第4話 四
それからの俺は、必死に練習を頑張った。ランニングの時からいつもより意識を集中させ、キャッチボールやトスバッティングなどボールを使う練習ではその意識を今までより何倍も高めた。そしてそんな日々を送るうちに、運命の日がやって来る。
そう、それは全国高等学校野球選手権地方大会の予選。
甲子園出場をかけた、地方予選だ。
そしてその前日。
「今から明日の試合のベンチ入りメンバーを発表する。」
監督は、最後に俺の名前を呼んだ。
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