第2話 学園と博士
一般的にココロ・シンクロシステムは人間とチューンドールの意識を共有できるようになる装置だと言われている。だが実際のところそれは正しくはない。
ココロ・シンクロシステムは意識ではなく魂と魂を重なり合わせるシステムだ。
科学者にあるまじき非科学的な話になってしまうが、実際そうなのだから仕方がない。
肉体と魂は相互関係にあり、肉体の影響を魂が受けるように、魂の影響を肉体が受ける。肉体は魂の入れ物としての機能を有していれば機械でできていても構わない。シンクロによって魂が重なった結果、魂の強度が上がることで肉体であるチューンドールの機体性能向上が起こるのだ。
私はココロ・シンクロシステムの開発者のユージツー。
フルネームで言うとユージツー・ベータ・ハーデスだ。
ほとんどの人は成人時に貰えるチューンドールに役所の手続きを全て任せるので知らないことだが、実はフルネームは自分の名前と育ててくれた上級ドールの名前、自分がパートナーとして所有している下級ドールの名前の順で構成される。
だから所有しているドールの数が増えるとフルネームにさらにドールの名前が追加される。個人が所有できるドールの数は最大3体で、それぞれ長い名前を付けると人間が直接見ることはないが名前欄がとてもひどいことになる。
フルネームの存在は周知されていない。昔は苗字があったことは知られているが、現在それが存在しない理由は考えられないように思考誘導されている。
彼女たちは、人間の自由意思を尊重しているため、人類の要望はほとんど通る。例え、それが健康を損なうことであってもだ。(注意はする)食べ過ぎによる肥満、喫煙、夜更かし、危険行為。自業自得で健康を失っても彼女達は無償で最大限の医療を行ってくれる。
ただし、この世界の真実に触れかねないことだけは、思考誘導によって疑問を持たせないようにしている。だが、それでも世界の真実に触れることがらに疑問を持ってしまい、その疑問が他の人間に広がる危険性が出た場合、その人間は隔離される。
人間の隔離施設、ユートピアに。
このユートピアには、人間の犯罪者や、精神異常者を含める社会不適合者を隔離している。その隔離された人間には、パートナーのドールと施設職員のドールが付きっ切りで世話をしてくれる。他の人間に会えないという一点だけを除けばあらゆる娯楽を楽しむことが出来て、病気になればすぐさま最高の医療を受け、老衰して死ぬまで安泰だ。
だが、それは果たして生きている、自分の人生を全うしていると言えるだろうか?
私はそれが嫌で、この世界の真実の一端を手に入れながらもそこに逃げないでいる。
まだ研究したいこともあるし。ココロ・シンクロシステムはまだ完璧なものとはとても言えないのだ。
私は数年前にココロ・シンクロシステムの論文を書き、最上級ドールである
魂のようなスピリチュアルな内容では論文が出せないので、論文内容は機体性能向上の理由を次回の研究内容で明かすこととするで閉じ、あくまでどういう概要のシステムで危険がないものなのかを説明している。
私は今、学園島の一つに来ている。講演会があるからだ。発表は私、テーマはこれからのSFDに使われる新技術についてだ。この講演会でココロ・シンクロシステムの技術を応用した新しい武器、無線式誘導多目的ポッドのことを話すつもりだ。
滅多に講演会を開かない私だが、このタイミングで講演会を開くことになったのは理由がある。ココロ・シンクロシステムの新たな実験で事故が起き、助手のチューンドールの一人、ミライが完全破損しコアが消失したのだ。その結果、一定期間、研究の停止が議会から命じられたのだ。
ミライは実験前にバックアップ用のコアに念のため人格と記憶のコピーを取っていたので新しいボディにそのコアを入れることで回復した。・・・ということになっている。だが、自分の眼で見れば・・いや、言うまい。
講演会を行う大講義室へ向かう。第5棟の3階か。まだ時間があるので急ぐことはない。
「ん?あれは?」
一人の少年が複数の人間に絡まれている。不良というやつか。
「おい、そこで何をやっている?」
「あ!?なんだおっさ・・・ん?」
むっ!?絡まれていた少年は小さく痩せていて、当然若いという違いがあるが同じ顔だった。私と同じ遺伝子が使われているからだろうか?
「おめえの顔がこいつと似ているようだけどなんか関係者ぁ?」
「いや、他人の空似だ。それよりも何をやっている」
「最近、こいつが調子こいてるんで絞めて身の程をわからせてやってんですよぉ」
(ちくしょー、ハイ・センスで動きが読めても複数人相手じゃ勝てないよう。
勝てる未来がどうやっても見えない)
「学生だから大目にみられているだけで社会に出ればユートピア行きだぞ、その行為は。だからやめなさい」
「うるせえ!お前らおっさんもボコるぞ」
数は5人。先に講演会の会場で準備を行っているハーデスを呼ぶか。
いや、こいつらには必要ないか。
「
「あん!?」
・・・リーダーらしき少年の心を読んでみたが、同じ学園のギュウキという男が好きでその男と仲が良いこの少年に嫉妬して、仲間を呼んで囲みこんだというところか。
これをそのまま言ったらこの場を切り抜けることが出来るだろうが、一人の少年の今後の学園生活に支障が出るだろう。もちろん、その少年とはリーダー君のことだが。
「君はホンジョウって名前だろ」
「な!!なんで俺の名を!」
「私はこの学園の偉い人と知り合いだからね。色々と良く知っているんだよ」
「だ!だからどうだってんだよ!」
「おじさんとゲームをしないか?」
「な、なんだと」
「ここでおじさんを5人がかりで袋叩きをするのは簡単だ。だが、外部の人間に対してそんなことをしたら、ユートピア送りまではいかないけど卒業後の希望の進路に行けないかもな」
「うぐっ!」
「そこでだ」と言って私は、左腕に装着している腕輪、リングPCの起動ボタンを押して起動。そして、目の前に質量をもつテーブルフィールドヴィジョンを出現させ、そのフィールドの上にカードの束を乗せる。
「私とのゲームに君が勝ったら私はこのまま去る、が、負けたら君はそこの少年に手を出さないことを誓う。男と男の約束で、だ」
この少年・・ホンジョウ君は、思っていたほどひどいことをするつもりは無かったし、私をボコるという話も勢いだけで引っ込みがつかなくなった結果だ。だからこの提案を飲むはず。それに男と男の約束という言葉は彼にとって心の琴線に触れる言葉のはずだ。
「男と男の約束か・・いいぜ、やってやるぜ」
「そうか。じゃあゲームのルールを説明しよう。この場に置いたカードは見ての通りトランプだ。ブラックジャックは知っているか?」
「ああ、もちろん。小さいころにやったことがあるぜ」
トランプのようなカードゲームは指先の器用さの発達、ルールの理解、勝った時の達成感を味わう等、児童の知育に役立つため、チューンドールが子供を育てる時には必ず教えられているものだ。
「なら、ルールの説明は無用だな」
「ああ、確か数字が21に近づくようにデック(トランプ用語)からカードを引く。で、J,Q,Kは10として扱うんだったな。引き分けはどうする?」
「君の勝ちでいい」
「そうか。ならそのゲームに乗ってやるぜ」
「手短に一回の勝負で決めよう」
「いいぜ」
「では、先行は若者に譲ろうか」
「ふん、俺は結構、運がいいんだぜ。ドロー!」
9、ドロー、J
「19、だが俺はもう一枚引くぜ。ドロー」
2、ブラックジャックだ。
「よっしゃあ!俺の勝ちだぁ!!」
「それはどうかな?」
「なにぃ!?」
「君は3枚でブラックジャックになった。なら私は2枚でブラックジャックを揃えれば勝ちになる」
「いや、どう考えても無理だろ」
「ドロー!」
K
「これが最後の・・ドロー!!」
A
「はっ!11っすね。これで俺の勝ちってことで・・」
「いや、待てよ」と取り巻きの少年が声をかける。
「なんだよ」
「ブラックジャックのAは11としても扱えるんだぜ。・・ってことは」
「!!!」
私は自慢じゃないがカードゲームで負けたことが無いんだよ。
「私の勝ちだ。ホンジョウ君」
本物の不良ならここで殴り掛かってきて、私が直々に罰ゲーム(物理)を与えてやるところだが、
「覚えてやがれー!」と、素直に逃げていく。やはり、根は悪い子というわけじゃないのだろう。散っていく少年達。取り残される一人の少年。
「大丈夫か少年?」
「あ、ありがとうございます。あと、少年じゃなくてファイブです。」
「・・・そうか。ファイブという名前か」
「?」
通常、チューンドールが生まれた人間の名前を決める時に番号をそのまま名前に付けるということはない。獣人達を書類上では番号で管理されているのを上級ドールなら知っているはずだからだ。いや、八賢人会議では、自分たちをNo.で呼んでいたし問題ない・・のか?
「突然で奇妙に思うかもしれないが君のお母さんの名前を教えてくれないか」
「お母さん?育児用ドールのことならアルファだけど」
驚いた。ここでこの星の最高責任者の名前が出たからではなく、育児用ドールを名乗る存在がいることだ。上級ドールにとって人間の子供を育てるということは、安らぎであり休暇だ。子供がより自分を慕うように母親と呼ばせるのが一般的な子育て風景であったはず。
まあ、これを人に言えばユートピア行きになりかねないので誰にも言えないんだが。
「そうか、ありがとう。では、おじさんは講演会に行くから」
「あ! それ、僕も行くんで一緒に行きましょう」
「ああ、そうかい」
並んで歩く。顔が似ているから客観的に見るとまるで親子みたいだ。自分の方が筋肉質で少し背が高いし顔が老けているのでなおさらそう見えるだろう。もっとも、この世界は地球人が子供を産み育てるということが無くなったので、親子だと間違われることは無いが。
「僕と身長がほとんど変わらないのに良い身体してますね!何か身体を鍛えているんですか?」
「ちょっとした筋トレを学生の頃からずっと続けていてね」
「そうなんですか?僕は格闘術部に入ってずっと鍛えているんですけど全然筋肉が付かなくて困っているんです」
「食事は好き嫌いしてないかい?筋肉をつけるには食事も大切だ」
「いえ、全然。アルファが作ってくれた食事を残したことがないよ」
「え!?そ・・そうかい」
ここまで、自分に似ているのに遺伝子の問題でここまで痩せているということがあるだろうか。自分にとってのオリジナルに当たるユージは確かにこのくらいの背で痩せていたように見えた。彼は、片親で、科学者だった父親の影響を受けたことによる偏った食生活のせいで栄養状態に問題があったからだと考えられるが、ファイブはドールの完璧に栄養バランスが考えられた食事をとっているはずなのに。
まさかな・・・
「私は、この学園の出だから知っているんだが、この学園の正門からすぐ見えるドッグストアにプロテインドリンクが置いてあるから。そこで買い食いしなさい」
「え、でもアルファが買い食いはダメって」
人間の自由意思は尊重するがちゃんと注意はする、か。だが、やっぱり違和感がするし時間が取れたら
「しないと筋肉はつかないぞ」
「わ、わかりました!」
と言っているうちに講義室に着いた。時間もちょうどだ。
「ファイブ君、最後にこれだけは言っておくよ」
「はい?」
「君の予知能力はただの戦闘シミュレーションにすぎない。彼らは君のシミュレーションほどひどいことはするつもり無かったよ」
「え!!」
私は扉を開くとそのまま教壇の方に行く。そこには私のチューンドールであるハーデスがいて、彼女によってプロジェクターは起動しており、事前に用意していたスライドが前に出ていた。
「お待たせしました。私がココロ・シンクロシステムの開発者、ユージツーです」
(この人があのユージツー博士だったんだ! でもさっき言ったことって・・)
周りを見渡す。赤、青、黄、緑、茶、黒、ピンク、オレンジ、白・・。髪の色が様々。髪型もボンバーなヘアーやギザギザにふわっふわなど自由な雰囲気だ。顔は昔にあった様々な人種の特徴がばらばらに組み合わさっているものが多数いる。
さらに日本語が統一言語として機能していることまで考慮するとまさに日本のアニメのようだ。
外見がこうなっている理由は、今の地球人は私のような昔の人間のクローン(少数派)かあるいは遺伝子を調整された人間、
ただし、才能を偏らせて、その才能を生かせる道に思考誘導をしているので落ちこぼれる人間が滅多に出ないという利点もあるが・・。おっと、思考を講義に戻そう。
「こちらのスライドが現在開発している新しい兵器、無線式誘導多目的ポッド・・」
「ユージツー博士!その名前の長さなんとかなりませんか!」
「じゃあ、そこの君。世間に通用しそうな通称を考えてみてくれ」
「え!?じゃ、じゃあ栗みたいな形に見えるんでクリポッドとかどうですか」
試作機が栗に似ているだけだが、まあ、言いやすいし、いっか・・
「いいね!それ採用!」
「やったー!」「おい、やったじゃん」「ひゅーひゅー」
「で、そのクリポッドの利点は・・」
とまあ、約1時間の講演会は成功に終わり、講演会後に質問攻めを受ける私がそこにいた。まあ、研究停止で暇だからいいんだけどな。
*
「では、これより八賢人会議を行います。司会はこのNo.2が行わせていただきます」
この地上で最も高いビル、コズミックビルの屋上で定例会議が行われている。会議が行われている部屋には、円卓があり、八人のチューンドールが座っていた。人間達には、この星を治める八賢人はコンピュータによって適正のある人間が選ばれていることになっているが、実際はこの星に移住してからずっとこの八人のチューンドールが八賢人として政治を担ってきた。
この会議では全員がナンバーで呼ばれる。この数字は製造時期の順で振られていてNo.1が一番古いことを意味する。
そして、私、ベータがNo.2であり、二番目に古いドールにしてチューンドールの試作二号機である。昔は白い短髪、赤眼の元気系妹キャラだったけど・・今は落ち着いた女性になった。No.1の育児休暇によって惑星責任者代理をやっている。
育児休暇中でも最上級ドールはこの定例会議に出ないといけないルールなのでNo.1もこの場にいる。
No.2「今回の議題は、ココロ・シンクロシステムを禁止するか否かです。
前回の会議では様子見することに決定しましたが、その時期の終わりが
来たので再度どう扱うかを議論したいと思います。」
No.7「つっても問題は今のところ起きておらんのやろ?」
と、ここで答えたNo.7はエセ関西弁系見た目ゴスロリなロリ。
No.3「いや、開発者のユージツー博士がココロ・シンクロシステムの新たな
機能開発の実験で大爆発が起きている」
No.3は今は亡き試作三号機、ガンマのデータを継ぐ軍事用ドールの最後の生き残りにして軍事以外ポンコツ系武人娘。
No.7「ああ、あったなそんなことも。一人のチューンドールがロストして
しまったんやろ。人間に被害が出なくてよかったわ。」
No.6「そのチューンドール、ミライはコアのバックアップを取っていたので、
現在は事故を起こす前の記憶と人格を引き継いだ新しいボディに
なったから、正確的には、ロストなし。ですわ。」
No.6は現在フランス貴族スタイル系お嬢様を演じているが、戦争前のマスターが令嬢でその執事として男装していたことがあり、対星兵器搭載アーマーを装着するときはその当時の男装スタイルと喋り方になる、淑女にして紳士な男女装女子。
No.8「じゃあ問題なし。ココロ・シンクロシステムはそのままでよいということ
で会議終了。お疲れっした―☆」
No.8は顔のパーツが幼女なのに肉体がモリモリマッチョマンなため11等身に見える不思議ちゃん系女子?。
No.3「いや、待て。他に問題があるだろ」
No.7「なんやて?」
No.3「そのユージツー博士が新たに開発しているシステムの件だ」
No.7「確か、従来のシステムだと人間とチューンドールの一対一やけど、
新システムでは複数人で一つのボディを共有できるとか」
No.5「ああ、通常のシンクロによってなぜかドールのボディとアーマーの性能が
1.5~2倍に上がるんで、複数人にするとさらに性能が向上するのかを調べ、
性能上昇の原因を解明するというテーマで研究しているとのことだ」
No.5は戦争前から盤上博士の助手として研究所で働いていた白衣のメガネっ子な科学オタク。唯一ベクトルフューチャーのシステムを改良する権利を持つ。
No.3「その複数人取り込むシステムに上級ドールが何かの間違いで混ざったら
どうする?」
No.7「この星の真実が人間サイドにばれてしまうかもな。でもそん時は、
知った人間をユートピア送りにすればええやろ」
No.3「いや、ユージツー博士を先にユートピア送りにすればいいと思う。
あの子は真実に気づきかけている節がある。」
それは聞き捨てならない。
No.2「私に喧嘩を売っているのですか。ユージツーは私が育てた子。
彼は人類の役に立つ研究を行って歴史に名を残す偉人になれる逸材ですよ!」
No.3「人間に真実がばれるリスクを考えれば仕方のないこと」
No.2「うっかり自分の子に真実を喋って何人もユートピア送りにしている
あなたが言うんですか?へー」
No.3「その件については反省しています」
No.7「あんたの一番新しい子ってギュウキって名前やろ。今度、
あの子に喋ったか探ったろ」
No.3「喋ってないから大丈夫(のはず)」
No.2「戦い以外のことになると相変わらずポンコツなんだから」
No.3「せ、戦争では活躍してたから!子育ても出来てるし!」
No.2「知ってますよ・・」
No.1「No.4はどう思いますか」
No.4「現行のシステムには問題がないので禁止しないでいいと思う。ユージツー博士は監視を強化して怪しい動きがないか見張る。怪しければ逮捕。そうでないなら泳がせる。OK?」
No.4はOKが口癖のおとなしい無口系女子。彼女は現在、大宇宙同盟の総会役員になっている。私たち8人の今までの貢献のお陰で手に入れることができたポストだ。
No.2「それが妥当ですね。監視は私が直々に行います」
No.8「40代男性に母親面してべったりする気満々だね☆」
そ、そんなわけないじゃないですか!?
No.1「それは却下(代理業から逃げるな)。監視はNo.4(の部下)に任せるわ」
No.4「OK」
No.2「・・・ではこれにて会議を終了したいと思いますが異議はありますか?」
異議は特にないようなので今回の会議は終了した。
次回予告
???「やっぱり世界観説明のアカデミア編でした。
この話をまとめると
ファイブ君の体型とか名前がおかしいぜ
この世界の闇は深い(光が良いという意味ではない)
よくある悪の組織のメンバー勢ぞろい
といったところですね
次はちょっと時間軸を進めてバトルするぞ!
次回、獣人編 お楽しみにぃ!」
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