第6話 六
その後三木は何度も自分のスイングなどをチェックしたが、クセはやはり見つけられなかった。
これは自分の負の感情が作り出した偽りの情報なのだろう、三木はそう結論づける。
そして三木は部の練習に復帰する。
「監督、今まで迷惑かけました。もう大丈夫です!」
「そうか三木。もう大会は近い。頑張るんだぞ!」
「はい!」
もうすぐ甲子園の地方大会が始まる。三木たちはそれを勝ち抜き、本選に出場しないといけない。
そこには三木の負の感情は、もう存在していなかった。 (終)
Aspect~とある高校生の記録2~ 水谷一志 @baker_km
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