イカレた個人的創作コラム

ⅩⅩ. 小説投稿サイトと個人サイト

　おひさしぶりです。

　急に寒くなりましたね。

　皆様お変わりありませんでしょうか。

　さて、私は昔はpixivをメイン活動の場にしておりました。

　今は撤退して、現在利用しているのは、ここカクヨムと、あとはステキブンゲイ、小説家になろう、ノベルデイズ。フリー台本のいくつかは聴くっショ！に掲載しています。

　そして誰に見てもらうつもりもなく、純然たるポートフォリオ用にWixで個人サイトを作っています。

　いろいろ考えてこのような形に落ち着いたのですが、他にもエブリスタ、アルファポリスなどよいところはたくさんあります。

　ときどき、投稿するならどこがいいか、オンライン上に書庫を作るならおススメは、などと悩んでいる方を見かけるので、無料で投稿できる場所をざっと見てみた感想をまとめてみます。

　あくまでも私個人の考えですし、私が見かけたころと現在の仕様が変わっている可能性もありますので、おかしいと思ってもいろいろとご勘弁ください。

＜小説家になろう＞

○閲覧者数が多く、どんな作品も一か月で３桁くらいはいく

○表紙だけでなく挿し絵も入れられる

〇小説の閲覧画面はきれいで読みやすい

●UIが古臭く扱いづらい

●「なに言ってんのこれ」と思うようなジャンル分けを強いられる

●最近やっとツイカが実装。でも比較的ダサい

※ツイカ→ツイッターカード。現在はXカードと言ったほうがいいのかもしれない。SNSにリンクを貼ると、自動的にかっちょいいバナー画像が貼付される機能。

＜エブリスタ＞

○UIがきれいでお洒落な雰囲気

○一話ごとに有償配信設定ができる

○ツイカがきれい

●オシャンティな雰囲気に呑まれる

＜カクヨム＞

○運営がKADOKAWA。大手出版社さんだとちょっとときめく

○UIが比較的使いやすい

〇荒らし対策のために特定ユーザーへのブロック機能がある

○シビアな道ながら、お小遣い稼ぎができる

●表紙絵が入れられない（※入れられない方が私は好き）

●コミュ力がないと閲覧数が上がりにくい

＜ノベルデイズ＞

〇運営が講談社。大手出版社さんだとやっぱりときめく

〇小説表示画面が美しい

〇表紙が入れられる

●講談社さんは以前小説投稿サイト「セルバンテス」を約１年で潰したことがあるのでちょっと怖い

●サイトのどこから新規投稿すればいいのか若干わかりづらい

＜アルファポリス＞

○運営元が手広くやっているので、大人気を博すチャンスがあるかも

○広告収入・閲覧数などのポイントをためてお小遣い稼ぎができる。カクヨムのように一定期間を過ぎたらポイントが消えるということはないらしい

◑ラノベ、なろう系が強い

◑全体的に派手

＜pixiv＞

○メイリオっぽいフォントで、柔らかいポップな雰囲気。明朝も選べる

○作品内ページリンクが貼れるため、ゲームブックやマルチエンディングなどの仕掛けができる

○表紙の他、挿し絵も入れられる

〇ツイカもきれい

○ヴィジュアル・オーディオ方面に絡めた小説イベント・コンテストもやっていたりするので運がよければ本職の声優にボイスドラマ化してもらえたりもする

○当然ブロック機能あり

●二次作品に埋もれ、オリジナル作品は日の目を見ない

●挙げた大手サイトの中で唯一ルビや傍点などを入れる文法が違う

（※この点は、すべての美点を打ち消して余りあると私は思っている）

＜星空文庫＞

○UIの佇まい、小説表示画面が美しい

○投稿手順がとてもシンプル。これでちゃんと投稿できたのか不安になるほど簡単

〇本当に星空の下にある小さな図書館のような雰囲気

○バズるとか何とかより、ただ心静かに作品を楽しみたい人向け

●閲覧者数が少ない

●読者からのコメントを入れられる欄がない

＜ステキブンゲイ＞

◑基本的に文芸重視でなろう系・ラノベの投稿を慎むようアナウンスされている

〇有料配信が選択できる

〇UIがすっきりし、小説表示画面もきれい

○最近、お好みの画像の表紙が入れられるようになった

●閲覧数が上がりにくい

◑静か。あまりわちゃわちゃ騒ぐような雰囲気ではない

＜聴くっショ＞

◑読んで気に入ってくれた朗読家・ボイスアクターからの使用申請が入り、許可する/しないを選択するシステム。小説投稿サイトというよりは、音読配信する人と書き手の仲介サービス。∴ほぼ朗読台本向け

〇朗読家さん、声劇演者さんに結構読んでいただける

〇提携している？ネットラジオ番組があり、そこで読んでいただけた音源をたまに流してもらえる

〇最近UIが使いやすくなってきた

●朗読用台本は好まれるが声劇用台本は音声化されるのをほとんど見ない

●字がやや小さく、目が疲れるお年頃には少々つらい

●あくまでも仲介サービスであり文芸を楽しむ場所ではないため、読者からのコメントを入れる欄がない

＜Forest+（フォレストプラス）＞

◑無料で個人サイトを作れるサービス。ランキングや新着表示などの総合トップページがあり利用者はゆるーく交流できるため、小説投稿サイトと一般的な個人サイトの中間に位置するような感じ。個人サイトは作りたいが孤独は辛い人には向いている

〇様々な無料テンプレートが用意されていておしゃれな画面構成にできる

〇写真や画像のギャラリー、ブログ、チャットルームなどをサイト内に自由に設置できる

〇訪問者のブロックが可能

〇ビジターのコメント欄の設置は任意

●デフォルトだと若干字が小さい

●無料版には容量制限がある

●投稿サイトに比べると読者はいないも同然、やっぱり寂しい

●最大の問題は、CSS文法ができないと使えない機能が多々あること。かなりつらい

＜無料個人サイト（Wix、Webnode）＞

〇他人の作品と競合することがない、完全に自由な場所

〇サイトデザインや挿絵など、思いきり自分の趣味で固められる

〇気の合うクリエイターたちと共同管理することもできる

○CSSその他を知らなくても、それなりのものができる

○無料で使用できる画像素材・テンプレートも豊富でしゃれのめできる

○サイト内にギャラリー、ブログ、ショップ（※有料）など様々なコンテンツを盛り込める

○ツイカも自分で選んだ画像にできる

●テンプレートを使っても、サイトを作り上げる作業はそれなりに大変

●無料版には容量制限がある

（※Wixの場合いくつサイトを作っても無料なので複数作って相互にリンクでがちがちにつなげれば問題なし）

●ほぼ完全なる孤独

●態度の悪い閲覧者に対しIPアドレスを指定してアクセスできないようにはできるが完全なブロックはできない

　ごめんなさい、ノベルプラスやNINJA（Wixなどと同様の無料サイト作成サービス）等々については未履修です。

　なお、各サイトとも作品の重複掲載は認めているので、作品公表に関する義理立てやなんかは気にしなくてよいようですよ。

　ただし、聴くッショでボイスアクターさんなどから音声投稿された場合、その作品はコンテスト類には出せなくなるのをお知りおきください。

　個人的には、無料個人サイトが好きです。

　誰も来ない分、ほんとに好きなようにやれます。

　自分一人の作品保管庫（サンクチュアリ）は、人知れずとも好みに飾り付けたいじゃないですか……。