第3話 浪人時代


この1年間は本当に集中して勉強しました。


午前の授業は数学、英語、国語(現代国語、漢文、古文)、午後は物理、化学、日本史でした。


昼休みの1時間も、休むのは30分だけ。残りの30分は物理、化学を勉強していました。当時の参考書「傾向と対策」を30分で3問と決めて、食堂の隅で毎日解いてました。数学も予習に加え、徹底した復習でなんとか弱点を克服し、秋から成績がグンと伸びました。


そして、3月3、4日、受験。そして、3月18日、「ゴウカク オメデトウ」の電報を受け取りました。やりました!第一志望の国立大学に合格です。


3月22日かな、今年で営業を終了した銀座のソニービルでデート!


ワインで乾杯してくれました。


当時、彼女は「彼」とは上手くいかず、フリーでした。最大のチャンス!


でも、ダメなんですね。こんな時に、変なことを考えてしまったんです。


「本当に行きたかった大学はどこなんだよ?もう1年頑張ったら、そこに手が届くんじゃないか。」


こんなことが頭をよぎり、結局、合格した大学には行きませんでした。


神様はよく見てますよ。


  おめえ、チャンスをくれてやったのに、いらねえって言うのか?

  知らねえぞ、どうなっても!


こんなことかも知れません。浪人2年目も3年目も、全然ダメでした。


特に3年目なんか、偏差値はとんでもなく高くなったのに、試験本番は一番得意だった英語が全く出来ないんです。何にも解けないんです。

頭は真っ白です。

こういうことってあるんですね。


それで、もう諦めて都内の私立大学に入りました。

結果だけは、彼女に手紙で知らせましたが、返事はあったかと思いますが、よく覚えていません。

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