朝、理由はわからないけれど、とても朝早くに目が覚めた。
きっと緊張していたからかもしれない。まだ外は少し薄暗くて、日中はうるさいほどに鳴くセミもまだ一匹も鳴いていない。
お父さんもお母さんもまだ寝ているようだ。私は二人を起こさないように、静かにリビングへの階段をおりて、コップに水を一杯くんだ。掛け時計の時刻を見ると、まだ朝の5時すぎだった。
今日はいよいよ闇祓い国家試験の日だ。
「やっぱり、緊張するな…。」
水を一口飲んで、胸をきゅっとおさえた。
そのままリビングで横になっていると、いつの間にか二度寝をしてしまっていたようだ。
「あら、なんでこんなところで寝てるの?」
リビングに降りてきたお母さんに「風引くわよ。ちゃんとベッドで寝なさい。」と起こされた。
「あれっ、寝ちゃってた…?」
慌ててリビングの壁時計を見た。よかった…。時刻はまだ6時半だ。
「せっかく早起きしたんだから、ラジオ体操にでも行って来れば?」
「うーん、そうだね。着替えてくる。」
部屋でぼーっとしていても、胸がドキドキと緊張してくるのを強く感じるだけだろう。それなら、外で少し体を動かした方が気が晴れるかもしれない。
近くのマンションの中央にある公園では、近隣に住む人たちが参加するラジオ体操が行われている。参加しているのは、だいたい近くに住むおじちゃんやおばちゃんたち、あとは近くに住む同じ小学校の子ども達である。去年まではスタンプカードを押してもらうために頑張って通っていたが、もう高学年になった私は、スタンプのために朝早く起きて運動するほど子どもじゃなくなっていた。
“腕を前から上に大きくと、背伸びの運動から、1,2,3,4”
私が公園に到着した時、小気味よい音楽とともに、ちょうどラジオ体操第一が始まったところだった。
寝起きの身体に、ラジオ体操で脳に血液が回ったことで、頭も心もどこかスッキリと鮮明になったように感じた。ラジオ体操第一が終わるときには、太陽も燦燦と輝いていて、どこか晴れ晴れとした気分になっていた。
なんか変な動きが多いと思うラジオ体操第二を終えたあと、私はどうしようかと迷ったけれど、やっぱりスタンプを押してもらうことにした。
「あら、お久しぶりだね。」
私のスタンプカードを見たおばちゃんは、夏休みの最初の方だけスタンプが押されているカードを見て、「よく来たね。えらいえらい。」と可愛い犬のスタンプを押してくれた。
あまり参加していないことがばれるスタンプカードを見せるのが、少し億劫だったけど、可愛いスタンプを押してもらえて、やっぱりうれしくなった。試験が上手くいったら、明日からもう一度、毎日ラジオ体操に参加しようかな。
試験への緊張はかなり和らいで、どこか軽い足取りで家路に着いた。やっぱり外に出たり、運動したりすることは大事なんだと実感した。
家に帰ると、今日は土曜日だからお父さんはまだぐっすり寝ていた。朝ご飯を済ませた私は、音楽室の先生の指揮棒を手提げにしまい、「遊びにいってきまーす。」と玄関を出て行った。
北野生田神社はこの町で一番大きな神社だ。大きな真っ赤な鳥居が立っていて、そのすぐ傍で、鳥居に寄りかかるような姿勢で、鏡夜くんは本を読んでいた。
「おはよっ!」
私が声をかけると、鏡夜くんは本から目を離して「おはよう。」とほほ笑んでくれた。
「今度は何読んでるの?」
「夢野久作のドグラ・マグラだよ。まだ途中までしか読んでないけれど、話がよくわからないや。僕の『想像する力』もまだまだだね…。」
鏡夜くんの持つ本の表紙には、ちょっとセクシーな、でもなんか不気味な女の人の絵が描かれていた。
「そんなことより、準備はばっちりかい?」
鏡夜くんの問いかけに、私は手提げかばんから以前音楽室で拝借した指揮棒を取り出し、「うんっ、大丈夫!」と笑顔で答えた。
「思っていたより、緊張してないようでよかった。ほら、これを持って行きな。」
鏡夜くんは自分の黒いカバンから、算数でこないだ習った立方体の形の、リボンがついた箱を取り出した。
「なに…?これ?」
「いいから、開けてみな。」
言われるがままに開けてみると、そのなかにはとてもかわいいらしい帽子が入っていた。
「The魔女って感じの三角帽子だろ?その…気に入ってもらえたらいいのだけど…。」
少し照れくさそうに鏡夜くんは、視線をおとして言った。
黒い生地で仕立て上げられた三角帽子は、シルバーのリボンが巻かれており、ハロウィンでよく見るオレンジのカボチャ…ジャック・オ・ランタンの可愛いワッペンがついている。
「うわぁっ!すっごく!可愛いよっ!これ私に?」
「うん。気に入ってもらえてよかった。合格を祈ってるから。」
私は嬉しくなって、その場で帽子を被り、くるっとまわった。本当の魔女になったみたいだ。なんだか、今ならどんなすごい魔法も使えそうな気がした。
「ありがとうっ!うれしいっ!」
「そっ、そうか。よく似合っているよ。」
私は嬉しくなって、思わず鏡夜くんの手を握っていた。どうやら私もうれしくなると、人との距離感が少しわからなくなるみたいんだ。少し恥ずかしそうにしている鏡夜くんを見て、私も恥ずかしくなってきて、握っていた手を離した。
「とっ…とにかく、今から君は魔女だ。しっかりイメージして、普段通り『仮想の力』を使えば絶対大丈夫だから。」
「はっ、はい!わかりました。」
神社の鳥居をくぐって、私と鏡夜くんは境内の中へと入っていた。鏡夜くんは、神社の神主らしい人に挨拶し、何かポケットから手帳みたいなものを見せると、「どうぞ、こちらへ。」と神社の建物の奥の中へと案内された。
「なんですか?今の手帳みたいなのもの?」
「あぁこれかい?闇祓い手帳といって、正式な闇祓いになるともらえるんだ。」
「いいなぁ。かっこいいな。」
私が物欲しげに見ていると、「すぐに君ももらえるよ。」と鏡夜さんは微笑んだ。
木の床でできた暗く長い廊下を、神主さんを先頭にどんどんと進んでいく。一体どれほど歩いただろうか。すると、大きな開き戸の前で神主さんは立ち止まり、「この先が試験会場です。」と指さした。
「準備はOKかい?」
鏡夜くんの問いに、私はコクっと頷いた。
「既に連盟の皆さんはお揃いになられています。それではご武運を祈っております。」
神主さんはそういうと、両開きの重たそうな木の扉を開いた。
扉の中へと進むと、すうっと風が顔の傍を吹き抜けて、どこか大きな広間にでたのが分かった。見渡すと、小学校の体育館くらいはある大きな部屋だ。外に通じる窓は一つもなく、まだ午前中なのに建物の中は暗かった。木でできている部屋の壁側には、ろうそくがいっぱい並んでいる。
「おぉ、鏡夜じゃないか。」
「わっ!?皇さんだっ!」
皇さんって誰だろう…。鏡夜くんの視線の先を見ると、広間の奥に椅子が並んでおり、三人の人影が見えた。その中で一番若く、銀髪の男の人が、こちらに笑顔で手を振っている。彼がおそらく皇さんという人だろう。すらっとした高い背丈に、黒のタキシードがよく似合っている。
「久しぶりだね。」
「ご無沙汰してますっ!皇さんが今日の審査員なんですか?」
鏡夜くんは、嬉しそうに皇という名の人のもとへ駆け寄った。普段は大人っぽい鏡夜くんが子どもらしい笑顔で話している。
「そうだよ。こっちで用事があってね、しばらくは滞在する予定だよ。まさか今日の受験者の推薦者が君だったとは。」
「まだまだそんな立場じゃないんですけど、どうにも放っておけなくて。」
すると、銀髪の皇という人の横に座っている大きな身体のおじさんが、“ゴホンッ”とわざとらしく聞こえる様に咳ばらいをした。長く伸びた鼻を右手でなでながら、左手で天狗うちわを仰いでいる。
「おいおい、白銀のせがれよ。ここは年長者のわしに先に挨拶するべきじゃろう。」
「あぁ、すみません。京極先生もお変わりないようで。」
「まだまだ元気じゃわい。お主こそ、見ない間に少し逞しくなったかの。」
「そうですかね。ありがとうございます。」
鏡夜くんは審査員の人たちと顔見知りのようだ。なんだか和気あいあいとした雰囲気に、少し面食らってしまった。
「そんなことより、早く試験を始めましょうよ。」
京極という天狗みたいなおじさんの隣から、高い女の人の声がした。「おぉ、すまんすまんシルヴィア。」と京極先生は隣の女性に言った。名をシルヴィアというらしい彼女は、深く帽子をかぶり、サングラスをかけている。
「ほら、受験者の女の子がきょとんとしてるわよ。」
シルヴィアさんが私の方を指さして言った。全員の目が私に向けられる。
「おぉ、これまたすまん。ずいぶん若い受験者じゃな。」
「可愛らしい女の子ね。」
「鏡夜のガールフレンドかい?」
「なに言ってんですか、皇さんっ!?違いますよ。彼女が僕の推薦する西森まいです。」
鏡夜くんは、私に近寄って「ほら、挨拶して。」と、小さい声で呟いた。
「はっ、はじめましてっ。西森まいです。よろしくお願いします!!」
私が深々とお辞儀すると、神主の人が広間の中央へと歩み出た。
「それでは今から、闇祓い国家試験を始めます。推薦者である白銀様はこちらにお座りください。」と広間に響く声で告げた。
その声を聞いて、私の心臓がきゅっと縮んだ感じがした。無意識に杖を握る手に力が入った。
「大丈夫だよ。肩の力抜いて、落ち着いてね。」
鏡夜くんは私の肩をぽんと叩いて、審査員の人たちから少し離れた席に座った。
「それでは、受験者は円の中に入り、前方の的に向かって『想像の力』を使ってください。」
大きく深呼吸をした。ふぅーっと息を吐いてから円の中に歩を進める。
木の床の上には白線で半径10メートル程の大きな円が描かれている。その円の中央には藁でできた大人の身体ほどの藁人形が置かれている。あれに向けて技を打てばいいのだろう。
そうだ、きっと大丈夫だ。『仮想の力』が発言してからまだ一か月もたっていないけれど、私は全力で特訓してきたって、自信をもって言える。それに鏡夜くんも、全力で『想像の力』の使い方を教えてくれた。絶対合格できる。合格して、私は自分の幸せを、ゆずの幸せを、周りのみんなの幸せを守るんだ。……覚悟は決まった。
杖を構えて、10メートル先の藁人形に狙いを定める。大きく息を吸い込み、広間に響く声で私は魔法を唱えた。
「テンペストッ!!」
杖の先から出た白くまばゆい光が広間を照らした。
私の目の前には、春のそよ風のような優しい風が渦を巻き、小さなつむじ風が発生した。
えっ、失敗した…と思った次の瞬間、そのつむじ風は、周囲の空気を巻き込み、ギュルギュルと音をたてながら、渦の真ん中を中心に超高速回転を始めた。広間全体の空気を巻き込むほどの回転で、壁側に並んでいた蝋燭の火が風で消えさった。
広間は暗くなり、もの凄い嵐のような風が空気を切る轟音だけが鳴り響いている。
つむじ風は藁人形の的へと進んでいったのが見えたが、蝋燭の火が消えてしまって、どうなったのかは見えなかった。
その直後、爆発音のような衝撃を感じた。思わず顔を伏せて、私は目を閉じた。
「どっ…どうなったんだろう…。」
おそるおそる瞼を開くと、真っ暗だった広間にはまばゆい光が差しこんでいた。
「おぉ。これはお見事…。」
天狗のおじさんの感嘆したような声が聞こえた。
藁人形があったはずの場所には、藁人形の姿はなくなっており、広間の木でできた壁には大きな穴があいていた。その穴からまばゆい太陽の光が差し込んでいる。
「いやぁ、結界を破って、神社の壁までぶち破るとは…。」
「これは…もう合格でいいんじゃない?」
銀髪の皇という人も、サングラスのシルヴィアという人も、少しあっけに取られたように私を見ていた。
「えっ、えっと…。ゴホンッ!それでは、今から、闇祓い国家試験の審査を始めます。」
神主さんが、少し慌てながら声を張り上げた。しかし、それを天狗のおじさん…確か京極先生という人が遮った。
「その必要はないじゃろう。仮にも、このわしの天狗風と同等レベルの威力の技を出しよったんじゃ。この娘の合格に異論があるものはおるか?」
水を打ったような静けさが広間にこだました。京極先生の言葉に、異論を唱える人は誰もいないようだ。
「えっ~、それでは、西森まいの闇祓い国家試験は、合格という結論でよろしいですね。」
「異論ないわい。」
「同じく。」
「もちろん。」
「では、これにより…西森まいを、正式に闇祓いとして任命します。闇祓い国家試験はこれにて終了といたします。」
何が起きたのかすぐにはピンと来なかったが、鏡夜くんが私に駆け寄ってきて、「やったじゃないか。とてもいい魔法だったよ。」と笑顔でハイタッチをしてきた時に、やっと私は合格したんだ、という安堵と嬉しさが込み上げてきた。
「やったー!!!」
どんどん込み上げてきた嬉しさに、思わず私は鏡夜くんに抱き着いていた。そしてその場でぴょんぴょん飛び跳ねて喜んだ。
「すごかったじゃないか。なぁ鏡夜。」
鏡夜くんよりも声の低い、低音だけどよく響く声が耳に入り、私は我に返った。
「皇さん!彼女は僕の一つ下で、同じ学校の子なんですよ。」
鏡夜くんは嬉しそうに、私のことを皇さんに紹介してくれた。
「そうか。鏡夜が最年少で試験受けたのは、お前が4年生くらいのときだったか?」
「そうですよ。闇祓いになった僕の次くらいに、まいは若いんじゃないですか。」
「うーん、どうだろうな。お前と同年代のやつも何人かいたろう?」
「えっ、鏡夜くんって最年少で試験に受かったんですか?」
私の問いに、皇さんは「あぁ、そうだよ。日本の闇祓い国家試験の最年少記録は鏡夜だ。」と答えてくれた。
「まいちゃんだっけ?君にしても鏡夜にしても、小学生で試験に受かるのは日本じゃ珍しいんだよ。多くの人は中学校や高校で発言する人が多いね。稀に大人になってから発言する人もいるよ。その場合は、小説家とか芸術家とか創造力の強い人が多いね。」
「そうなんですね。」
「ちなみに、皇さんは僕が試験を受ける時の推薦者だよ。いうなら僕の師匠に当たる人だ。」
「えっ、そうなんですか!?」
「まぁ師匠というほど何もしてないさ。私のもとを離れてからもう一年以上たつだろう?もう私より強くなってるかもよ?」
「何言ってんですか。僕なんか、まだまだ皇さんの足元にも及ばないですよ。」
皇さんと話すときは、鏡夜くんは本当に嬉しそうだ。それだけ皇という人を尊敬し、慕っているんだろう。
「まぁお互い、命だけは落とさないように精進していこうな。それに、まいちゃんもいい想像の力を持っているね。」
皇さんは、鏡夜くんから私へと視線を移した。
「鏡夜の先輩として、アドバイスできることがあるとしたら、一番大事なのは、危ないと思ったら無理せず、異世界の外にすぐ逃げることだ。もし異世界で死んでしまったら、どうなるかはもう聞いているよね。」
私は黙って頷いた。異世界で死ぬと、もう二度と幸せを感じることはができなくなる。それはとても恐ろしいことだ。
「あともう一つ、力の大小を上手くコントロールできるようになると、もっと色んなことができるようになるだろう。霊力を調節できるように特訓してみるといい。」
「はい。ありがとうございます」
私へのアドバイスを終えると、皇さんは私からまた鏡夜くんへと視線を移した。
「鏡夜は…何もアドバイスはいらないかな?」
「いや、僕まだ変身とかできないですし…。僕にもアドバイスしてくださいよ。」
鏡夜くんは、慌てて皇さんに懇願している。それを見た皇さんは「そうだな…。」と少し考えてから答えた。
「昔からだが、お前は頭が固い。変化の技を習得したいなら、もっとイメージする力を鍛えたらいいんじゃないか?もっと本質的な部分でヴァンパイアへと近づくんだよ。でも、それよりも霊力の使い方を考える方がいいと思うぞ。自分の身を守れる程度には鍛えたつもりだが、他の周りの人を守って戦うというなら、もっと力をつけないといけないよ。」
「…そうですね。精進します。」
鏡夜くんは、皇さんの言葉に何やら考え込んでいるようだ。
「私は次の仕事があるからもう行くよ。」
皇さんはそう言うと、「こっちから出た方が近道だなっ」と、穴の開いた壁から出て行った。
「私も仕事だから帰るわ。まいちゃんだったかな?これから頑張ってね。」
シルヴィアという名の女の人も、皇さんに続いて席をたった。未だに席に残っているのは、京極先生だけである。長い鼻をぶら下げ、パサパサと団扇で仰いでいる。
「なかなかいい風じゃった。しっかり精進しなされ。」
団扇をばさっと仰ぐと、京極先生は風に乗って空を飛び、壁の穴から出て行った。
「京極先生って人は、天狗の仮装だよね?」
鏡夜くんに尋ねると、「あぁ、見たまんまだね。」と答え、他の二人の『仮想の力』についても説明してくれた。
「皇さんは僕と同じヴァンパイアだよ。僕より剣の腕も、能力も断然上だけどね。あとターバンを巻いてた女の人はシルヴィアさんと言って、メドゥーサの仮装だ。」
「メドゥーサってあの髪の毛が蛇のお化け?」
「そうそう。相手がひるんだ時にシルヴィアさんの目を見ると、石になるらしい。普段は帽子とサングラスで隠してるんだって。」
「なるほどなぁ。」
「そんなことより、お腹がすいているだろう?合格祝いにお昼でも食べにいこうか。」
「そうだね!何食べようかな!」
さっきまでは緊張して空腹を感じなかったけど、合格が決まってほっとした瞬間、急にお腹が減ってきた。
帰りはファミリーレストランに鏡夜くんと一緒に入り、熱々のハンバーグを食べた。「お祝いだよ。」といって鏡夜くんが抹茶パフェを奢ってくれたので、お腹はいっぱいで幸せな気分になった。
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