第46話
謝罪するだけ、という雰囲気でもなかったのでそのまま三人は席に座り雑談。新聞のネタ探し。
昼食は授業中に済ませてきた(教師に見つかれば訓告、つまりその場でお説教)という事で、三人はそれぞれ菓子だけ注文する
「ここのお菓子は美味しいんですよ。街中の専門店顔負けなんです」
「そうそう」
壁新聞定番の人気記事「近所の甘味処マップ」を作るために周辺の学食や専門店を食べ歩いてる三人の評価。
「そういう記事だけ書いてちゃだめなの?そんな恋愛記事とかオカルト記事とか書かず」
Vはその評価の正しさを確認しながら、そんなことを言った。
「駄目です。面白くありません。定番記事で読者の首に縄をつけて、スクープを提供することで新規の顧客を引っ張るのが私たちのやり方です」
「志の高さや戦略についてはまぁ立派だと思いますけどね」
あきれて物も言えないV。
「あの二人についてですか?」
二人は食事をしながら取材を受けることになる。
曰く
「〇〇学園でのいじめを暴いたら向こうの学校から偉く感謝されて学園長が困ってた」「甘味処マップは定番記事。取材も楽しく読者も楽しい」「△△先生が隣の学校の先生と不倫してることを暴いたときは学校で大問題になった」「次はオカルトネタで行きたいけどその前に冒険者でなんか派手なの書きたい」「××先輩がお家の事情で無理やり結婚させられる、という記事を書いたら見合い自体が流れて先輩に感謝手紙をもらったけど、あれは実は見合い相手の差し金だった。××先輩は、非常に、一般の基準より非常に豊満な体つきをしてるから、好みに合わなかったらしくて」
とかいう話。
二人の話に乗せられた三バカ大将の自慢話と雑談が多く、どっちが取材を受けてるのかがわからない。
本人たちの話が本当なら
「よく追い出されないな」
「この学校は寛容ですね」
と二人があきれる位にはギリギリのラインを攻めた記事を書いてるらしい。
そんな中ででたのがあのこの学園で弓を扱う二人の話。
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