第27話 俺の神は何処?
ルルさんに大事に囲われて動けないままメグちゃんの休憩時間が終わって食堂へ戻って行ってしまった、少し寂しいです、閉店まで寝てようかなと、思っていたら裏門に見覚えのある馬車が止まった、あーメルーさんだわ。
「こんにちわー追加のお荷物持ってきましたよー」
相変わらずのんびりした人だな、俺にまだ気がついていない様子。
「あっ!お疲れ様です!今日は忙しくて大変ですよぅ」
再びのメグちゃんが裏門へ駆けていく
「そうなんですかー?そういえば何だか冒険者さんを多く見かけましたー何かあるんですかねー?」
そうなの?馬車の中に居たから気づかなかった、もしかしてタイミング的に西の戦争が関係あるのかな?王都に近い町だもんなー。
「はい、そうみたいで、あっ!きゅーちゃん戻って来ました!元気で無事ですよっ」
「あらー?遅いから心配してましたよー?」
すまんのう、慣れない馬車の旅だったが犬の分まだマシだったと思う、揺れが凄かったから人間だったらケツを痛めそうだと思ったよ。
メルーさんは俺が特に具合が悪くないか目で確かめて居る、今ルルさんに離して貰えませんで、すまぬの。
「ちゃんと生きてますねー良かったですー」
お前の心配は生死の方なの!?物騒な事を言う飼い主だなっ!
まぁ行きも帰りも結局スライムしか出なかったしなー本当に物騒なのか疑問に思った位だ。
「じゃー今日からはまたお家で一緒ですねー夕飯はー頑張っちゃいますよー!」
「きゅふん」遠慮しますぅ
「あ、でも今日は遅くなっちゃうかもしれないです、何かセリさんが大事な話があるみたいで…あれ?きゅーちゃんは別にいいのかな?」
多分俺が居なくても話は出来ると思うが、おっさんは町で商売の最中で居ないから聞けない
「そーなんですかー?大事なお話なら邪魔しちゃいけませんねー連れて帰りますよー?」
「うーん、取り敢えず後でセリさんに聞いた方が良いかもしれないです、王都にきゅーちゃんを連れていったのと関係ある気がするんです」
「あー犬用品の買い出しで連れて行ったのかと思ってましたー分かりましたー配達途中で見かけたら一応聞いてみますねー」
「はい、お願いしますメルーさん」
と、言うことで荷物を置いて町へと配達に戻るメルーさんを目だけで見送る。
そう言えば俺ってば寝ようと思ってたが普通に修行の事を忘れていた、能力を取り戻す為に神に祈らないとあかんのよね、心の中で祈る……って具体的に何を?神よー俺の声届けー位しか考えてなかったし!
オーマイゴッ!肝心の所を聞いてなかった、何してるんや俺はっ!
取り敢えず
おおっ神よ!俺の神は何処ですか?探し物はここですよー見つけにくいですかー?能力プリーズ!
……おーい、神様ー
……神様ー
……神さまー
……かみさー
……すやぁー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます