ギルドの状況

う~ん。何だ。これ・・・。柔らかくて、大きいマシュマロに顔が挟まれている様な感じ。凄く、柔らかく、いい匂い。匂い!って、これは、もしかして・・・・。




眼を覚ますと、目の前には、大きなマシュマロが2つ、僕の顔を挟んだ感じで、存在をアピールしている。「あわわわわ」慌てて、反対側に背けるが、そこには、アリサの、可愛い寝顔。少し見とれていると、アリサが、眼を覚ました。「おはようございます。あ・な・た・」そう言うと、キスしてきた。


「さあ!昨夜の続きをはじめますわよ。」そう言うと、戦闘態勢に入っていった。気に入ってもらえた様だ。アリサの、唇や身体を堪能していると、エルザが、目覚め、「ずる~い。わたしも~」っと参戦してきた。


朝から、可愛い妻たちと、激しい戦闘を初めてしまった。






しばらくして、僕達は、遅めの朝食を取っていた。2人の嫁は、満足そうにしている。よかった。よかった。「この後、ギルドに行くんですよね」エルザが言う。


「そうだね、登録だけでもしておくと、獲物の買い取りや、旅に便利な特権があるしね。」


「ただ、一応ステータスは隠蔽して置こうか。何があるか解らないし、目立つのは、不味いしね。アリサ。頼む。」


朝食を、終えると、ギルドに向かって、宿をでた。


町の中心より、少し離れた所に、大きな2階建ての建物があった。中に入ると、思ったより静かで、カウンターの女性が迎えてくれた。「いらっしゃい。ギルドに登録ですか?」20歳ぐらいの栗色の髪をした、美人の、お姉さんである。うん、美人の、お姉さんである。ははは、2回いっちゃたよ。すると、後ろから、すごい冷気と殺気がしたのは、言うまでもない。


「はい、冒険者登録、お願いします」


そう言うと、紙と水晶玉を出してきて、「じゃ、これに名前と必要事項を書いて、水晶玉に触れると終了よ」そう言って促した。ずいぶん簡単である。「前は、ランクとか、色々説明が必要だったけど、ランク制度がなくなってから、簡単になったのって、3人とも苗字が[ドラグナイト]姉弟?」「「夫婦です!」」エルザとアリサが反応する。「なぜ、ランクがなくなったのですか」出来上がった登録票を受け取りながら訪ねると「ランクの高い冒険者は、すべて、貴族様が引き抜いていったのよ。金と権力でね。」


「残ってるのは、低ランクの俺達だけってことだよ」付近にいた冒険者が付け加える。


こんな所にまで、影響がでてるのか。


僕達が、ギルドを出ようとすると、一組の夫婦が飛び込んできた。「お願いします。子供が、子供達がオーグの群れにさらわれたんです。助けてください!2人とも服も体もボロボロだったが、泣きながら訴えている。だが、周りの反応は、冷たかった。カウンターの女性が「申し訳ありません。依頼は受けられません」近くの冒険者が肩を落として付け加える。「俺達じゃ、オーグを倒せねえ。それだけの力がないんだ。」別の冒険者が「ゴブリン程度なら受けれるが、オーグじゃ、貴族様の所に行ったほうがいい」


「貴族様の所には行きました。でも、金がないからって門前払いで話も聞いてくれなかった。貴方達しか頼れないんです。」


周りの冒険者もカウンターの女性も下を向き、悔しそうに呟いた。「すまねえ。すまねえ」「ごめんなさい。」それを聞いた夫婦は肩を落としてトボトボとギルドを出て行った。{こんな状態なのか、民が助けを求めているのに、金を要求し、至福を増やそうとするとは・・・・}僕達3人は、お互いに頷き、夫婦の後を追った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る