魔王の出立
[フィリアサイド]
今日、アースロイド様が出立された。10万の兵を引き連れ、友を倒しに行ったのだ。馬に乗り、黒き鎧を身に纏って、勇ましい、その姿には、どことなく寂しさ、虚しさ、そう言う事を感じた。無事に戻ることを祈るばかりである。
「ダリス=メリダ様。どうか、アースロイド様を、お許しください。そして、アースロイド様。無事に私の元に戻ってください。」
窓から天を見つめ祈るフィリアである。
しばらくのち、レイヤを呼び、あることを告げる。「レイヤ。アースロイド様より、事付けがあります。」それを聞いたレイヤ。すぐさま音声遮断の魔法を展開し、準備を始める。「カインに文を出し、アースロイド様の言葉を伝えるのです。」
「ははっ。して、どの様なないようで?」
「メリダ領の戦い終結後、直ぐに向かい屋敷を調べろ。と伝えなさい。それだけで、あの子は理解できるはずです」
そう告げると、レイヤは、直ぐに文を出す。
「カイン。希望を守りなさい。そして、未来のための助力を得るのです。」
そして、メリダ領の荒野。その広大な平地を埋め尽くす様に、アースロイド率いる10万の軍勢。それを、迎え討つ、メリダ軍。双方が睨み合い、まさに、接触即発の状態である。
空は晴れ、心地よい風が舞う、喉かな風景を、殺気が支配して行った。
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