第3話 ドリル令嬢のお名前は?
どうも皆さんお元気ですか??
俺は元気です。マイホームで行き倒れ令嬢に下剋上食らって罪人扱いで搾られまくってますが元気です。 泣いてなんかいません。これは汗です。
「で、あなたは
「だからカクカク、シカジカっていってんだろ!
何回説明させるの!縄解け!!俺の家だぞ!!
ふざけるなこの
「乱暴なお方。私怖いですわ、それとこの髪型は由緒正しき公爵の歴史ですの。愚弄はギルティですわ!!」
令嬢ドリルの連続突き!!
俺に50×80のダメージ!!
なんだこのドリル目にも止まらねぇ速さで的確に突いてきやがる!?しかも鋼鉄のように固ぇ!!
見た目あんなにふんわりしてんのに!?
てか、なんか髪の毛伸び縮みしてない???
オーパーツかなんかなの!?ネーコ!!"球"!!
家主のピンチだ!助けて!!
「まぁいいですわ。一応あなたを恩人として認識しましょう。私を助けたことを褒めて遣わしますわ。しかし私もいろいろありましたの、、、。
そうあれは一年前まで遡ります」
「あっ、そういうの大丈夫なんで」
俺はすかさずインターセプトを決める。
令嬢は隙あれば自分語りをしたがるからやっかいだせ。どうせ聴いたら巻き込まれるパターンなんだよなぁ、、、なんか目の前で「ムッキーですわー」とか言ってらぁw 早よ縄を解いてくれ。
こいつほんとは令嬢じゃねぇだろ?妖怪ドリル女だろ??
「事情とかどうでも良いんだけさ、お前これからどうすんの?一応貴族の身で何にも持たずに森に行き倒れてんだ、お前何あったんだろ?アテはあるのかお前?」
「お前、お前うるさいですわね!!私の名前はマリア・バンティス。バンティス公爵家にして公爵家の至宝。美に愛された者。聖女。肩書きは色々ありすがこんな感じですわ。あっ、公爵家追放されたので今は偽聖女のマリアで通っていると思いますわ」
うーん。この女思ってる以上にヤベェやつだった。
ドーンと胸を張るマリアを見ながら俺は大きなため息をついた。なんだろう?なんなんだろうこの人。
「そっか、それでマリアはアテはあるのか??追放されたからってどこか行く所くらいはあるだろう?修道院とか?」
「追放される前に現聖女と元婚約者の王太子とお父様をボコボコにしたから行くあてなんてありませんわ。むしろお尋ね者ですわ。そして私はここを拠点にすると今決めましたわ!!」
この
勘弁してくれ。お尋ね者を匿ってるとかバレたら
破滅待った無し。ただでさえ妖怪ドリルなんだぜ?人間かも怪しいんだぜ??
俺はNoといえる男なのだ。たとえ見た目は絶世の美女だろうが関係ねぇぜ!レペゼンスラムをなめるなよ!!言ってやる。今すぐNoって言ってやる!!
「マリア、悪いが我が家には、、、」
「これはお近づきの印として受け取りなさい。私のお父様秘蔵の宝石達ですわ」
「これからよろしくお願いしゃーす!!」
ビカビカに光りゴロゴロにデカイ石の前に
レペゼンスラムの俺はどうしようもなく無力でした。もう働かなくていーや!今日はパーティじゃい!!
宝石には勝てなかったよ。
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