小さな村で、愛娘カレンと二人暮らしの主人公、アルフレッド(30)。そんな彼がある日拾ったのは、地球から転移してきた女子高生、チヅル。彼女は、かつて自らの手で殺めてしまった最愛の妻、チトセの血縁だった……。希少な才能を持つチヅルを守るため、そして愛する娘のため、アルフレッドは最強と呼ばれた魔法の力を再び抜き放つ!
物語としては主人公のアクション要素と家族要素が強く、恋愛要素は控えめ。大人として、保護者としての自分。でも、妻を愛する一人の男としてのエゴも捨てられない。そんな懊悩が物語の中心になります。妻を亡くした失意のうちに落ちぶれ、逃げ延びてきたアルフレッド。そんな彼が、守るもののために悩みながらも立ち上がる。あの日捨て去った力を再び手に取る勇気を持てる。
ほろ苦い再起の物語を読んで、ぜひ主人公アルフレッドの背中を応援してみてください。
世界最強の魔法使いだって年を重ねれば、おじさんになりますよ~。
栄光を極めた魔法使いの次の物語。
妻を事故で失い、娘を育てるために隠居したはずのおじさんですが、チキュウからの来訪者である女子高生を救うことになる。
来訪者は全員チート能力を持っており、狙われることも多々ある。
早急に国に保護させようとするが、なんと愛娘が彼女に懐いてしまった。
引き離すことができずに、そのまま居座らせることに。
戦闘では最強のおじさんだけど、娘とJKにはたじたじになってしまいます。
年の差ラブコメと異世界ファンタジーの両方を味わえる、お得な作品です。
皆さまもぜひ『世界最強のバツイチ魔法使い、女子高生を拾う』を読んでみてください。
かつて史上最年少の宮廷魔法士となり世界最強と讃えられた天才アルフレッド。しかし魔法の実験中の事故で職を辞し、今はただの冴えない三十路のおっさん。田舎の村で娘のカレンと親子二人で細々と暮らす彼が、異世界からやってきた女の子を拾う。その地球出身の女子高生・チヅルは亡き妻にそっくりで……。
お人好しのアルフレッド、元気で活発な娘のカレン、そして子供好きなチヅルの三人が次第に家族になっていく様子が微笑ましい。
異世界人が持つチート能力を目当てにチヅルを狙う刺客の襲撃を受けるが、アルフレッドは老いても元宮廷魔法士。多彩な魔術を用いて敵を圧倒する勇姿は、まさに世界最強の面目躍如といったところだろう。
おっさんはおっさんでも、本当は女性にモテるおっさんなのだが、本人ばかりはそれに無自覚で裏では女性陣の熾烈な戦いが繰り広げられている光景も可笑しい。
そして生来のお人好しで面倒事を次々と引き寄せていくのだが、忙しいなかでもチヅルと絆を深めていくのが癒やされるのだ。
異世界の最強魔法使いも女子高生には弱い。女子高生って、最強だな!
(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=愛咲優詩)