チューチューアイスを、私は今日も愛でるのであった。

完

チューチューアイスは夏の味だ。今年も夏が訪れた。百円玉が転げ落ちた。

チューチューアイスは私の友人だ。君の魅力はコストである。同じアイスに払う対価の、1０倍分、私を楽しませる。なんて健気なやつなんだ！

チューチューアイスは変わらない。一行日記を書いてた時も、部活に励んだあの時も、変わらずチューチューアイスを食べていた。みんなは元気でやってるかな。

チューチューアイスは切ない。君は分けることができるから、分けることができない私に静かな孤独を味あわせる。誰かと取り合うことも今はできない。

チューチューアイスはどこへ行くのか。どこにも行かずに消えないでくれ。君に会えない夏は来ないで欲しい。私がいつかいなくなっても、君はしれっと売り場にいて欲しい。

チューチューアイス。ポッキンアイス。色々呼び名はあるけれど、君のホントの名前は何？私は君を前者で呼ぼう。

チューチューアイスを食べるのだ。夏が訪れるたびに、私はそれをいただくのだ。食いまくってたら残弾切れだ。明日も小さな課金をしよう。