第3話 目覚め 3 リトリート
リトリート(保健室的なヘヤ)には、キャッチャーとしてのドクターがいます。心と体の、いわゆるスクールドクターが、二人ついていました。ソルが鳥をもっていくと、一人だけ、体のドクターがいました。
体のドクターは男の人です。まだわかい彼の
「みてください」
「あーはい」
「それじゃあ君は、手をあらってきて」
すぐにソルは、そこの
ドクターは、
じっさい、ほんもののオモチャも、たくさん入っていました。フィギュア、お
その他にも、ハコ入りおかしのつめ合わせ、大きい空きカン、
リトリートのカべや、しきりアコーディオンは、おなじみのキャラクターたちで、あふれかえっていました。赤いつりズボンをはいた黒いネズミ、
もちろん、この
「あ、イて」
ドクターがえらんだハコの絵は、ソルの思ったとおり、女の子がよろこぶ方のパッケージでした。ピンクの地にプリントされた、プリケア
ドクターのカンオンによると、鳥は「カワラバト」という
プリケアのハコにおさまった鳥は、おちついていました。さっき、CTスキャンと
「♪ユー・ガッタ・メール♪」
「♪ユー・ガッタ・メール♪」
ハネの生えた手紙がとびまわっています。こな
メールは、クララン
ソルがたずねます。
「これ、もってかえっていいですか?」
ドクターが、
「うーん」
そく、ムリだとあきらめました。「自分の
「うーん、
「あと、しばらくしたら
「
ソルはヘラヘラして、
「あー、なんでもない、なんでもない」
「聞いただけ、聞いただけ」
「まぁ、そのほうがいいと思うよ」
「だれかに
「うん、この子は
「なにやってんの、はやくしてよ!」
「もー、なにやってんの、はやく、はやく!」
早歩きをやめふりかえり、ジュリがもどかしげにいいました。(屋内では、走らないのが原則です)とっくにはじまっている
ソルは彼の
つぎの
子は今を生きています。その時の立ち
この時間ここにいる子は、いわば、あきらめ組みでした。ある子いわく、サトリ組みだそうですが。ソルはもともと一人が好きでした。それがやっかいな、彼の
ソルはねころんで、カンオンの
エントリーには、すべからく、なにか入っていました。じょうしきとばかり、彼のジャマをします。彼はだんだん、ハラが立ってきました。がまんしてスクロールをつづけ、やっと
「氏ねよ!」
空中の
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