2019/09/06(金)

 私たちは、小説は一人で読むものだと思っている。何をいきなり、と思っただろうか。そんなことは当たり前だ、と思っただろうか。しかし、ここで他の芸術について考えてみると、その多くは展覧会とかコンサートとか芝居といった「場」があって、そこに集まった客たちが一緒になって鑑賞するということになっている。まあ音楽は媒体とプレーヤーがあれば家でも一人で聴けるし、テレビがあれば家でも一人でドラマや映画やアニメが見られるが、これらの装置が登場したのはせいぜい一世紀か二世紀前だ。本という媒体はそれよりはるか昔から存在し、グーテンベルクが十五世紀に活版印刷術を発明して以降は一般民衆の多くも本を読むようになった。そして識字率が向上していくにつれ、人が一人で本を読むことは当たり前になった。

 要するに「本」という媒体の特殊性について言いたい。しかし今日はもう寝ないといけない。続きは明日。

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