第39話 船上会議
「あのな、べつにおれだってやつらが、たかがガキ
チェロキーは、先ほど言いかけたはなしを、はじめました。
「トンネル? トンネルって、あのトンネル?」
ダイが聞きかえしました。
「そう、あの
「行けんの?
「だれが
「歩いてって(笑)」
「あんた、なに考えてんの?」
あきれるママ。
「なにを、そんなに
「おどろいちゃ、いねえよ。
「なんで
「あ、そ」
「なんなら、お前のバイクでつれてくか? バリケードか
「あんたまさか、あの子一人で行かせるつもり?」
おこったように言う、ママ。
「ん? べつに、おれはそれでも
「どうせ、海の水で
ダイは、なげやりに言いました。
「なら、帰ってくればいい。まさか、わたっている
「――わかってるだろ、
たたみこむように、
「な、一見、
「……」
むごんの二人。
「キケンよ」
「なにが
「なにがって……。だれもやったことないじゃない。
「少しでも
「でも……」
言いよどむ、ママ。
「たしかに、たしかにな。リクツの上では
あくまで、
「いや、いや(笑)」
「だから、帰ってくればいいと、なんど言わせる。あの中に
上体を前に出し、
「――いいか、水は
「……」
むごんのママ。
「そりゃまあ、そうだが……」
口ごもるダイ。
「どうやら、
「早いだろ!」
「まだ
「じゃあ、今の内に
「ふーっ」
と、
「よし!
「よし、じゃねえよ!」
おわらせまいとする、ダイ。
「よくないのか? えーと、たとえば、どこらへんが? じゃあ
とぼけたように。また、あたりを見わたします。
「――な、だれも
「
「
「ねーよ」
「あ、そう
「あたしは……」
「
「……」
「つまり、ママも
「
「もう、
「
ママを、にらみました。
「いや、
ダイは、そっぽをむきました。
たしかにチェロキーが一方てきすぎる、きらいがありますが、それにしたって一番わかいダイの
みずからの
なにより、ダイも他人のことはいえませんが、彼ら
チェロキーはヒジかけをつかんで、よいしょっと、立ち上がりました。
「さて、
みじかさを
「ただ歩くだけだと、大人で
「――それにトンネルの
ダイがじりじりしています。それへ目くばせして、
「で、それへさっきのを足すと4時間28分、4時間半てとこだ。さらに
「つまり――」
「まだ、しゃべんのかよ!」
ダイをおさえて、
「まあ、まて。つまりだ」
「引き返さなければ
手でダイを
「今、言ったのは、アホほど
手をダイにさしむけ、すわりました。
「なっげーよ」
足で
「長々と
「ん? その
「じゃあ、むこうに着いたら、どうすんだよ」
「ハァ?
「身の
「なんのためのカンオンだ? トンネルさえ
「……」
ぐうの
チェロキーはトーンダウンして、
「まあ、いそぐこともないから、日をまたいだっていい。たいして
ざっと、見わたし、
「そうだな、水は1リットル、ペットボトル2本だと、ちょっと重いか? 500mlを2本にするか。
あれよあれよと
「他になんかあるか? ああ、そうそう、ライトだ。カンオンがないからな。
「いいか、このままなにもなかったら、
まんぞくげなチェロキーをよそに、ウンザリ
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