第48話 20190909AM4:55、緊急警報鳴る。
外がものすごい勢いで雨風吹いている。
きちんと雨戸を閉め切っていなかったのが悪いけれど、突如として目がパカッと醒めてしまい、キッチンにコーヒーを飲みに行った。
すると、固定電話の脇に置きっさらしになっていた、母のスマホが鳴った。
聞いたことのない音楽だ。
遠慮なく開いたら、赤い三角印の中にエクスクラメーションマーク。
用件は緊急警報で、横浜市【警戒レベル4】避難勧告とあった。
え? こんなの、生まれて初めて見たわ。
母の話には聞いていたけれど……。
ていうか、母は今日も仕事のはずだけれど、休みになったりは……しないよね? 大丈夫かな。
緊急警報は三、四回あって、回数が重なるたびに詳しく、細かく指示してくる。
最後の方は、うちの地区も避難勧告が出ていた。
まあ、うちは高台だから大丈夫って、母はのんびり言って寝ているけれど。
私は目が醒めてしまった上にコーヒーを飲んでしまったから、どうしようもない。
母の部屋から放ったらかしになっていた、スマホの充電器をとってきて、充電しておく。
68%じゃ、いざというとき電源切れたら困ります。
雨戸を閉め切ってさえも聞こえてくる風の音。
でも庭では虫の声がしている。
大丈夫なんじゃないかな。
今5:22AM。
この記事をここまで書くのに20分以上かかりました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます