第16話 実は私は。

 実は私は。


 ときおりわけもなく悲しみに囚われ、それが癖になる。


 だから、二次元の話は面白いものしか読みたくないし、観たくない。


 うつではない。


 感情の、癖だ。


 こんなことは大したことではない。


 では、なぜ泣いたり笑ったりできなくなるのだ?


 人間らしい感情をもてなくなるのだ?


「機械のフリをしているだろう?」


 そう言われても。


「いろいろ考えてるだろう?」


 と、言われても。


 それがあたりまえなんである。


 癖ってそういうことだ。


 過去に一方的にいじめられたとか、虐待にあっていたとか、そういうことじゃなく。



 遊んだらダメだとか、楽しんだらいけないとか、そういう禁止事項に理由があるように思う。


 なんで、遊んだらダメなんだろう?

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