6.

秋が近づいて暑さは緩まり、朱に染まり始める世界は美しかった。ひぐらしが鳴く。薄い雲に青空が霞む。この美しい世界を、今日は真っ白く塗りつぶしてみたい。歌おう。声を絞って叫ぼう。私がここで、私がしたいことを叶えるために。ただ、好きなように、ひたすらに。だってそれだけで毎日が変化して、愛おしく、楽しいのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

素朴なさえずり。 星 リリー @hoshi_lily

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ