第12話 第三者


そらからの攻撃こうげきしよせるひとなみ、そんな地獄絵図じごくえずなかでもけんつよいこのおとこ


「このままですむとおもうなよ」


一団いちだん一矢いっしむくいようとたくらんでいた。


そして、そのねがいはすぐに成就じょうじゅする。

レオの挑戦的ちょうせんてき反応はんのうしたのか、一団いちだん1人ひとりがレオにおそいかかってきたのである。


      「たな!!」


ついにレオにも一団いちだん凶刃きょうじんとどく、所々ところどころ阿鼻叫喚あびきょうかんこえる中、なかレオとレオにおそいかかるものう、その瞬間しゅんかん……


レオのこころうちくすぶあつほのおは、れたアバラのほねいたみも、わすれるほどはげしく、つよく、えあがらせた。



いよ…ちがえてでも3にんあだはうつ!!」



レオはカウンターねらいで、こぶしおもいきっりかまえをみせる。



「うぉおぉぉおーーーーーーー!!!!!!!」


そして…両者の殺意がじりうそのとき、レオの右横みぎよこから突如とつじょとして何者なにものかがあらわれ、レオと対峙たいじしていた一団いちだん1人ひとり頭部とうぶを、ばし、首根くびねっこをつかみながら、そのながれでもう1人ひとりちひしがった。


早業はやわざであった。

    「まず2人ふたり確保かくほ


そのかん、レオのこぶしはスカッとくうっている。


    「なんだ、あいつは…」


拍子ひょうしけしているレオ。


そのレオからおかぶうばったそのものは、一団いちだんおなじく羽根はねえていて、黒髪くろかみ宝石ほうせきのルビーのようあかいろひとみのコントラストが印象的いんしょうてきおとこだ。


(どういうことだ…?一団いちだん攻撃こうげきしているが……あの野郎やろうは、俺達おれたち味方みかたなのか?からには、奴等やつら同類どうるいえる………。いや…すこちがところがある、おそってきた一団いちだん若干じゃっかんくらえる……くろもやがかかってるというか…しかし、この野郎やろうくろもやみたいのがあかるい……)


突然とつぜん部外者ぶがいしゃによる介入かいにゅうに、困惑こんわくするレオ……それはこのにいる人達ひとたち同様どうようである。


そしてとうよこヤリをれられた一団いちだんあわてふためいていた。

どうやら彼等かれら一団いちだんにはりえないものらしい。


しずまりかえ唖然あぜんとするなか、そのもの正体しょうたい、そして、一団いちだん正体しょうたいは、まもなくもう1人ひとり羽根はねえたもの登場とうじょうにより、そのすべてが白日はくじつもとにさらされることになる。

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