第2話死の先は?

俺は自殺を決行した。無事死んだはずだ。

だが、俺は今真っ黒なだだった広い空間に一人ポツンと椅子に腰かけていた。

ここが死後の世界というやつなのだろうか?


「半分正解で半分外れですよ。」


うおっ、誰だ!何もない空間から若い女性の声がきこえたぞ!

これはあれか、ラノベのパターンなのか?


「あ、すみません。姿見えるようにしてませんでしたね。」


そんな声ともに一人の美女が現れた。流れるような銀の髪。だが、主張しすぎず、優しく輝いていて不自然でない。

出るところは出ているがそれも大きすぎず、小さすぎず理想の体型だろう。

顔は...ヤバい、これはヤバい、俺のタイプドストライクだ...

しまった、さっきから心読まれてたよな。ってことはこれも聞かれている?!

恥ずかしい、恥ずかしすぎる!


「ふふ、そんなに褒めていただいて嬉しいですよ。さて、これでも飲んで落ち着いて下さい。」


そういって女神様(仮定)はテーブルとほうじ茶を出してくれた。何故にほうじ茶?

まあ、好きだしいっか。お言葉に甘えて一服。ふぅ少し落ち着いたかな。


「落ち着いたようなので、話を始めさせてもらいますね。」


あ、はい。


「まずは自己紹介から。私は転生の女神ソルティーヌ。そしてここは死後の世界と神の世界の中継点、そして様々な世界へと繋げることの出来る分岐点のような場所でもあります。」


は、はぁ。まあまだラノベ知識でなんともなるが、そんな感じなのか。


「そしてこの場にあなたを連れて来た訳は私が興味を持ったからです。その果てなき探求心に。」


女神様に興味を持たれるとは結構嬉しい。


「そこであなたには本来死後の世界でゆっくり過ごした後、記憶をなくし転生してもらう所、他の選択肢も用意してみました。」


ほうほうほう、死後はそのようになっているのか。所でその選択肢とは?


「1つ目は先ほど言ったものです。2つ目は記憶を持ったままでのそのままの年齢からの異世界への転生。3つ目は記憶を持ったままでの赤子への転生。」


ふむ、1つ目はさっき聞いたし2つ目以降の詳しいことを教えてくれますか?


「了解です。2つ目と3つ目は共にファンタジー世界への転生です。レベルやスキル、魔法、異種族などがいる世界ですね。」


ほう、もうこの時点で1つ目は選択肢から外れたな。

じゃあ、それぞれのメリット、デメリットを頼む。


「では、そのままの年齢からのほうから。これはスキル、容姿の設定はできますが、種族の変更は出来ません。逆に赤子からの方はスキル、種族の設定はできますが、容姿の設定が出来ません。ちなみにどちらの場合でも私からの加護は与えましょう。効果はその者の根幹にあたるものをユニークスキルとして発現させることです。」


ふーむ、せっかくの異世界、そのままの種族じゃおもしろくないし、長生きもしたい。これは赤子からの方で決定だな。


「わかりました。では種族の設定から始めましょう。」

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