第三殺混沌の使者


「おや死体発見伝」


それは男に見えた、短髪、しかしセーラー服、だが精液臭い、それも抜いた後ではない、今、この瞬間、この死体を見て射精したのだろう、ネクロフィリアの変態だった。


「ここは女子トイレだよ」


紫鬼園桃が彼(?)に対してそう言った。


「おや、私はトランスジェンダーでしてね、最近は性的自認をしているトイレに入れるように法整備も進んでいる、理解ない人もいますが、まぁ貴女はどちらですかね?」


「わ、分からないでもないわ、私の彼氏は女装癖を植え付けたし」


と、鶴上ふづきは戸惑いながら言った。


彼(?)はそれに対してこう返事した。


「異常性癖の女装癖とトランスジェンダーを一緒くたにして欲しくないですがまぁいいでしょう、私の名前は勝田咲です」


その自己紹介に紫鬼園桃はこう返した。


「『勝田咲』かぁ?魔人の組織の中では単独にして最大規模のメンバー数を誇るドッペルゲンガーの集団じゃないか、それがどうしてここに?まさか私の組織に入りたいわけじゃないわよね?私はシーメール性癖があってね、似非女は嬲り物にしたくなるのよ?」


「えぇ、加入したいと言う話です、私はにはマゾなのですよ」


「……あっそ、じゃあ放課後私の家に来なさい?ストーカーなら分かるでしょ?あのね、私は仲間の死体を見られて興奮しているてめぇをどういたぶろうか考えてるんだよ、立ち去れ、お前の助力など必要ないんだから」


「そうですか、ではこうしましょう」


勝田咲は死体、成澄藻様に近づきキスをした。


「うばぅ!なにじゅぎゅ!」


紫鬼園桃が戸惑いでそんな事を言った。


キスをやめると成澄藻様は息を吹き替えした、それはきっと死者蘇生と言うものだ。


「あ、あれ!まさかネクロマンサーのあの子がって……うわっ誰ですか貴方!?」


と、成澄藻様は叫んだ。


勝田咲はそれに対して。


「勝田咲です」


とまた自己紹介をした。


「勝田咲……そうかぁ、これは悪運かもねぇ、『平行世界を重ね合わせる』能力、そんなのコピーしたら私なんて……」


「えぇ、『最強』になれるでしょうね」


「あはは!でもやめるわ、私、初めてのキスをお前に捧げちゃったんだからこれから洗わないといけないの」


そうして成澄藻様は鶴上ふづきの横を通りすぎて個室のトイレにこもり、水の鳴る音を出して、そして水を口に含み、そして吐き出す音を数回程度繰り返した。


そして成澄藻様は個室のトイレから出てきた、どうやら便器の水でキスをされた口を注いでいたらしい、泥沼でやるより酷かった。


「そんなに嫌われてるんですかね?」


「そりゃそうでしょう、魔人が跋扈する世の中にて彼女は生き残るために私の組織に入った、魔人一人で暴れまくれる一匹狼を『特異点』と呼ぶけど彼女はそれではないわよ?」


紫鬼園桃は勝田咲にそんな事を説明した。


「あぁそんな魔人が跋扈する世の中にした私に憎悪を持たれてるわけで、もしや貴女の組織にそういった子は多いので?」


「もちろんよ」


「それは地獄を見ることになりそうだ♪」


勝田咲はまたもや勃起をしてしまう。


鶴上ふづきはそんな勝田咲を見て、嫌悪感を抱くとと同時に殺意がわいた、そして彼女は手刀で刺突を貫手で勝田咲の喉に放った。


「ごふぇーー!」


勝田咲はそう絶叫したが次の瞬間、鶴上ふづきの貫手した人差し指、中指、薬指、小指は骨折していた、勝田咲の喉元は物凄く固かったのだ。


「あーほんと、この手の『無秩序な暴力』、私にとっては弱点なんですがねぇ、対策はしっかりしてますよ、あとは肺と心臓部分とアキレス腱と頭蓋骨を強固にしています」


勝田咲はそういって彼女の折れた指を全て自分の口の中にいれた。


「ひぃっ!」


鶴上ふづきは瞬時に手を引き抜いたが折れたはずの人差し指、中指、薬指、小指が折れてはかった、なんと元通りになっていたのだ。


「私は他人を癒す時、無制限にならないように唾液を媒介にした時、初めて他人に治癒や死者蘇生を起こすようにしているんですよ」


勝田咲はそんな事を言う。


「なんてよこしま霊水ポーションなんでしょうか、これはもう、発情期の犬のようにすれば面白くなりそうね」


紫鬼園桃がやや興奮気味にそう言った、しかし紫鬼園桃はそれを脳内で一つの疑念を浮かべて、それゆえそういう事はしないと思ったがその疑念を攻撃のために解答を求めた。


「でも、吐血が混ざっちゃうかしらね?うんきっとそうね、炎殺熊爆グリズリーボンバー!!」


紫鬼園桃は勝田咲の腹部に手を触れ、爆炎を解き放った、それにより勝田咲の腹部は吹き飛んだ、表面の皮なぞはなくなって千切れた臓物がだらだらと垂れていった。


「これは酷いことしま……っげっほ!」


勝田咲は吐血した。


「あーん、唾液が血に混ざっていけないわ~体液だったら良かったのにねぇ……」


「あ、はい、体液なら何でもいいですよ、僕のあそこをフェラしてしゃぶってれば回復の泉になるのでは?」


そう言った勝田咲は、彼の血液が回復に転用できるならそれはもう自己再生、自働回復といったものになる、勝田咲はその後、こう言い放った。


「まぁいいです、そんな勝田回復システムの言及よりも私は貴城泉と言う人の事を鶴上ふづきから聞こうとしているのでお二人はさっさとその女を仕留めてくださいよ」


「………それは私達でやるから貴方はそこに立っているだけでいいわ、リョナラーなら凄惨なキャットファイトで抜けるかしら?」


紫鬼園桃はそんな事を彼に言った後。


「成澄!!いつものあれやるぞぉ!」


「わかりまっしたぁ!!」


紫鬼園桃と成澄藻様はフォーメーションを組んだ、紫鬼園桃の足の後ろ側に爆発を交えた中段蹴りが鶴上ふづきの脇腹に当たり思い切りぶっ飛ばして反対側の女子トイレめり込ました後、二人は同時に炎殺赤竜グレートレッドを放ち、それは鶴上ふづきの元に向かい、直撃をした。


「あ、アヅイイイイイイ!」


と、全身に引火した鶴上ふづき。


しかし、彼女はそのまま紫鬼園桃に特攻をした、ダッシュダッシュダッシュ、鬼走り。


「え?ば、ばかくるな!!!」


紫鬼園桃は逃げようとしたが彼女に背後から捕まれてそのままジャーマン・スープレックスを決めた、紫鬼園桃にも引火したが、なんとその技を決めた体勢のまま動かなかった。


「藻様ちゃん」


勝田咲が成澄藻様に言う。


「下の名前で呼ぶな!なんだ!」


リーダーがプロレス技をかけられながら燃えている奇態見せられるのに対して冷静な勝田咲に怒りを交えた声を放つ。


「水出さなくて良いの?リーダー燃えてるよ?」


「他人事だな!」


「じゃあこうしましょう」


勝田咲が指を鳴らすと女子トイレの全ての蛇口から勢いよく壊れて水が溢れ出た、鶴上ふづきと紫鬼園桃はその水で消火された、しかし紫鬼園桃は女子トイレの床のコンクリートに勢いよく頭をぶつけたからか頭部からの出血がおびただしい。


鶴上ふづきはプロレス技をかけるのをやめて立ち上がり、彼女にトドメを刺そうとしたが勝田咲に腹部を思い切り殴られて気絶した。


「ねぇ、リーダーの頭ベロベロしていい?」


勝田咲は容赦のない暴力をした後で平然と成澄藻様に問いかけた。


「ちっ、不本意だがしていいぞ」


「やったー」


許可を貰った勝田咲は紫鬼園桃の出血をしている頭部をべろべろとして治癒させていった、紫鬼園桃が唾液が髪に染むこむ気持ち悪さで目覚めて、彼を殴り飛ばして勝田咲に向けて怒声を浴びせた。


「ありがたいがとりあえず死ね!!!」







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