第3話 雨を晴れにする方法


森口「あのさあ」



他2人「…」



森口「この雨」




「消さへん?」



長谷川「…」「いや意味がわからへん」


森口「いや意味はわかるやろ」


長谷川「晴れとるがな」


森口「…あのさあ」


「雨って」「ムカつくやん」


長谷川「うん」


森口「せやろ!?ムカつくやんなあ!」


「どっちかって言えば雨嫌いやろ?」


長谷川「いや別に嫌いではないけど」


森口「もうええねん!」


「もう分かってんねん!!!」


「何を恥ずかしがってんねん!!!」


「お前が雨のことを嫌ってることを俺は知ってるねん!!」


長谷川「なにを、言うてるの?」


「悩みでもあんのか?」


森口「いやちゃうねんちゃうねん!!!!」


「あのなあ!!」


「じゃっ!」「じゃあお前なっ!!?」


「晴れと雨どっちが好きやねん」


「サニーとレイニー!!」


「どっちがやっぱすっきゃねん!!!?」


長谷川「晴れ」


森口「せやろ!!?」


「じゃあより好きな方選ぼうよ!!!」


「こんな雨消して晴れにしようよ!!!!」


森口「こんな雨消しちゃえばいいじゃん!」


長谷川「晴れとるがな」


「お前らはこう思っとるハズや!」


「まあ大体の人間が晴れの方が好きなハズや」


「とはいえ雨っていうのは自然現象や」


「俺ら人間ごときが天の気分に抗えるはずがない」


「こう思てるやろ」


「そう!!!」


「そこなんや!!!!」


「雨はどっちかといえば晴れてほしい!!!」


「じゃあどうすんねん!!!!」


「人間に雨を止ませることができんのか!?」


「晴れをゲッツすることはできんのか!?」


「森口には雨を止ませる方法があるのか!?


「その方法を是非!!!!!!一緒に考えて欲しい!!!!!」


他2人「しんでほしい」


森口「え?」


山本「OK一緒に考えるからあ」


森口「うん」


山本「一緒に考えたあかつきには」


「しんでほしい」


森口「あ、ちょっとまって」


「俺 しぬの?」


他2人「うん」


森口「俺がしんで君たちは何を求めてるの?」


山本「根拠は無いけど恐らく世界平和になるんちゃうかな」


森口「そうなん?」


「世界平和になるんや」


「ワールドピースってやつやな」


山本「せやねん」


森口「なんやねん」


「じゃあもう考えやんでええわ!」


山本「なんでやねん」


森口「しにたくないねん」


山本「じゃあ考えてしぬか 考えやんでアゴ削られるかどっちがいい?」


森口「アゴ削ってくれんの?」


「願ったり叶ったりやないか」


山本「アゴ削る言うてもアレやで」


「俺がシャドーボクシングやる片手間にやるで」


森口「えっ!」


「山本がシャドーボクシングする片手間でアゴ削んの!?」


「それ結局俺天に召されるんじゃないの」


「てことは俺は考えても考えやんでもしんでしまうねんな」


山本「せやねん」


森口「だからあ」


「しにたくないー言うてんねん」


山本「じゃあ誰がしんだらええの!?」


森口「え?」


山本「森口の代わりに誰がしんだらこの話は丸く収まんの?」


「誰がしんだら世界平和になんの?」



森口「…」


「んーっとねー…」




他2人「…」






森口「キム!」





他2人「…」





「お前…」









「お前怒られるぞ」


























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