Ⅷ. 自分なりの作品の書きすすめ方

 下手くそほどメイキングを晒したがる、という絵描きさんたちの名言があります。

 字書きもそういうとこがあるのかもしれません。


 自己流の創作方法とか……


 こういうの書くの手前味噌過ぎてくそもみそもあったもんじゃないですよ全く。

 恥ずかしくてカオマッカになりますよ。

 Ⅶで書いた「酷評」と同等かそれ以上に、ハードルがガン上がりですよ。

 じゃあ書くなよって思うのですが、こんなやつでもこの書き方ならなんとか書けるのだ、という他山の石を提供されたような感じで読んでいただければと思います。

 頭良さそうなこととか目新しいこととかは書けませんので、安心して読み進めてくださいませ。


 現在、物書きの神さま(Ⅰ参照)が来てくれなくて、私はスランプ中です。

 作品をよく書いていた頃は、プロットも何もなく5万字くらいはペロッと書いていたのですが……何だろうこの落差は。今思えば神がかり的としか言いようがありません。神がついてくれてた割には読者さんは多くないのが辛いところですが。


 その頃の書き方についてまとめてみます。



A. 最初から最後まで普通に書き進み、推敲して終了。


 これは好調なときです。物書きの神さまがついているのでブレのないストーリー展開ができました。

 恐ろしいことに、どういうストーリーにするか考えてないのに適当に気分の赴くままに書いて終了、という作品もあります。



B. 書きたいところだけ書いたパーツをいくつか作り、つなげて推敲して終了。


 これは難産のときです。アクションシーンやミステリーなど、場面の切り替わりが大きく話運びがきつくてたまらんちんなときはこれで凌いでいました。継ぎ目部分のバリ取りが腕の見せ所な手法ですが、そんな腕はないのでバリだらけです。

 でもこの手法をやったことがない方、ぜひ試してみてください。不思議と、ちょっとだけ気が楽になります。



C. 書けるとこまで書いたら、結部を先に書き、そこから徐々に遡って書いて推敲して終了。


 これも難産のときにやります。短編向きです。カッコいい結末ありきで構成される作品はこのように書くと、途中のあれやこれやでぶれなくて済みます。



 だいたいこんな感じです。

 よくあるやつです。

 Aの書き方じゃないとダメ、という変なこだわりがあった時期もありますが、書き方なんて読者さんたちからはわかりません。

 ちゃんと形になって読者さんの前に並べられれば、書き方なんてどうでもいいのですよ。

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