第2話

名古屋駅の新幹線の改札に彼女を迎えに行った。15分前から待っていたが、彼女が大量の荷物と共に来たのは18時10分だった。

「久しぶりだな」

と言うと、夕方なのに

「おはよう、優」

と彼女は言った。


とりあえずご飯を食べたいという彼女の意向により、サイゼリアに行くことになった。


久しぶりに会った彼女は少し風貌が変わっていた。短かった髪は背中まであり、真っ黒から茶色に色も変わっていた。また、以前はかなり焼けていた肌も真っ白で、不健康な感じがした。僕の右斜め前を歩く彼女の背中が以前よりもさらに小さく見えるのは気の所為か。


店内に入り、注文を済ませた。

「で、なんで泊まりたいんだ?」

と、ストローでちびちびオレンジジュースを飲んでいた彼女に聞いた。

「実はね…」

彼女は語り始めた。

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