16.屋敷編[七]

 がり……ぎぃ……がり。

 音がする。何かが軋む音にも聞こえる。

 夢の中から引き上げられて、ゆっくりと瞼を押し開けた。

 目覚めてすぐは、ここがどこだかわからなかった。嗅ぎ慣れたあたしの家の匂いでもしたらどれだけ安心できただろうか。

 でも違う、無味乾燥な冷たい匂いがする。ここが得体の知れない屋敷であると、嫌でも思い出された。せめてベッドに入っている間だけは思い出したくなかったのに。

 ぎぎ……がり。がりいぃぃ……。

 音は未だに聞こえてくる。意識が浮上し切る前までは、夢の中の音だとも考えられた。しかし完全に目覚めたせいで、この音は紛れもなく現実世界のものだとわかってしまった。大きな音ではないが、気になりだすと眠れない。

 発生源はどうやら廊下らしい。

「何……?」

 辺りは真っ暗で、まともにものを見ることができない。かろうじて見えるドアを睨んで、廊下まで聞こえるか聞こえないかの、不機嫌な声を投げかける。

 すると。

 ドアが、軋みを上げながら、ゆっくりと開いていった。

 あたしは息を詰めて、その様子を睨んだ。

 けれど、ドアの向こうから顔を覗かせる者はいない。代わりに、人影のようなものが動いた気がした。細長いシルエットに見えた。あたしの気のせいでないなら、影は静かに立ち去って行った。

 思わず布団の裾を強く握り込む。何? なんだというのか。

 誰の仕業か確かめる必要があった。なぜこんなことをするのか聞かなければ。怒らなければ。

 方法は至って簡単。今すぐ部屋を飛び出せばいい。それだけだ。

 なのに、できない。

 声が出せない。ただ怖くて、飛び出した先に凶器を持った誰かがいそうで。それを思うと、ただがたがた震えて息を殺すことしかできない。

 だって、だって、こちらは丸腰なのだ。抵抗なんてできやしない。万一の時にどうすればいいのかわからない。

 しばらく、布団の中で冷や汗に塗れるだけの時間が続いた。――結局、誰の仕業かはわからずじまいだった。

 気分が悪い。嫌がらせなのは間違いない。この屋敷にいる人物なんて限られている。どちらかの仕業だ。

 どうしてあたしは、こんな目に遭っているのだろう。

 それからは一睡もすることができなかった。今度は自分の中で響く鼓動の音を聞きながら、瞼を閉じたり時々開いたりを繰り返す。そうしている内に、窓の外はだんだんと白み始めていた。

 いつの間にか雀まで鳴いている。スタッカートを利かせたその声が、いつになく恨めしい。

 眠ることへの見切りを付ける外なかった。

 むっくりと上半身を起こした。頭が重い。ついでに寝不足とイライラのせいで、全身の肌が痒みを訴えてくる。

 仏頂面はそのままに、ベッドから這い出た。掻きむしった跡の付いた太ももを見ていたくなくて、さっさとスカートを履いた。

 どうにか、寒気は消えていたが、代わりに倦怠感が増していた。頭痛は未だに残っている。

 恐る恐る、重い体を引きずるようにして廊下へ出た。誰の気配もなかった。朝特有の静けさだけが、冷たく広がっている。

 滑るような足取りで廊下を進んだ。

 そろそろと階段を下りて、お手洗いを使ってから、洗面室に入る。汗の付いた肌を、少しでも清潔にしたかった。

 顔と、口の中を、これでもかというぐらいにゆすぐ。冷たい水が、寝不足で火照った肌と目に染みるようだった。時間をかけて、丁寧に洗う。

 ふと顔を上げた時、あたしは喉の奥から詰まったような息を漏らしていた。

 家政婦が、こちらを見ている。鏡越しに、その虚ろな目と合ってしまう。

 勢いよく振り返って、後ろ手で洗面台にしがみ付いた。あたしの顎から、毛先から、洗いざらしの顔に張り付く水滴が、足元へと落ちる。

 音もなくやってきて、洗面室のドアの前に立つ家政婦。目の下の隈も、それ以上に目立つ顔の傷も、猫背の立ち姿も、何もかもが昨日と同じ。でも何度見ても慣れることはない。幽霊みたいな希薄な存在感が今は、目の前に立ちはだかる壁みたいに感じられた。

「おはようございます。タオルの置き場所はご存知でしょうか……?」

 家政婦は、あたしが怯える様を気にした風でもなく、洗面室の中へ向けて一歩を踏み出してきた。背中が総毛立つ。

「近付かないで」

 無駄だと思いながらも、吠えるように牽制していた。

 ところがあたしの意に反して、相手はぴたりと足を止めた。いや、むしろ意のままではあるのだが、まさか言うことを聞くとは思っていなかったので、一瞬、思考を停止させてしまった。

 しかし相手との距離はまだ近い。もっと離れてくれないと、困る。

「今朝から気配がなかったけど、どこにいたの?」

 昨夜の、あたしの部屋でのことを問いただそうかとも思った。けれどそれよりも、早く出て行って欲しい気持ちが勝った。結果、当たり障りのない発言を選ぶ外なかった。

「キッチンで食事の支度をしておりました。お二方はお召し上がりにならない旨を伺っておりますので、わたしの分だけですが……」

 この期に及んであの不味い料理をつくり続けていることに驚く。やっぱりこの家政婦、味覚がおかしいのではないだろうか。それとも早く消費しないと食材が腐るからか?

 なんにしてもレトルトの残量をなるべく減らさないでくれるのは助かるけれど。

「随分と早いじゃない。今、何時?」

「午前五時を少し回ったところです……」

「カズさんは?」

「今朝は見かけておりません……。早朝ですので、恐らくまだ、お休みになっているのかと」

 この時間では仕方ないか。

 ところでカズさんはちゃんと眠れているのだろうか。昨夜の嫌がらせが家政婦によるものなら、彼だって受けていないとは限らない。それとも、嫌がらせの犯人は……いや、考えないでおこう。

 それより、彼は預けた写真をちゃんと持ってくれているだろうか。昨夜あたしたちが導き出した共通点は合っているだろうか。他にも共通点があったりしないだろうか。そもそも、あの写真に共通点なんて存在しているのか。

 何もかもが、わからない。

 とにかく、こんなところでこの家政婦と顔を突き合わせている場合じゃない。早くここから出る為にも、今日も動かなければいけないのだから。

「タオルの場所なら知ってるから、あたしのことは放っておいて」

 さらにもう一言添えようと、続けて口を開く。

「もし近付いたら――」

 しかし言ってから、あたしが彼女にできることなどあっただろうかと自問してしまった。身を守る術は、今のあたしには何一つない。何もできないではないか。

「……とにかく、それ以上は近付くことのないようにして」

 なんの脅しにもなっていない。あたしはただの『お願い』をする羽目になった。

「かしこまりました……」

 それでも家政婦は、うやうやしい一礼を見せた。

 己の無力さを噛み締める。昨夜の恐怖、それに、今現在の体のだるさへの苛立ち。その原因をつくった者に対する怒りのぶつけ方を見付けられず、迷っているだけ。なんて無力。

 家政婦が背中を向ける。ようやく洗面室から離れてくれた。

 ほっと息を吐く。ずるずるとその場にしゃがみ込んだ。

 疲れる。あの女と話していると、色んなものを消耗する。

 洗面台を支えにして立ち上がると、入り口近くの棚に近付いた。中からタオルを一枚、拝借する。何も考えずに手に取った為、バスタオルを掴み上げてしまっていた。ほんのりと、柔軟剤の爽やかな香りが漂ってくる。

 顔を拭くと、ふんわりとした感触に包まれた。

 カズさんが早く起きてくればいいのに、と思った。



 屋敷内の探索を再開するより先に、部屋に戻ってきた。先にしておきたいことがあった。

 工作だ。

 別に大層なものじゃない。サイドボードの中の下着の山から掘り当てた靴下の中に、小銭を詰めているだけ。

 昨夜の恐怖体験を経て、はっきりしたことがある。丸腰のままでいるのは危険だ。精神衛生上においても。

 しかし武器の類は見付からなかった。カズさんの言うことを信じるなら、本当に、この屋敷にろくなものは何もないということになる。

 ならば、つくるしかない。袋の中に硬貨や砂などを詰めるだけで出来上がるお手軽武器――所謂、ブラックジャックを。

 これをつくるに際して、幸いな点が二つあった。まず、あたしの鞄から財布が抜き取られていなかったこと。次に、その財布の中には大量の硬貨が入っていたこと。

 昨日、カズさんと出会ってから家政婦に呼ばれるまでの間に、自分の持ち物を改めておいて正解だった。お陰でだんだんと思い出してきたこともある。

 一円玉以外の小銭を全て詰め終えて、ぎゅっと口を縛る。これでもう完成だ。

 窓の前まで移動すると、生まれたばかりのブラックジャックを、右手に巻き付けるようにして握った。試しに窓を殴り付けてみる。がん、と鈍い音が鳴るだけ。もう一度。もう一度。もう一度。

 何度殴り付けても結果は変わらなかった。家政婦の言う通り、割れるどころかひびが入る気配すらない。窓枠に当たって、そこに使われていた木材が少し凹んだ程度だ。あたしの額に浮かぶ汗の粒が増えるだけ。

 ここからの脱出には役に立ちそうもない。苦笑が漏れた。

 けれど身を守るにはどうだろう。たとえ気持ちの問題だとしても、あるのとないのとでは雲泥の差だ。

 このブラックジャックは、くるくるとコンパクトにまとめて、スカートのポケットに突っ込んでおいた。少なくともこれで精神上の衛生は保たれる筈。気休めなんてこんなものだ。

 やることを一つ終えたところで、ベッドの縁に腰かけた。

 家政婦はまだ、ダイニングにいるのだろうか。

 昨日のカズさんがしていたように、ぼんやりと窓の外に目を向ける。近くの木の枝で戯れる小鳥を眺めていても、ちっとも眠気はやってこなかった。ただずっと、鉛のような倦怠感があるだけだ。

 部屋に戻ってから、体感上、一時間が経つかという頃合いになって、ベッドから立ち上がった。

 そろそろ屋敷の探索を再開しよう。



 幸いなことに、家政婦の姿はすでにキッチンから消えていた。ダイニングにもいない。

 それ以上に残念だったのが、再開した一階の探索で何も得られなかったこと。昨日の時点で大体わかっていたとはいえ、こうもはっきりと突き付けられると落ち込んでしまう。あと見るべきはカズさんの部屋ぐらいだけれど、昨夜ざっと目を向けた限りでは他の部屋との違いは見られなかった。仮に何かを隠していたとしても、この限られた空間じゃ見付かるのは時間の問題だ。繰り返し調べるなり、不在を狙うなり、やりようはいくらでもある。

 ただ、携帯電話や鍵などの小さなものならどうだろう。いくらでも隠しようはあるのではないか。

 あたしは一通りを調べ終えてから、ダイニングの柱時計にしがみ付くように立っていた。これでもう、することがなくなってしまった。音を立てて進む秒針を睨むだけの時間が過ぎていく。この屋敷に唯一、存在する時計。いつの間にか朝の八時を回っている。

 打つ手はないのか。何か、なんでもいい。少しでも脱出に近付くなら、いや、少しでもここのことを知れるなら。昨日の、写真のようなものでも構わない。何か、何か……。

「おい、何度呼ばせるんだ」

 後ろから低い声がしたので、肩を震わせた。声の主が誰かなんて、確認するまでもない。けれどあたしは勢いよく振り返っていた。

「カズさん、起きてたんですか」

 廊下からダイニングに通じる入り口に、カズさんがもたれていた。なぜか、口の端を僅かに持ち上げているように見える。

 昨夜の家政婦との遭遇を思い出したが、存在感がない訳でもないカズさんの呼びかけにも気付けなかったなんて……。どうにも焦り過ぎているらしい。その上、心臓はまだ、カズさんからの不意打ちに怯えている。

「ごめんなさい、あの、何回ぐらい呼びました?」

 心の中で心臓をなだめすかせながら、恐る恐る訪ねてみた。カズさんは半笑いのまま即答した。

「二回だ」

 たったの? それで「何度呼ばせる」とは、少しばかり大袈裟ではないか。

 あたしが苦い表情を浮かべても、カズさんは表情を変えなかった。

「そこまで大きな声じゃなかったがな。小声でもない」

 まるで考えていることを見透かされているみたいだった。

 あたしは、もういいや、と、話を切り上げることにした。それより屋敷の探索の経過報告でもしようかと、口を開いたところで。あたしの口は、すぐに閉ざされることになった。カズさんの、次の言葉で。

「よほど目が悪くない限り相手の表情もはっきり見える距離だぞ。流石に二回目には気付かないか? ……自分の名前を呼ばれたなら」

 言葉に詰まってしまった。それがいけなかった。カズさんの目が、何かを確信したように細められる。

「そうだよな? サクラサン」

 やられた。と思った。

 昨日からカズさんには感心させられ通しだ。しかし今回は、追い詰められる立場として。

 カズさんからすれば、教えられた名前を呼んだのに、相手からの反応がなかった。たとえその相手がぼんやりしていたのだとしても、きっとこう思うに違いない。

「やっぱり本名じゃないんだな」

 と。

 そう言ってカズさんは近付いてきた。あたしは、こちらへ向けて踏み出してくる彼を見つめたまま、何を言うこともできずにいる。

 一歩、二歩。三歩目で、彼我の距離は一メートルにも満たなくなった。カズさんの顔が、いつにも増してよく見える。

 昨日が初対面の筈なのに、妙に見慣れた顔。見慣れていて、誰よりも、何よりも恋しくて。なのに、もう見ることはできないと思っていた顔。

 それが今、目の前にある。

「あんたの本当の名前は? どうして嘘を吐いた」

 そうやって詰め寄られた途端、あたしの中で、ずっと抑え付けていたものが爆発した。もう、限界だった。

「なんなの……なんなのよ、もう! あなたこそ薄気味悪いのよ!」

 お腹の底から、力いっぱい叫んだ。一瞬、カズさんが戸惑った表情を見せた。

 けれどあたしは止まらなかった。

「ずっと、昨日、初めて顔を見た時からずっと、初対面だなんて思えなかった。なんで、よく知ってる筈の相手に二回も自己紹介しなくちゃいけないの。なんで、よく知ってる筈なのに、全然違うの! 顔や背格好だけじゃなく声まで同じなのに、全然違う。なんで。なんであなたは。あたしの大事な人じゃないのに……大事な。大事な、やまとさんじゃないのに……」

 最後の方は嗚咽混じりで、発音も声色も滅茶苦茶だった。それでも精一杯、名前を呼んだ。

 大切な人の名前を。

 あたしが落ち込んだ時はいつだって手を差し伸べて、慰めて、的確なアドバイスをくれて。あたしが上手く立ち回れた時は、何を言うよりも先に褒めてくれて。彼自身の弱い部分も、時々、ちゃんと見せてくれて。でも、死んでしまった……何者かに殺されてしまった恋人。

 日根野大和さんの、名前を。

 あたしは大声を上げて泣いた。みっともなく泣いた。どうでもよかった。誰に何を思われても構わなかった。大和さんのいない世界なんて、意味がないと思っている。だから頑張った。頑張ろうと誓った。あたしにとって一番大切だったものを壊されて、あたし自身が壊れる前に、壊した誰かを壊してやると決めた。

 なのにあたしはこんなところにいて、不気味な女と、大和さんに似た別の誰かしかいないこの場所で、何もできずにいて、なんとかカズさんと大和さんとの違いを見付けようとしたけれど、顔は本当に似ていて。

 大事なことはもう、本当は全部、思い出していた。

 だからこそ、頭がどうにかなりそうだった。わかることとわからないことが混在した頭で何をどうしろというのだ。もういい加減にして欲しい。

 目の前のカズさんがどんな顔をしているかなんて、もうわからない。涙で何も見えない。鼻水も出ているかもしれない。でもどうでもいい。

 本当は、心細くて堪らないのだ……。

「あんた、もしかして」

 目の前から声が聞こえた。喉の奥から思わずこぼれ落ちてしまったというような声だった。

 その瞬間、あたしは「どうでもいい」という感情を一時的に忘れて、なんとかカズさんを見ようと目を凝らした。でも視界は涙に邪魔されたままだった。

 嗚咽で跳ねる肩をなんとか押さえ付けて、「あんた、もしかして」の続きを問いかけていた。しかしカズさんは。

「いや……なんでもない」

 結局、何も答えてはくれないのだった。

 なんだか急に馬鹿馬鹿しくなってきた。あたしばかりが感情的になっているこの状況に。どうでもいいとは思うものの、自分がどれだけみっともないかの自覚もあった。この状況が夢だったら、どれだけ救われることか。

 あたしは肩を落として、カズさんの横を通り抜けようとした。

「おい、どこに行く」

 呼び止められて、カズさんの一歩向こう側へ踏み出した足を、ぴたりと止めた。

「顔を、洗いに行くんです。頭も冷やしたいですし」

 振り返ることなく答えた。いつの間にか嗚咽は止んでいた。涙だけが、瞬きの際にはたりとこぼれ落ちた。

「そうか……あのさ」

「なんでしょうか」

 一度感情をぶちまけた後のあたしの声は自分でも驚くぐらい、淡々としていた。これではまるで、あの家政婦じゃないか、気色悪い。

「どこかの部屋に、金庫があっただろ」

 金庫。何を言われたのかすぐにはわからなかった。でも、そういえば、あった。どこで見ただろうか。確か、あたしの部屋の隣だった気がする。それがどうしたのだろう。

 ゆっくりと、カズさんを振り返った。

「もしかすると、それの暗証番号なんじゃないかと思うんだが」

「……何がですか」

 カズさんが息を吸う。あたしの動きと同じぐらい、ゆっくりとした吸い方で。

「写真の共通点だよ。昨日、俺たちが導き出した、『二〇一五』の数字が」

 暗証番号という言葉を聞いて、二〇一五という数を、年数ではなくただの数字として頭に浮かべる。すると途端に、涙でぼやけていた視界が、まるで靄が晴れるかのようにクリアになっていくのを感じた。まさか、と思った。

 けれどカズさんの言い方はどこまでも真剣だった。

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