第44話 空無


 ある物語の持つ真理の度合いは、その物語が悪物をどんな風に評価しているかによって測られるべきである。悪物に卓越した地位を与えていればいるほど、その物語は、実在のものに心を配り、欺瞞と嘘を峻拒する真摯な物語と知れようし、たわごとや慰めごとを並べたてるよりも、事象を確認するほうを採る物語だとあかされもするのだ。


      ――「生誕の災厄」EM・シオラン(紀伊国屋書店)より 宗教を物語へ、悪魔を悪物へ改竄



「デモクラシーは新しい事柄ではない。古い事だ。人民が古くなりかける度ごとに現れてくるものだ。」


      ――「眞畫の惡魔」P・ブールジェ 岩波文庫




 病院びょういん待合室まちあいしつにて。


 ソルは長イスに、こしかけていました。つま先でスリッパをブラブラさせ、固定こていカンオンがうつしだすテレビを、ボンヤリながめていました。ニュースショウの音声おんせいが、人気のない待合室まちあいしつによくとおりました。

 固定こていカンオンは、クララン市内の500メートル四方に、かく一機いっきづつおかれていました。いじわるな固定資産税こていしさんぜいのせいで更地さらちにできない空き家のように、使いみちのなくなった固定こていカンオンですが、カンオンをもたないマイノリティのために、とくに公共性こうきょうせいの高いばしょにおかれていました。また、災害さいがいなどの緊急時きんきゅうじのライフラインとして、国内省こくないしょう基準きじゅんにもとづき、設置せっち義務ぎむづけられていました。

 バタンと、ときおりドアが閉まる音がきこえると、コツコツ、ゆかをたたく規則的きそくてきな音がして、どこかへとおざかっていきました。病院びょういんのなかは閑散かんさんとしていました。さいしょに、ここにいるよう言われてから、ずうっと、だれも見かけませんでした。なんだか、お休みの日の共有ルーム(教室)みたいでした。

 ぶきみのたにをとうにこえ、カンオン上で人気の少女型しょうじょがたキャスタロイドが、ニュースをつたえていました。しゃべるたびにデフォルトのみどりのロングヘアがなびき、その衣装いしょう髪型かみがた、目の色と虹彩こうさいの中の光玉ひかりだま照明しょうめい書割かききわり背景はいけいにいたるまで、クルクル目まぐるしく変わりました。

 画面がめんの下には、こまごまとした詳細しょうさい情報じょうほうリンクがはられ、せわしく入れかわっていました。モデルアイコンの着用ちゃくようしているふくのアパレルメーカーと値段ねだん。そのヘアスタイルそっくりにできる(注1)、もよりの美容びようチェーンの所在地しょざいち値段ねだん。アクセブランドとその値段ねだん。はては架空かくうモデルの私物品しぶつひんにいたるまで。どんなに時間がすぎても、おいもの情報じょうほうだけは、およそ1月~3ヵ月後ぐらいまで(注2) さかのぼることができました。

 (注1) 人によります。 (注2) 商品によります。

「ゴーストバンクの名簿めいぼ公表こうひょうにより、また一人の著名人ちょめいじん失脚しっさきゃくしました」

 濃紺のうこんのスーツにかがやくシャツの白いえり伝説でんせつ黒髪くろかみ華麗かれいみださずまとめ上げ、キラリと光る、シルバー・アンダーリムの細メガネ。バックのいかにもなニュースショウの書割かきわりは、ライトブルーの歯車はぐる幾何学模様きかがくもようでした。そこへメテオみたいな流星いんせきの雨がふり、つづけざまコメットも発動はつどう、コロニー落としのような光で画面がめんが下からみちました。

 くるりんぱっ(上島竜兵風)。

 こんどはキャラクターだけではなく、ステージごと変わりました。

 すなぼこりまう風の中、コロコロころげるタンブル・ウィード。拳銃無宿けんじゅうむしゅく西部劇風せいぶげきふうセットから、紫煙しえん濛々もうもうと立ちこめ、アルコールランプのほのおあやしくゆれる、阿片窟あへんくつ魔都上海まとしゃんはいへ。拍車はくしゃのついたブーツと、つば広テンガロンハットのカウガールから、おだんごヘアに切れこんだスリットドレスの、レッツ・ダンスなチャイナガールへさまがわりしました。

 これらの映像えいぞうは、それぞれカンオンつかいの偏向クセがアルゴリズムによって反映はんえい風味ふうみづけされたものでした。つぎつぎくり出される変化へんかは、「消費者の購買意欲を賦活する刺激となる」という建前たてまえでしたが、変化によるプチ祝祭しゅくさい日常にちじょう浸潤しんじゅんしあい、うならなりの対の実みたくなっていました。

 それは個々ここのつくり手にとっては、おやくそくの業務ぎょうむであり、大手メディアにとっては、バレてもなんのモンダイにもならない、大衆たいしゅうに対する「我が闘争」をふくむものでした。また、その人の願望がんぼうをあてがうことで、こっそりクレームそらしもかねていました。

 もっともこの病院びょういんのそれは、不特定多数ふとくていたすうになぶられた、なれのてでしたが。

「本日〇月×日づけをもって、クララン市長トヨコAI・エンプティ・ツキジは、辞職願じしょくねがい市議会議長しぎかいぎちょう提出ていしゅつしました。先の市長、チューイチ・カイゴ・マッシブ氏の公金横領こうきんおうりょうによる辞任じにんをうけ、当選とうせんしたばかりでした」


――クララン市長トヨコAI・エンプティ・ツキジ。

 彼女の政治的業績せいじてきぎょうせきは、おもに三つありました。前元号時代ぜんげんごうじだいにおける、個室こしつスパの名称めいしょう否定ひてい変更へんこう。クラランオリンピアのユニホームの否定ひてい変更へんこう。つうじょうの手つづきをふんだ、市場移転計画しじょういてんけいかく否定ひてい変更へんこうなどでした。

 市場移転計画しじょういてんけいかくは、もともとアプレゲール・ニヒル・イシハラ氏いぜんからの継続的事業けいぞくてきじぎょうであり、科学的かがくてきになんら問題もんだいのないものでした。マスラビッシュ(マスゴミ)によって、「なぞの地下空洞ちかくうどう」とよばれた地下モニタリング空間は、たんに「もり土」をするより衛生的えいせいてきかつ、耐震性たいしんせいにおいてすぐれたシステムでした。

 地下ピットによる地下水管理ちかすいかんりシステムは、杭基礎くいきそをつたって地下から汚染水おせんすいがしみだす毛細管現象もうさいかんげんしょうがおきても、地下室でいったんそれを遮断しゃだんし、たまった水をポンプでくみ上げ浄化じょうかしたうえで、下水道から排出はいしゅつするものでした。こちらの方が、上から「もり土」だけでおさえるのとくらべ、より安全あんぜんなのはあきらかでした。また微量びりょうのヒ素が検出けんしゅつされましたが、環境基準かんきょうきじゅんを下まわるもので、それは移転地いてんちにかぎったものではなく、他の土地でも自然由来しぜんゆらいでありえるものでした。そもそも、魚をあらうのは水道水です。

 また耐震性たいしんせいにおいても、脆弱ぜいじゃくな「もり土」にくいをうつだけのものより、箱構造はここうぞうの下にくいをうつ方が、より耐震性たいしんせいがますのはとうぜんでした。

 これらは地盤工学じばんこうがくでは、技術的ぎじゅつてき一般的いっぱんてきなはなしのようです。マス・ラビッシュ(マスゴミ)が、それらを公平こうへいにつたえることはなく、つねに彼らがつくった物語を「ほのめかす」のでした。

 よくフェイクニュースと言われますが、じっさいは事実じじつ捏造ねつぞうより、言質げんちをうばわれない倫理的価値りんりてきかち捏造ねつぞうの方が多く、とくに老いた「先進国。いい匂いのする腐敗物、香料入りの屍体。(シオラン改竄)」において横行おうこうしていました。

 専門家会議せんもんかかいぎなどの指摘してきをうけ、彼女はそれらの合理性ごうりせいをみとめながらも、「安全だが安心ではない」と不合理ふごうりなナンクセをつけました。

 彼女は行政ぎょうせい首長リーダーにして反体制はんたいせい反逆児ジャンヌダルクであり、おバカ保守ほしゅとリベラル・マスコミの愛児アイドルであり、負組まけぐみ意識高いしきたかけい女神ディーバでもありました。

 はなしは二転三転にてんさんてん笑点しょうてんはいつの間にかお金のもんだい、利権問題りけんもんだいへとすり変わり、いちばん重要じゅうようだったはずの市民の健康被害けんこうひがいのはなしは、ザブトンはこびの山田君とともに、どこかへいってしまいました。――負けそうになるとルール変更へんこう、さいごは倫理りんりでゴネルのが、こころ弱き者の特徴とくちょうです。

 彼女は卑小ひしょうあくではなく空無くうむであり、「われわれ自身のなかの独裁者(マックス・ピカート)」のようでした。アプレゲール・ニヒル・イシハラ氏とちがい、彼女は議会ぎかいをとおさず、トップダウンで移転延期いてんえんきをきめてしまいました。その判断はんだんによって生じた税金ぜいきんのムダ使いは、げんだんかいで、およそ100おくダニーをこえています。もはや、引きずり下ろし大好きな庶民びんぼうにん反感はんかん失脚しっきゃくした、前任者ぜんにんしゃのチューイチ・カイゴ・マッシブ氏のセコイつかいこみとは、ケタがちがうものになっていました。


 ようやっとばれたソルは、看護師かんごしさんにつれられ出ていきました。だれもいなくなった待合室まちあいしつで、ニュースショウはつぎのトピックにうつりました。画面がめんが暗くなってスリープするしょうエネ設定せっていも、だれかに解除かいじょされていました。

「今朝6時37分ごろ、スソ・ガウラー・アイランドで火災かさいがおきました。オフショアの舞台ぶたいとなった、このしまきゅうサツマ通りのパチンコ店、『ぱちんこパーラー・マンハッタン』の駐車場ちゅうしゃしゃじょうから火の手が上がりました。」

「火のいきおいははげしく、オフショアの舞台ぶたいとなった地方銀行ちほうぎんこうにもまわり、ゴーストタウンとなっていたきゅうサツマ通り一体を、ものの数十分で火の海にしました。」

「ただちにしま管轄かんかつである、クララン消防庁ファイヤー・デパートメント航空隊こうくうたい消防ファイヤーヘリコプターと、警察予備隊アースガードのヘリコプターが出動しゅつどうしました。」

消防庁ファイヤー・デパートメントによりますと、現地げんち到着とうちゃくするも、すでに消火活動しょうかかつどうをする必要ひつようをみとめられず、ほぼ自然鎮火しぜんちんかした後ということでした。」

原因げんいんは、電気でんきのないこのしまでの自家発電じかはつでん、ソーラーシステムの老朽化ろうきゅうかによる不具合ふぐあいと見られていますが、警視庁ポリス・デパートメント事件事故じけんじこ両面りょうめんから調査ちょうさをつづけていいるとのことです。」

「なおこのしまは、みなさんご存知ぞんじのように無人島むじんとうですが、季節きせつにより定期的ていきてきに一週間ほど、市に業務委託ぎょうむいたくされた民間みんかん保安管理調査員ほあんかんりちょうさいんが入ります。しかし今はその時期じきではなく、無人島化むじんとうかしているため、この火災かさいによる被災者ひさいしゃはいませんでした。」

「つぎのニュースです。――」




 その日の夜 コモンの自宅じたくにて。


 コモンはストレスで気がヘンになりそうでした。副理事ふくりじのジョーシマが、一員関係者(生徒の親など)の緊急会議きんきゅうかいぎの後すぐくなってからというもの、ひとり対応たいおうにおわれていました。

 コモン、キャッチャー(教師)のシュザンヌ、副理事ふくりじのジョーシマ、すべて派遣はけんもしくは契約けいやくであり、理事りじさえ代理人だいりにんでした。わからなかったエリゼのほんとうの主体者しゅたいしゃ最終責任さいしゅうせきにんうものが、れいの脱税事件だつぜいじけんによって表へ出てきました。フタを開けてみれば、だれも聞いたことのないような夫婦ふうふが、理事りじ学長がくちょうでした。

 ソルの失踪しっそう不祥事ふしょうじつづきでしたが、エリゼの子らの親たちも、少なからずオフショアのけんからんでいました。声音こわね低く糾弾きゅうだんするマスコミも同罪どうざいで、クララン市のアッパークラスぜんたい、グズグズになっていました。ただ匿名とくめいのエリゼ裏通信ウラつうしんだけは、たいへんにぎわっていました。

 ここにその一例いちれいをとりだして、みなさんにお見せしたいのですが、カギがかかっているのと、あまり共有(教育)によろしくないので、ひかえさせていただきます。もしみなさんが大人になっても関心かんしんがあり、まだアーカイブにのこっていたら、下記のリンクを参照さんしょう(注) してみてくださいね。 (注)そのときは、自己責任じこせきにんでおねがいします。

 なぜかキャッチャー(教師)のシュザンヌが、こころのやまいでたおれてから、彼がかわりに、彼女の共有(授業)をうけもつハメになってしまいました。ただそれだれが、彼の疲労ひろう原因げんいんではありませんでしたが。

 どこの解放区(学校)にもありますが、なにげに彼もその職業上しょくぎょうじょうのたちばから、一員(生徒)らの裏通信ウラつうしんをしりました。彼もいくつかのアカウントをもっていましたが、このところチェックアプリのよびだしがひっきりなしで、とうとう、彼はそれを排除アンインストしてしまいました。

 日に日に、彼にかんする書きこみがふえ、気になってしかたありません。見てもなにもいいことはない、とわかっていても、やっぱり今日も開けて見てしまうのでした。


「コモン、ウゼー」

「おまえ、なに一人でイキッてんだよ。タヒね!」

「あいつキモ、今日も女子のことイヤらしい目で見てた」

「大人の女に相手にされないから、エリゼにきたヘンタイ黒メガネザル」

「てか、あいつの目つきおかしくね? なんか明日屁っぽい」

「クサイんだよ、おまえ」

「ちっちぇーんだよ、おまえ」

「あそこも、ちっちゃいですw」

「ただの厨二ちゅうにだろ」

「高度共有(大学)にのこれなかった、ちゅうとはんぱな共有歴コンプ(学歴コンプレックス)じゃね?」

「でた、共有歴厨きょうゆうれきちゅう!」

「おなじ解放区内(学校内)でなにいってんだ? おまえの親、底辺(自由民)か?」

「はい、ミラーイメージ!」

 とかなんとか、バリゾーゴンの雨あられ。まいにちせっしない親たちの方は、子らとはちがった、またべつのあじわいがありました。大人ならではのメディアリテラシーやインテリジェンスを生かし、親兄弟おやきょうだいから親類縁者しんるいえんじゃ年収ねんしゅう、共有歴(学歴)、病歴びょうれき女性遍歴じょせいへんれきにいたるまで、ネホリハホリあることないこと、エゲツナサなく書きこまれていました。

 アニメのキャラみたいに、メガネが目のコモン。ピカピカッと、そのレンズが光りました。おでこのタテせんをしずくマークの汗玉あせだまがつたい、ピクピク赤十字の血管線けっかんせんが、こめかみにうき出ています。エモティコン(感情記号)のカタマリと化したコモン。弱冠じゃっかん40さいにしていまだ独身どくしん

 どんより黒ずんだむらさき背景バックに、ムクムクわきあがる、火属性ひぞくせい氷属性こおりぞくせいのケダモノのオーラ。火炎ファイヤガきちらし、暴風雪ブリザードあらしをまきおこす。

 こよいもテトラパックのコンビニ枝豆えだまめと他人の悪意あくいつまみに、発泡酒はっぽうしゅ合成ごうせいワインのちゃんぽんが、すすむ、すすむ。

 今まさに、彼のひたいに亀裂きれつが入り、第三の目、邪眼じゃがんが開かれんとしています。陰キャ(目立たない人)の超覚醒ちょうかくせいがはじまろうとしていました。




 あけて、エリゼにて。


「えー、みなさんに、だいじなおらせがあります」

 コモンはシュザンヌ空間(シュザンヌの受け持つ教室)のまん中に立って、はなしはじめました。

「きのう、おはなししたように、ソルは無事ぶじでしたが、とつぜんですが、彼はお引っこしすることになりました」

 しんと、しずまりかえったルーム(教室)。さざなみひとつ立ちません。コモンはちょっとだけ、ぶきみに感じました。

「それってどういうことですか、わたしたちは、どうなるんですか?」

 ジュリがたずねました。

「はい。あなたたちのハン(班)は、マリもお休みしているので、ニコライと二人だけのハン(班)になります。もちろん、きみのパートナーもニコライです」

 というと、ジュリはロコツにヤなかおをしました。ニコライは表面上ひょうめんじょう無反応むはんのう窓外そうがい風景ふうけいをながめていました。

「まだルームぜんたいを再編成さいへんせいできる時期じきではないので、もうしばらく、このままでおねがいします。共有(学習)のテーマも、二人ではタイヘンでしょうが、そのままつづけてください」

「えぇー、ガックリ。」

 ジュリは、かたを落とすポーズをとりました。そのうでをつかんで、ブンブンふってなぐさめる、となりの女子。

 うっすら目の赤いコモンは、なかばヤケになっているので、会話かいわメソッドもつかわず、自前じまえではなしていました。

 それに気づいた一員(生徒)は、さっそく口パクとウラ通信うらつうしんで、倫理的揚足りんりてきあげあしとりをはじめました。

「マジかよ、コモンのやつ。ありえなくない? アイツ今、オレらと直ではなしているんだけどw」

「オワッタな」

「はい、つーほー。おまわりさん、この人ですwww」

理事不在りじふざいだから、なんでもありだなコイツ、ペッ(唾棄)」

「だれか、エリゼと業務提携ぎょうむていけいしているスポンサーしらない?」

「なんで、おまえがやらねーの? 匿名通信とくめいつうしんの中でしか、なにもできないコドクちゅうが! すまい館(エリゼの居住区)のてめえのベッドでねてろ、カス!」

「てめーこそ一生ロムってろ ハゲ!!」

「ふるっ」

匿名通信とくめいつうしんつかって、匿名通信とくめいつうしんの中でしかなにもいえない (ry」

「またかみのハナシしてる」

「コモンと結婚けっこんしたい、メスです。」

「てか、なんか、さけクサくない?」

「オレも思った」

「コモンと離婚りこんしたい、メスです。」

「アルちゅうかよ、やっすwwwwww」

「いよいよオワタな、メガネザル」

「コモンと再婚さいこんしたい、メスです。」

「コモンの人気に嫉妬しっと

「コモン大人気だなw」

 口をパクパク、目くばせしている子らが、コモンにはウェーイノ・シノパズー池端いけはたにあつまる、こいのむれに見えていました。

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