2023.7~8月の夢日記

7月あたり。暑くなり始めてから不思議な夢ばかり見るので、それらの夢日記。読み物としては面白くないかもしれません。メモ書きのような物になります。


7月前半

脱出ゲームのような物に参加させられている。アスレチックハウスのような建物内。天井は低く、子供向けに作られた建物であるよう。

床や、壁もぷにぷにと柔らかかった。(ウレタン素材だったか)所々色が派手ではあるものの、室内に変わったところはない。

私のほかに、男女合わせて7人。私は8人目の最後の参加者であったようである。

みんなお揃いの黒いスウェットを着せられていた。

現状の説明を求めるも、他の参加者に急かされ脱出ゲームが始まる。

パズルやら、リズムゲームやら、謎解きやらさせられる。

最後はアスレチックハウス全体がパズルになり、ウレタン製のブロックや柱、床を組直して大きな本棚を作った。

答え通りに本を並べると、本が一冊足りない。

皆でどうするかと話し合っていると、本がない部分が光り輝いてみなそれに吸い込まれた。


7月前半

友人とどこかの通りを歩いているようである。

商業ビル街であった。通り過ぎるビルのガラスに私と友人三人が映っている。(私に近い方からA・B・Cとする)しかし、私と一緒に歩いているのはA・B・Cとは違う人物であった。顔に見覚えはないが、確かに友人だと認識していた。

近所の新しくできたお菓子屋の話をしていたと思う。

クッキーが名物らしい。ボールペンクッキー、爪クッキー、付箋クッキーなど、おおよそクッキーとは思えないラインナップであった。

皆、進行方向を向いているはずなのに、ガラスに映るA・B・Cは私の顔をじっと見ていた。

口がせわしなく動いている。どうも、日本語ではないようだった。

向かいから身なりのいい老女が歩いてくる。一緒に歩く友人が老女に声をかけた。

「hi,mrs Gabriel」

流暢な英語だった。

全員英語で話し始めるも、なぜか聞き取れる。

軽い挨拶と、指入りのスープの話をしたと思う。

私がムゴンなのを訝しんでGabrielが私に声をかけた。

返事をしたのに、私は日本語で、Gabrielと一緒にいる友人たちが首を傾げていた。

ガラスに映るA・B・Cは先ほどより険しい顔でこちらに何か言い募っている。

獣性が聞こえて、目が覚めた。

(この日、洋画を字幕で見ながら寝落ちしたのでそれのせいか?)


7月前半

山の頂上に白い灯台が置かれている。灯台の周りには二人一組で、同じ色の服を着た人たちが数人いた。私も隣の女の子と同じ色の服を着ていた。

白い灯台に登らないといけないと言われたので登る。灯台の窓からは、大きな水上アスレチックが見えた。

女の子が、「あそこで、修行をして鳥になる」と教えてくれた。

灯台から降りて、その水上アスレチックを目ざした。水上アスレチックまでの道のりは縁日の出店が左右に並んでいた。りんご飴とトウモロコシを買った。

水上アスレチックにたどり着くと、受付をして修行を始めた。

はじめは、水の上を歩く修行。これはすぐにできるようになった。コツは、足の裏を水につけないこと。

次は、手の指を裏返す(?)修行。手をくっつけて、反発をうまく利用すると手が透過するので裏返る。(女の子が理論を説明してくれたがわからなかった)

その他、西瓜の中身を水にするとか、水色を赤にするとか、砂を集めるなど色々した。

色々な修業に合格し、とうとう鳥になる修業をすることになる。

案内されたのは、蔓でできた吊り橋だった。10メートル位下には水がはってある。

この高さから飛び降りると、鳥になれると言われてまずは私が飛び降りた。

箸の上から見ると水面まで10メートルほどだったのに、飛び降りてみるとすごく高くてずっと落ち続けた。途中から滑空できるようになり、鳥に慣れたのだと気が付く。

相棒の女の子も私を追いかけているのかと見て切ると、彼女は橋の上で何者かと戦っていた。

誰かから女の子は鳥になるには誰かを倒さないといけないと言われる。

鳥になったまま女の子が戦っているのを眺めた。

(鳥になったあたりからから第三者目線であった。ここで夢と気が付けばよかった)


7月前半

長い階段のショッピングセンター。白い階段と手すりで、白い手すりが階段の真ん中にある。白いが、どこか古ぼけた印象だった。階段の左右に様々な店がある。雑貨屋、ペットショップ、鉱物点、手帳屋(?)などに訪問する。

夢の始まりの時には一人だったが、気が付いたら背の高い男性と一緒に店を見て回っていた。

日差しの強い日であったが、階段は天井が付いていたので暑過ぎなかった。

階段を一番上まで登ると、広場になっている。

クラゲの展示をしていた。広場の真ん中には白い展望塔がある。(江の島のタワーによく似ていた)

展望塔の周りには出店がいくつもあったが、そこはほとんど見て回らず、今度は階段を降りていくことにした。

地下階には大きなゲームセンターがあった。

ゲームセンターでなぜかイチゴの苗をゲットしたところで夢だと気が付いて起床。


7月後半

友人としゃぶしゃぶをしにきた様子。

目の前に座る友人はSだったが、声はHの物。この辺りで違和感を感じた。

店内も、よく行く喫茶店のものだが目の前にはしゃぶしゃぶ用の鍋が置かれていた。

しゃぶしゃぶの鍋を挟んで、色々世間話しをした。

しゃぶしゃぶの鍋の湯気で友人の顔が見えなくなるたびに、彼女の顔が変わっていた。


7月後半

崖の多い観光地での観光。

列車でその観光地までやってくる。

駅前はやや寂れていたが、私のような観光客は多い。駅前の商店街には、シャッターを下ろしたお店と、開いているお店が半々だった。シャッターを下ろしたお店からは、海の音が聞こえていた。

商店街を抜けると、バスのロータリーのような物があり、真ん中の浮島に「歓迎   温泉」と書かれた看板が設置されていた。(温泉の名前は空欄)

看板の後ろの方に、切り立った崖とその崖の上や、中腹に張り付くように建つ旅館がいくつも見えた。

崖の上の旅館に宿泊する予定だったので旅館につながる坂道を登っていく。

その途中で古い喫茶店があったので休憩のために入った。

喫茶店内は、半分ほど席が埋まっていて、入り口に一番近い席に通された。店員の女性の顔は影がかかっていて思い出せない。赤い口紅をしていたと思う。

赤いサイダーと、クロックムッシュを食べた。

店を出たが、お会計はしなかったと思う。

坂を上っていくと、左右に別荘のような建物が並んでいたが、人気はなかった。

歩いている途中、何人かに話しかけられていたような気がするが、内容も声も思い出せない。

坂をずっと上ったが、旅館にはたどり着けなかった。


7月後半

上の夢と同じ場所で再び観光。

今回は車でやってきたようだった。

テントウムシのような赤くて丸っこい軽から降りて、歩き出す。旅行にも書かあらず手ぶらだった。

前回とは別の旅館を目指す。崖の中腹に張り付いている旅館だった。

外から見ると、扉が沢山ついていて増築の跡が目立った。

崖の途中に何本か道があったが、誰かに案内されて私は別の道を使った。また坂道を登らされた。

古くなって灰色っぽくなったアスファルトの上を歩いていく。道の端に、用水路があって、苔色のコイが泳いでいた。

水は温泉が流れているのか、湯気が立っていた。硫黄の匂いはしなかった。

裏路地を歩かされているようで、景色は少しサビっぽい。

旅館や建物の勝手口や、ボイラー設備のような物が道の左右に並んでいた。

坂道をあがっていくと、ようやく件の建物にたどり着く。

裏口の様であった。建物の壁には雨で錆びが溶けた跡がいくつもついていた。爪跡の様だった。

大小いくつものパイプが建物に張り付いて、もうもうと白い湯気を上げている物もあった。

入口がなかなか見つからず、建物の周りをうろうろする。

さらに細い路地に入った。

路地の路肩に、白い軽トラが止まっていた。荷台には、脚立がのっている。

運転席から初老の男性が顔を出して「脚立を使うんだ」と教えてくれた。

見上げると、建物の中二階あたりに、入り口のような扉がある。ガラス張りの自動ドアらしきものの上には「    旅館」と書かれた看板がかかっていた。


7月後半

バスに揺られている。車窓には、海岸と岩場が交互に見えていた。

黄色っぽい砂浜と、真っ青な海。作り物の様だった。

バスが停車するも、停車場所は告げなかった。

バスを降りると、あたりは防風林に囲まれていた。

近くに下りの階段があったので、折りてみる。

階段の下は、商業施設があった。

ショッピングをしながら、進んでいくとようやく海岸の様子が見えてくる。

モザイクタイルの足元は、黄色い砂で半ば埋まりつつあった。


7月後半

再びバスに揺られている。車窓には、温泉街が見えた。その背景に青く輝く海が見える。

温泉街にたどり着く前は、山深い峠をずっと走っていたと思う。二度ほど茶屋で休憩した。

バスが止まったので降りる。

坂道の途中に降りた。左右には旅館が何棟も続いていた。

どの旅館も整頓されていたが、営業はしていないようだった。

何件か回って、フロントに人が立っている旅館を見つけて入った。

宿泊する旨を伝えると、黙ってうなずいて宿帳を差し出される。名前を書いて(私の名前ではなかった)宿の一室に案内される。

こじんまりとした部屋だったが、清潔だった。ささくれた畳の感触を足の裏でよく覚えている。

窓の外に海が見えた。

窓の欄干に寄っ掛かりそれをしばらく見下ろしていた。


7月後半

海辺をバスで走っている。

海辺の前に曲がりくねる山間部を走っていた。どこかのカフェでかき氷を食べた。

窓の外には、崖の多い海岸線が見えた。

古くなって白っぽくなったアスファルト、対向車も後続車もなかった。

時々、廃業したドライブインやガソリンスタンドがあったりした。

ずっとバスに乗っていたと思う。「終点です」という男性のアナウンスが聞こえて、はっと顔をあげた。

車内には私一人。

バスが港のような場所に緩やかに停車して、私はバスを降りた。

港は閑散としていた。釣りをしている男性が数人いたが、微動だにしなかった。

港にはシャッターの降りた倉庫のような建物がいくつかあり、錆びた看板がかかっていた。

しばらく歩くと客船があり、従業員らしき人に「帰りたいのでのせてほしい」と伝えると、快くのせてくれた。

帰れたのかは覚えていない。


(似たような夢ばかり見ていたのは、寝る前に振った香水のせいかと思われる)


7月後半

生垣の間を通って、どこかに向かっている様子。

生垣の向こうには、日本家屋が見えている。生垣の長さからすると相当大きな家の様だった。

生垣が切れると、三叉路になっている。丸いカーブミラーが道の端に立っていた。

一方は平らな道。また生垣が続いている。もう一方は緩く坂道になっていた。

坂道の方を選んで進んでいった。道の左右には竹が並んでいた。

緩かった坂道は、だんだんときつくなっていく。しんどくなった頃に、気が付くと階段になっていた。

竹の林の間の階段をひたすらに登ると、その内に上の方に赤い鳥居が見えてきた。

鳥居をくぐると、小さな祠が一つ。祠の中を覗いてみたが、中には何もなかった。

祠の裏の道は、下りの階段になっている。

今度はそこを降りていった。

土と竹でできた階段。斜面を左右に切り返しながら降りていく。赤土で、履いていた白いスニーカーが汚れる。

階段を降りきると、大きな沼があった。

沼のほとりに、いくつも階段の終わりがある。そこに、私のように降りてきた人たちが立っていた。


7月後半

天の声に導かれ、廃線跡をたどりながら廃墟の観光をさせられている。

ススキの原の間を抜けると、ガソリンスタンドの廃墟と、飲食店の廃墟にたどり着いた。飲食店の方は、大きなネオンの看板があり、それが印象的だった。錆びの浮いた白いく太い支柱に、楕円形の看板が乗っている。看板から、垂れ幕が下がっていたが、敗れて風に舞ってビロビロとたなびていた。外観は和食料理を提供するファミリーレストランのような感じ。埃でくすんで黄色っぽくなった店内は、雑然としていた。(この前に行ったところでは廃墟内も探索させらっれていたような気がするも、記憶が定かでない)

店の入り口の扉に、

『管理物件

入居者募集

○○不動産』

とあった。

廃墟の外観を検分したのち、天の声に従って廃線跡に沿って歩き出す。

しばらく歩くと、廃線はトンネルの中に消えていく。

トンネルの手前に踏切があった。ふみきりの向こうから老女が一人歩いてくる。

老女は私に気が付くと、速足で近づき私の胸ぐらをつかむ。

何か暴言を吐かれたと思うが、内容は覚えていない。私も老婆を口汚く罵った。


7月末

シャッター街。人はいない。日差しが眩しい。

町中華、花屋、ブティック、定食屋、電気屋、カフェ、肉屋、魚屋、八百屋、惣菜屋、和菓子屋、焼き鳥屋、自転車屋、アパート、雑貨屋、乾物屋、小さな商店

どの店も、中で人の気配はするのに、シャッターを閉めている。

道の真ん中に真新しいママチャリと風船が放置されていた。

日差しが強くて、視界が悪い。

風が吹くと工業地帯の匂いがした


7月末

揺り起こされると、ふかふかのベッドで寝ていた。

隣にいたのは某○○婦人。寝起きでもお綺麗だった。

彼女が私の目を見て「あなた、私といつ結婚してくださるの?」と訪ねてくる。

混乱して、何も返事ができないでいると、彼女に手のひらサイズの箱を差し出された。

箱の中にはエナメルのきれいな首輪が入っている。ドッグタグよろしく、赤い大きなルビーがぶら下がっていた。

その首輪をつけようとしたのに、何かが邪魔してつけられない。

首もとをさわってみると、すでに首輪がつけられている。

何事かと思ったら、私はすでに他の人と婚約していると気がつく。

婚約相手はドーベルマンだった。

(最近獣人ものの恋愛小説を書いているせい?)


8月1日

廃炭鉱を数人の友人と探検している。

坑道を進んでいくと、突き当たりにガラス扉と階段があった。

階段を上っていく。途中で何度も折れる階段は、幅が広く、踊り場に手洗い場が設置されていた。(古いデパートの階段のよう)

階段をしばらく上ると、飲み屋街がある。そこでしこたま飲んだ。飲めないワインを飲んだと思う。

帰ることになり、また階段を降りて廃炭鉱まで戻る。

全員千鳥足だった。

入り口のガラス扉までたどり着いたが、ガラス扉の先は坑道ではなく、駅の地下街のようになっていた。

店舗の跡はあるが、すべてシャッターが降りていた。

シャッター街の途中にまたガラス扉と階段があり、そこを上った。上った先には駅のロータリーがあった。

友人の一人が雑踏の真ん中で「ここは異世界だ!」と絶叫して嘔吐していた。


8月5日

九龍城のような建物を観光中。

近くの駅から、ドイツのデュッセルドルフまでの汽車が出ているというので、それに乗ることにする。

汽車を待つのは私を含め15人ほど。隣の席になった老女と意気投合する。

汽車を待つ間、数人の女性客に絡まれるも、二両編成の汽車(某夢の国の〇エスタンリバー鉄道のような汽車)が来たので乗り込む。老女の大荷物を運ぶのを手伝った。

出発後、いくつかのトンネルをくぐる。風景を楽しみながら、隣の老女と会話をしていた。

後ろの席の女性が、しつこく「やめなさい」とか「そこで何してるの」など絡んでくるも、なぜか私老女は無視を決め込んでいる。

老女との会話は、空の色に終始していた。夜明けの色が美しいか、夕暮れの薄暗い色は紫か、青か等。

数度目のトンネルをくぐった後、しつこく絡んでくる女性に対して、老女が反撃を行う。

大きなカバンから、これまた大きな鉈を取り出し女性の首にフルスイング。

吹き出す鮮血。私の顔に血がかかるも、感触がなかったためここで夢と気が付く。

パニックになる汽車内。隣の車両に逃げ込むものが大半であった。

老女がニコニコしながら、私の方に再び向き直り「私、暗殺者だったのよ」と教えてくれた。

夢だと気が付いてしまったので、ここで起床。


8月9日

学校で鬼ごっこをしている。

鬼は老若男女様々で、エプロンをしている人、スーツ姿の人、学生服の男性、Tシャツ短パンの女性など様々で、逃げている人特別がつかない。

学校内は、見覚えのない場所。地の理がなく、鬼と逃走者の区別もつかないので、人とあったらともかく逃げ隠れした。

走っても走っても位息切れしなくて楽しかった。

走っていたら、曲がり角で作業服の男性とぶつかる。

「捕まえた」

といわれる。男性は鬼のようだった。

男性に優しく背中を押されて通されたのは、机と椅子が置かれただけの部屋だった。

促されて椅子に座ると、男性も対面の椅子に座る。

「将来何がしたいの?」

就職面談が始まった。

「えだまめ」

と大きな声で答えたところで、自分の声で驚いて目覚めた。


8月11日

パーティー会場。私は探偵のような仕事をしている。バディの男性と一緒に会場に潜入している。

超能力者を探して捕獲するのが目的。

会場の真ん中にはカッパの像がおかれていた。会場の人はほとんどがそのカッパの像を見物しに来ているようだった。

会場で目的の人物を探していると、突然床にヒビが入りヒビから光が漏れてきて割れる。

バディの男性が階下に落ちてしまう。

階下はプールのようになっていて、人がたくさん溺れていた。

私はその場から逃げ出した。

厨房のようなところへ入っていく。後ろから誰かが追いかけてきていた。

振り替えると、小柄な女性が必死の形相でおってきている。

いくつも扉を開けて逃げる。倉庫のようなところへ逃げ込んだ。大きな棚が天井まであり、トマト缶や、小麦粉などがところ狭しと並んでいた。

女性はしつこく追ってきていた。名前を呼ばれていたと思うが、聞き取れなかった。

棚の上の方にスペースを見つけて、そこに身を潜ませる。

胎児のように体を丸めて、息を潜めていた。気がつくとバディの男性も同じように身を丸くして潜んでいた。

私を追っていた女性はそのまま棚の前を通りすぎた。


8月11日(二度寝して、上記の続き)

身を潜めていたが、女性に見つかってしまう。バディの男性を隠したまま私だけ逃げる。

またいくつも扉を開けて、倉庫を抜けていった。

女性トイレに逃げ込む。赤い扉が並んでいた。追って来る女性の靴音が響いている。

あてもなく逃げていると、少し開けた場所に出る。そこには、おかっぱの女の子が立っていた。手にはいくつか荷物を持っており、彼女の前には正方形のテーブルのようなものがおかれていた。

女の子が私に手招きする。

「怖いものを教えてあげなきゃ」

と彼女が言って、正方形の机の上に紙をのせる。少しシワのついた、十字の書かれた紙だった。

「あなたは何が怖いのですか」

女の子が紙の上に手をかざす。十字の重なっている部分が火に焼かれるようにして穴が開く。

私を追っていた小柄な女性がその光景を立ち止まってぼんやりと見ていた。

「銀貨の重さは測れない」

十字の紙の上に緑色の薄紙を被せる。火もないのに、薄紙の真ん中は焼けて焦げる。

「本当に見えるものはここだけ」

今度は英字の書かれた手紙を被せる。手紙の真ん中は焼けて焦げ。る虫眼鏡で明かりを集めるように、紙の真ん中だけ明るかった。

「わからないふりしないで」

「見ているだけでは、終わらない」

「重ねて見えるものはない」

「ちぎって見せても終わらない」

「本当に怖いものはない」

女の子が言葉を重ねて、紙をどんどん追加していく。

どこが終わりかわからないが、この儀式のようなものを続けさせてはいけないと思う。なのに、体は動かなかった。

私を追っていた女性は、近くの個室に半ば隠れている。左目だけが、恨みがましくこちらを見ていた。

儀式が進むにつれ、女性は個室に引きずり込まれるように少しずつ動いていく。

彼女が個室に完全にはいると、扉がバン! と音を立てて閉まった。

「いつまでたっても終わらない」

女の子が名前の書かれた紙を重ねる。紙の真ん中に穴が開くと同時に、個室の足元から、赤い液体がたらりと流れ出した。

トイレのタイルの凹凸を伝って、赤い液体が広がっていく。

取り返しがつかないことが起こったと思った。

女の子は、正方形の机に手をついて微笑んでいる。

私が戸惑っているうちに、女性の仲間らしき人が扉を開けている。

扉の中から半裸の女性が引きずり出される。一見怪我はなさそうだがぐったりとしていた。

女の子が机の上を片付け始める。

「あなたが拒むから」

と確かに言われた。


8月16日(いくつか夢を見た。繋がっているかもしれないし、そうでないかもしれない)

砂浜を数人で歩いている。

私と顔の知らない友人たち。背の高い男性がいた。

私たちを案内するように、白いシャツを着た男性が前を歩いていた。

海は、透明な色なのに寒色系の水玉模様がいくつもあった。砂浜は灰色っぽい色だった。

日の出前なのか、あたりは薄暗く水平線が薄く白っぽく光っていた。

砂浜の上に、青く丸い透き通ったものが散らばって落ちているのでそれを拾ってみる。

ガラス製の鯨の様だった。大きさは手のひら大から、人の頭位の大きさまで様々。色も、透明に近い水色から、黒っぽい藍色まで様々。

薄い光にかざしてみると、鯨の体の中に気泡がいくつも入っていた。

別の鯨も拾って眺めていると、案内人の白いシャツの彼が「海に浮いているのは全て鯨だよ」と教えてくれた。

いくつも拾って眺めてみる。そのうちに、鯨の気泡に交じって小さなネジや、鉄の欠片が混じっているものがあった。

案内人の彼にそれを見せると「近くの海で船が沈んだのだろう」と教えてくれた。


山の山頂付近にあるテーマパークに母の運転で向かっている。

山道をひたすら走る。前や後ろを行く車もテーマパークに向かっているようだった。

山の中腹あたりの駐車場に案内される車もあったが、私たちの乗った車はテーマパークに最も近い駐車場に駐車することができた。

テーマパーク内は、ウエスタン調でカウボーイの格好をしたキャストがにらみを利かせながら歩き回っていた。

テーマパーク内も上り坂が多く、私たちはそれを登りながら山頂を目指した。


寮か宿舎のようなところで生活している。

友人や知り合いが多くいるが、私には超能力があった。それを隠して生活している。

どんな経緯があったかは覚えていないが、その超能力が鏡の世界の住人に見つかってしまい、追われることになった。

澄んでいたところを飛び出した私は、よく飲みに行くバーに助けを求めに行く。

そのバーは、ツリーハウスになっていて手前の店がご飯屋さん、つり橋を渡って奥の店がバーになっている。(両方ともオーナーは同じ)

私がそのバーに訪れたのはもう何年も前のことだったが。助けてもらえると確信していた。

ご飯屋さんはcloseの看板が掛けられていて、私はつり橋を急いで渡った。

背後には、私を追う鏡の中の住人が迫っていた。

必死で逃げて、バーの扉を開く。

店内に客はおらず、店じまいの作業をしている男性店員が駆け込んできた私を凝視していた。

床掃除をしていた短髪の男性が「ラストオーダーは終わりました」と声をかけてくる。この男性に見覚えはなかった。もう一人の黒人の男性店員は顔見知りだった。

店の奥から、ショートボブの若い女性店員が出てくる。この人が最も私に縁が深い。

彼女が私の顔を見て、「あれ、久しぶり」と声をかけてくる。

店の前まで鏡の中の住人が迫っていた。

黒人の男性店員が「だから、ばれたらいけないってあんなに言ったのに」と呆れていた。

私が超能力がばれたこと、追われていることを話すと、ショートボブの店員が「隠れてて」と言って、私を背後に追いやった。

扉が開くと、鏡の中の住人たちが黒い棒状の武器をかかげて立っていた。

店員たちが次々と獣に変身していく。

(この辺りで目が覚めた。続きが是非見たい)


8月20日

空撮で海と崖が撮影されている。崖は砂岩なのか、黄色っぽくざらざらとした質感だった。

崖の裏側にカメラが回ると、崖には丸くくりぬかれたようなトンネルがあった。

トンネルの中を入っていくと、中にはプールのような遊泳施設があった。

ベンチで談笑する人、ひたすらに泳ぎ回る人、溺れている人、様々な人がいた。

私もプールの端の方で泳ぎ始める。プールの水深は私の身長の4倍ほどはあった。

足が付くと思っていた私は、一気に沈んでプールの底に足が付いてしまった。

息を止めて、そのまま水面に戻る。プールの底を一蹴りで、水面に戻ることができた。

プールの底、水面、プールの底、水面と跳躍が楽しくて何度も繰り返した。

夢の中なのに、バタ足もしたし、息も止めていた。

一度休憩しようと思って、プールサイドにはっしと捕まる。

プールサイドにいた数人の男女が驚いたようにこちらを見ていた。

青い目が凝視していた。


8月23日

芝生のグラウンドのような場所にいる。グラウンドには多くの人がいた。

家族で茣蓙を敷いて寛いでいる家族連れ、熱心に何かの修行をしている男女、分厚い本を読んでいる老婆など、色々な人がいた。皆、一様に白い洋服を着ていた。もちろん私も。

様々な人種の人がいたが、フィリピン系、アラブ系の人が多かったと思う。

私は壮年の女性、初老の男性、坊主頭の青年の四人組のうちの一人の様だった。

グラウンドの奥には学校のような大きな建物があり、建物には『富士山麓共生○○仏教会』と大きく書かれた看板がかかっていた。建物の背後には富士山が大きくそびえていた。

四人組のうちの一人、壮年の女性が何故私がここにいるのか説明してくれた。

女性の旦那さん(初老の男性)が『富士山麓共生○○仏教会』(○○には国名が入る)に入信するというので、心配で息子(坊主頭の男性)とついてきた。共同生活をするというのだが、一人部屋は不安なので私と同じ部屋に入りたいという。ついでに旦那を説得してこの宗教から離れるようにしてほしいという。

件の初老の男性は、足を踏まれてそれを踏み返すという修行をしていた。

修行の時間(?)の終わりの鐘が鳴ったので、グラウンドにいる人たちはぞろぞろと建物に帰っていく。私たちも建物の中に入った。

入口は学校の昇降口のような感じで、たくさんの靴箱が並んでいた。だが、どの人も靴を脱がずに建物の中に入っていった。

二階は居住スペースで、その上が商業スペースの様だった。女性たちは居住スペースを観に行くというので、そこで別れて、私は商業スペースに足を向けた。

商業スペースは圧巻だった。外国の商業施設の様で、天井が高くショーウィンドウが果てしなく続いていた。

宝石店と洋服店をいくつか回った。どちらの店も店員はアラブ系の女性だったが、日本語と英語を混ぜて話しかけてくるので、時々何を言っているかわからなかった。

しばらく歩いていると、商業スペースの端にたどり着いた。大きな映画館があったが、どのタイトルもアラビア語で書かれていて読めなかったので、視聴は断念した。

Uターンすると、ハンバーガーショップが目に入った。見たことのない店名で、チェーン店ではないようだった。店内に入ると、女性に話しかけられた。顔は知らない人だったが、夢の中では知り合いの様でいくつか世間話をした後に「メニューが読めなくて困っている」と言われたので、手伝うことにした。

さっそくメニューを見てみると、表記は英語の様だった。だが、どうにも値段が可笑しい。

ハンバーガーのセットの下に『3000』と書かれている。3000の前後に、芋虫のようなマークが書かれていた。3000$なわけがないし、3000円でもないだろうと、首を傾げた。

店内では英語が飛び交っており、客も店員も英語圏の人間の様だったのでともかくは英語で注文をすることにした。

数人の列のあとに私の番が回ってくる。注文は英語で通った。女性はハンバーガーのセット、私はアイスティーを注文した。(アイスティーは?980?だった)

店員が顔と同じ大きさほどの紙コップを渡して、レジの右横のスペースを指さす。ドリンクは自分で注ぐスタイルらしい。(ますますアメリカっぽかった)

アイスティーを注ぎながら、そういえばお金を払わなかったなと思ったところで目が覚めた。


番外(眠すぎてみた幻覚なのか、夢なのか判然としないもの)

・トイレに座っているが、自分の首がぐにゃんと伸びて床を通り抜けた。(ゲームバグの壁抜けのような感じ。)トイレの下は宇宙空間? だった

・部屋のキッチン付近に髪の長い女性が立っていた

・壁一面に無表情な仮面がかけられていた。仮面の中に私の顔もあった

・ティラミス味の飲み物をスマホから飲んだ

・下駄箱の扉が無限に増える

・埃の妖精を見た(灰色っぽい茶色の帽子をかぶった小さいおじさんだった)

・何か髪の毛のながくて鱗の生えた人間型の化け物に探されているので、一生懸命に息を止めていた


総括

・そもそも、流行病で高熱を出した後から変な夢を見始めたので、それも関係があるかもしれない。海や水に関する夢はよく見ているので、不思議でもないように思う。

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2024年8月19日 21:00

くだらないこと、いらないもの 八重土竜 @yaemogura

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