第5話 ついに、俺は実ったのだ。

その後、俺は掃除を急いで済ました。もちろん、掃除は気まづかったが、本当にリア充になれた。という気が実感出来た。

「本当に、リア充になったんだよな……。」

と、声に出していた。

「うん。」

小さく、短い声だったが彼女は答えてくれた。




俺は、何も考えずに家に帰っていた。今朝まで、非リアだった男がリア充と喧嘩していたのだ。それが、今はリア充になったのだ。もう、すでに俺は変わっている。この、一日によって俺はついに実ったのだ。






色々なことをしていたらもう、夜だった。この猛暑の中、寝るのはなかなか時間がかかる。さらに、今日あった出来事が追い討ちをかける。ボーッとしたまま、明日のことを考えていた。

「あー、青春ラブコメって朝になったら玄関の前に彼女がお出迎えしてくれるんだよな。」

と、口にしていた。すると、突然、睡魔に襲われてしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る