Ⅲ. 文章表記のルールを守らないといけないわけ

 たまーに、あの悪評高いtwitter企画「RTした人の小説を読みに行く」をやらかしています。

 読んでやるからかわりに自作を読めとか、フォローしろとか一切求めませんし、お友達を増やしたいわけでもありません。☆やpt、応援なども付けません。

 ただし、かなり辛いレベルでストーリー評価・添削・アドバイスをすると予告し、その通りにします。もちろん自分の作品はさておき、です。

 それでもご自分の作品を読んでほしい、いろいろ指摘して欲しいとおっしゃる方はおいでで……この場を借りて一言いいですか?


「あなたたち、マゾヒストなんですか?」


 閑話休題、いろいろそこで拝読して思ったことを一つ。


 文頭に空白一マスを入れない人。

「?」とか「!」とかの後に空白一マスを置かない人。

「…」(三点ダッシュ)を中黒点で「・・・」と表記する人。

「…」や「―」(ダッシュ)を一つで使う人。

 半角記号を使う人。


 こういう人たちの多いこと!


 なんでそんなことつべこべ言われなきゃいけないの? って思いますよね?

 私も思っていたんです。


 しかし、あるときからがっつり守りはじめました。


 こういう投稿サイトのweb小説はたいてい横書きなのですが、ある日気が向いて縦書き表示にしてみたのです。


 びっくりしました!


 あまりにも醜く、見にくかったのです。


 横書きだと気にならなかったものが、縦書きだと一気に目に迫ってきます。

 文頭が一マス空いていないだけで、ここが文の始まりだという読み手への気遣いが感じられず、紙面にメリハリがなくなってすべてが冗長な字の塊に見えます。なにより、読み手の目への優しさがありません。

 ?や!のあとにスペースがないと、禁則処理の問題なのか、ぎっちぎちに詰まって文の終わりには見えません。

 「・・・」は、なんとなく品がありません。

 「…」「―」は確かに二つセットで使用する方が余韻があるように読めます。

 さっそく、ルールに則って修正すると、縦書きでも醜いと感じるところまでは行かなくなりました。


 やはりルールは守るべくしてあるのです。


 いいの! どうせ私は横書きでしか表示しないから! という向きもあるでしょう。

 それはそれでいいと思います。

 ただしwebで終わるならば。


 紙の書籍はWebとは別物です。

 Web小説を横書きのままハードカバー出版したものを読んだことがありますが、非常に見づらく、かなり安っぽく感じて2ページ読んでそっ閉じしました。


 いつか、自分の作品をちゃんとした書籍に刷って手にしたいというご希望がおありなら、書き方のルールを守って縦書きにしてください。

 そうすればきっと、素敵なものが仕上がります。

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