第44話 空無
ある物語の持つ真理の度合いは、その物語が悪物をどんな風に評価しているかによって測られるべきである。悪物に卓越した地位を与えていればいるほど、その物語は、実在のものに心を配り、欺瞞と嘘を峻拒する真摯な物語と知れようし、たわごとや慰めごとを並べたてるよりも、事象を確認するほうを採る物語だと
――「生誕の災厄」EM・シオラン(紀伊国屋書店)より 宗教を物語へ、悪魔を悪物へ改竄
「デモクラシーは新しい事柄ではない。古い事だ。人民が古くなりかける度ごとに現れてくるものだ。」
――「眞畫の惡魔」P・ブールジェ 岩波文庫
ソルは長イスに、こしかけていました。つま先でスリッパをブラブラさせ、
バタンと、ときおりドアが閉まる音がきこえると、コツコツ、ゆかをたたく
ぶきみの
(注1) 人によります。 (注2) 商品によります。
「ゴーストバンクの
くるりんぱっ(上島竜兵風)。
こんどはキャラクターだけではなく、ステージごと変わりました。
これらの
それは
もっともこの
「本日〇月×日づけをもって、クララン市長トヨコAI・エンプティ・ツキジは、
――クララン市長トヨコAI・エンプティ・ツキジ。
彼女の
地下ピットによる
また
これらは
よくフェイクニュースと言われますが、じっさいは
彼女は
はなしは
彼女は
ようやっと
「今朝6時37分ごろ、スソ・ガウラー・アイランドで
「火のいきおいは
「ただちに
「
「
「なおこの
「つぎのニュースです。――」
その日の夜 コモンの
コモンはストレスで気がヘンになりそうでした。
コモン、キャッチャー(教師)のシュザンヌ、
ソルの
ここにその
なぜかキャッチャー(教師)のシュザンヌが、
どこの解放区(学校)にもありますが、なにげに彼もその
日に日に、彼にかんする書きこみがふえ、気になってしかたありません。見てもなにもいいことはない、とわかっていても、やっぱり今日も開けて見てしまうのでした。
「コモン、ウゼー」
「おまえ、なに一人でイキッてんだよ。タヒね!」
「あいつキモ、今日も女子のことイヤらしい目で見てた」
「大人の女に相手にされないから、エリゼにきたヘンタイ黒メガネザル」
「てか、あいつの目つきおかしくね? なんか明日屁っぽい」
「クサイんだよ、おまえ」
「ちっちぇーんだよ、おまえ」
「あそこも、ちっちゃいですw」
「ただの
「高度共有(大学)にのこれなかった、ちゅうとはんぱな共有歴コンプ(学歴コンプレックス)じゃね?」
「でた、
「おなじ解放区内(学校内)でなにいってんだ? おまえの親、底辺(自由民)か?」
「はい、ミラーイメージ!」
とかなんとか、バリゾーゴンの雨あられ。まいにち
アニメのキャラみたいに、メガネが目のコモン。ピカピカッと、そのレンズが光りました。おでこのタテ
どんより黒ずんだ
こよいもテトラパックのコンビニ
今まさに、彼のひたいに
あけて、エリゼにて。
「えー、みなさんに、だいじなお
コモンはシュザンヌ空間(シュザンヌの受け持つ教室)のまん中に立って、はなしはじめました。
「きのう、おはなししたように、ソルは
しんと、しずまりかえったルーム(教室)。さざ
「それってどういうことですか、わたしたちは、どうなるんですか?」
ジュリがたずねました。
「はい。あなたたちのハン(班)は、マリもお休みしているので、ニコライと二人だけのハン(班)になります。もちろん、きみのパートナーもニコライです」
というと、ジュリはロコツにヤな
「まだルームぜんたいを
「えぇー、ガックリ。」
ジュリは、かたを落とすポーズをとりました。そのうでをつかんで、ブンブンふってなぐさめる、となりの女子。
うっすら目の赤いコモンは、なかばヤケになっているので、
それに気づいた一員(生徒)は、さっそく口パクとウラ
「マジかよ、コモンのやつ。ありえなくない? アイツ今、オレらと直ではなしているんだけどw」
「オワッタな」
「はい、つーほー。おまわりさん、この人ですwww」
「
「だれか、エリゼと
「なんで、おまえがやらねーの?
「てめーこそ一生ロムってろ ハゲ!!」
「ふるっ」
「
「また
「コモンと
「てか、なんか、
「オレも思った」
「コモンと
「アルちゅうかよ、やっすwwwwww」
「いよいよオワタな、メガネザル」
「コモンと
「コモンの人気に
「コモン大人気だなw」
口をパクパク、目くばせしている子らが、コモンにはウェーイノ・シノパズー
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