第145話 中盤に向けての作戦会議


「とりあえず、このセリカのスティントが終わってからは凛子のスティントになるんだけど、あまり緊張せず、自分のペースで無理なく楽しんできてね! 担当周回もあまり長くならないようにはしてるからさ」


「りょーかいっ」


「後は凛子ね。 凛子から莉緒への交代の時には、燃料補給と一緒にタイヤの交換が入るわ。 凛子はかなり長く走ってもらう事になっちゃうけど、よろしく頼むわね」


「うん、任された。 主役ユリの出番までクルマいいとこに持ってけるようにするよ!」


「ふふっ、そう言ってくれると嬉しいわ。 それじゃ、ここからも頑張っていきましょ!」


「「「おーーっ!!!」」」


私たち3人は、改めて手を合わせて、士気を上げた。


その後、セリカはいいペースを保ち続け、なんとピットイン前までには総合で18番手、クラス順位でも4番手とかなりいい位置に付けていた。 楽しむことが目的の今回のレースだけれど、もしかしたら表彰台にも上れちゃうかも・・・・? なんて淡い期待も見えていた。


いよいよ次のピットインも差し迫り、チームワルキューレのピットも準備が始まった。


続く。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る