第8話 来訪者


ここはフランス南東部なんとうぶにある某教会ぼうきょうかい、この教会きょうかいやまなかにある教会きょうかい創建そうけんは1257ねん


この教会きょうかい神父しんぷは、シャルル・フォンテーヌ神父しんぷ御年おんとし72さいのかっぷくの白髪頭しらがあたま老神父ろうしんぷで、彼はいつもニコニコしていることから子供達こどもたちから、フランスでスリール(ニコニコする)+シャルルをわせて、スリールル神父しんぷばれしたしまれていた。


そんな、いつもニコニコしているフォンテーヌ神父しんぷが、なにやらちつかず、教会内きょうかいないをウロウロあるいている。


だれかをっているのかなにやら、緊張きんちょうしている様子ようすだ。


日課にっか山鳥やまどりへの餌付えづけもわすれているほどに。



すると……………


「ガチャ」…………



教会きょうかいそとからとびらけ、教会内きょうかいないへとはいおとがした。


どうやらびと到着とうちゃくしたらしい。


「おぉ…ディエールさま、おちしておりました」


「おひさしぶりですフォンテーヌどの、お元気げんきでしたか?」



まえあらわれたのは、一見いっけんたよりなさそうなおとこだった……。


としわかそうでからは神父しんぷほうが、2回ふたまわ以上いじょうとしはなれているようにえる。

ともも3にんれてきているようだ。


さきほど、てんから啓示けいじけました、大西洋たいせいよう不可解ふかかい海難事故かいなんじこきたと…」


「えぇ、そのはなしはいています。最近さいきんこちらでも失踪者しっそうしゃえており…もしやとおもっているのですが…」


関係かんけいがおありだと?」



コクッ…ディエールなるものしずかにうなづいた。



そして…………



今日きょう未明みめい、オーストリアの某教会ぼうきょうかい神父しんぷ何者なにものかに殺害さつがいされました。」


「な……なんと!!」


「そのとき、その某教会ぼうきょうかいおとずれていた私達わたしたち同志どうし23めい行方不明ゆくえふめいです」


「なっこの世界せかいなにきておるのだ…」

フォンテーヌ神父しんぷはあわてふためいた。



そんな、フォンテーヌ神父しんぷ横目よこめながらディエールなるものは、あるこたえに思考しこうめぐらした。


「ついにうごしたか…かれらもづきはじめたのだな、最後さいご審判しんぱんちかいと…」



「ガタッ」…ととなり礼拝堂れいはいどうから物音ものおとがした。



「ん?こちらにだれるみたいですね、ではまたフォンテーヌどの、お元気げんきで」


「あっはい、ディエールさまもおをつけて」


ディエールなるものともの3にん教会きょうかいからっていった。


「し…神父様しんぷさまいまどなたとおはなしを?それに……さきほどのおとこ…」


息子むすこよ…そなたにも、そろそろつたえなくてはならんな………くがよい…われらフォンテーヌ一族いちぞく代々だいだいあのおかたつかえてきた」


「!!?…あのおかたとは…に…羽根はねえた…さっきの金髪きんぱつおとこにですか…?」


言葉ことばつつしむのだ息子むすこよ、あのおかた天使てんし9階級かいきゅう下位かい3たい位置いちする権天使けんてんしディエールさまと、その大天使だいてんし御一行ごいっこうであるぞ」



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