第40話 前夜
べつに
なんだってんだ、いったい!
けっきょく、どっちも
クソ! クソ!
ただ、おれは
なんでいつも、こうなるんだ?
いつもそうだ! いっつも!
なんで、おればっかり!
クソ! クソ、クソ、クソが!
うめき声とともに、手ぢかなモノに当たりちらしていました。といっても、じぶんの
彼は
おじさんはひっきりなしに、
いくら
オンショア
ソルは
おびただしい
れいの
ソルは
オレが?
だって、
「ふふんっ」
彼は
――ヘンだ。
どう考えたって、ヘンだ。
おかしい。
いや、おかしすぎるだろ?
この世でもっともありえない、おかしなことがおきた!
彼は他ならぬ
見上げたままの夜空は
しかし、パスカルのいう「無限の空間、その永遠の沈黙」が、
ほんのちょっと前のことです。なにもかもが
でもそれも今だけ。とくべつな今だけ。という
それはなにも今にはじまったことではなく、もともと彼には、
「だから、もう、おそいんよ」
「……ああ、
「ぐずぐずしているからだ」
「だから、言ったろ」
「
「……だから、
「あやうく
「……よく言うよ、はなっから
「だいたい、あのガキがいなかったら、どうしてたんだ?
「ハァ?
「だから、なに?」
「……終わったからなに? 今さら来てどうすんの? というか、来る気ねーだろ(笑)」
「いいよ、もう。
「じじいは、大人しくしてりゃいいんだろ?」
「……そのかわり、ちゃんとお
ダイは一つ
ダイは
「ちょっとなにぃ、夜中よぉ?」
「これのつづき、やってくれる?」
じつは他の二人も、時々のびすぎた
「なんども言うけど、やめておきなさい。
ママは店の
あれこれ
「聞いてるの?」
「いいんだよ、べつに。
「――それに、これ
「……でも、けっこう
「おれのより、自分のこと
「アタシはここで、どんづまり。他に行くとこがないのよ。なにがまっていようと、ここがアタシの
ダイがちゃかすように、
「
「まあー、ここの男たちって、ホント
「まあ、そうゆうの
「あるぅ~。ありそうでコワイ~」
「いや、今テキトーに言ったんだけど……」
二人そろって
「さて、そろそろ帰って、明日のために
ダイは立ち上がりました。
「わざわざ
「いいんだよ。あちこち
「でもそれも、もういい。終わりだ」
「――ほんと?
「するさ、するに
「わかいって、いいわねぇ」
ママは、うっとりするように言いました。
「そういうこっちゃねぇけど……」
小声のダイ。
「それからこのことは、チェロキーには言わないでいてくれよ。とうぜん
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