第14話 進展?
こんなシチメンドクサイことする気は、サラサラなかったのですが、先日のはらいせ(?) まぎれにソルは、羽ばたき
ちょっとがっかりというか、きみょうだったのは、
はるか下方にひろがる
つくりはじめると、なんだか人がよく、ちかよってきました。かれは
「なんか、やってる」
ジュリがヘイタンな目で、ソルの横に立っていました。
まわりがガヤガヤして、なんかうるさくてイヤだなと思っていたら、今日は夏休みの
「さいきんやけに、おとなしいそうね」
「今までカゲで、な~んかコソコソ、やってたみたいですけど」
「……」
「おなじハン(班)なんだから、あんまり他の人に、メーワクかけないでよね」
「……」
「きいてんの?」
「おとなしいだろ?」
「……」
こんどはジュリが、だまってしまいました。
しばらくだまっていると、ジュリはおこったそぶりで、どこかへいってしまいました。
ソルはキットと、
「♪ユー・ガッタ・メール♪」
「♪ユー・ガッタ・メール♪」
しつこく
「ふぁー!」
「なんだよ、今ごろ?」
そのないようは、れいの鳥がなくなったことをしらせる、メールでした。
「いや、だからなに?」
「だから、なんなんだよ?」
しばらく一点を見つめて。
「しらんわ!」
ベッドの上ですわったままジャンプして、さけびました。
「なんだよ、今さら」
「なんなんだよ、まったく」
「今さらあいつは、ブツブツ…………」
「あっ」
「ヤバイ!」
「あ~」
「そういう、ことかよ」
彼は「後でしらせる」の
「もぉー」
「もぉー」
「がっかりだよ」
「えー、どうすんだよ、これ……」
じつはソルのかんちがいは、これ一つきりで、すまなかったのですが。
メールが来ていたのは、鳥を見つけた日から、半月ほどたった後でした。ソルはなやんだすえ、とりあえず、ホルスの
「また、どっかいく気ぃ」
「もう、あんまりメーワクかけないでよね、
「はぁ、もうソウルメイトじゃないだろ」
「おなじハンでしょ」
「おなじだから、なに?」
「わたしはハンの、れぇぷれぜんてぇてぃぶなのよ」
「れ、れ、なに?」
「わたしには、
「なにかってに、されてんだよ。わからんコトバつかってるじてんで、ねーよ」
まったく
「で、そのナンチャラナンチャラが、どうしたの?」
「かってに動きまわると、みんながメーワクするっていってるの。わかんないの?」
大げさに、ためいきをつくしぐさで、こたえるジュリ。
「ホントに、
「ほんとうにメーワクだと思ってるヤツ、今すぐ、ここにつれてこいよ」
イラつき、人さし
「はぁ~い、ここにいまぁーす」
げんきよく、手をあげるジュリ。
「他には?」
あたりを見まわす、ふりをするソル。
「けっきょく、なにがめいわくなの?」
もうめんどうくさいので、だまっていってしまおうかと、そろそろ思いはじめていました。でもなんとなく彼は、ふみとどまっていました。
「どんっ」
くぐもった音が、彼の
見上げると、ニコライがニヤニヤしながら、つっ立っていました。ソルのきらいなラベンダーが、
「――てめぇ!」
今すぐ、とびかかりたいソル。しぼみかけのエアバックに体をとられ、立ち上がろうと、もがきます。
ニヤつき顔で、しばし、それを
センターラインをまたぎ、
「ドタドタドタ……」
「ドタドタドタ……」
「キケンだよ、ゆっくり歩こうね」
「キケンだよ、ゆっくり歩こうね」
「おともだちが、めいわくしているよ」
「おともだちが、めいわくしているよ」
「ゆずり合いの心で、ルールをまもって、みんなでなかよく歩こうね」
「ゆずり合いの心で、ルールをまもって、みんなでなかよく歩こうね」
カンオンが
「チヤチャン」
「チヤチャン」
「
「つよい
「これは
「これは
「チヤチャン」
「チヤチャン」
「
「つよい
「これは
「これは
「ドタドタドタ……」
「ドタドタドタ……」
「ドタドタドタ……」
「ドタドタドタ……」
走りながら、なんどもふりかえる、ニコライ。そのたび見せつけられる、あのニヤつき顔。さっきから、ほとんどソルを見っぱなしです。
とつぜんソルのうでが、グングン、のびてゆきます。ニコライを
「ドタドタドタ……」
「ドタドタドタ……」
こっちを見っぱなしのホルス。「あいつ、前見ろよ」と思ってたやさきでした。
「よけろ!」
さけぶソル。前方ろう下のまん中で、立ちすくんでる女子が!
空中に
ことのてんまつ。
二人にたいしたケガはありませんでした。カンオンと
ニコライの方はしりませんが、ソルには、
エリゼを
それらは
くだくだしく言ってきましたが、ようするに、うすめてのばした
ちなみに、もとからあった彼の方のうすい個性(発達障がいの境界域の境界域)は、なんの
今からまちうけているものに、ソルは目の前がまっ暗になりました。彼は「さっさと、ホルスん
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