第45話

食堂

 相変わらずの日替わり定食。

 ただ今日は昨日までと違い、何が違うのかがわかる。一品少ない代わりにデザートが付いていた。

 クリームを使ったちょっと本格的な菓子。


「この代わり映えがしない飯も今日で最後か」

「良い仕事でしたよね。危険はないし、生徒は物分かり良いし、依頼主は満足。報酬は安かったですけど、こういう仕事だけだったらいいのに」

 そんなことを言いながら食事をしていた二人の前に三バカが登場。

「先生!」

「先生!」

「先生!」

「黙れ。そして帰れ」

 ドーリーは極めて短く追い払う。

 Vは止めない。つまり同意見。ここにきて厄介事は起きてほしくない。


「そんなこと言わないでください。謝罪しにきたんです」

 そう言って三人はそれぞれ手紙を取り出した。

 内容は謝罪文。

「攻撃魔法を使おうとしてごめんね」

という旨の内容が三通。

「そういうことなら受け取りましょう。でも昨日はそんな雰囲気でもなかったでしょう」

「いやですね、今日の朝、学園長先生からお説教を貰いまして」

「謝罪の手紙をしたためて渡し、本人に許してもらえたなら、それ以上大事にはしないでくれると」

 学園側としても学内で喧嘩沙汰が起きたなどうれしくない。

 今回は冒険者側も大事にしてほしくないとのことなので謝罪文で手打ちという形。

「じゃぁ受け取り拒否したらどうなる?」

「いじわる言わないでくださいよ」

 そんな会話をしたが、Vはもう受け取っているし、學校生活に影響を与えるようなことはよろしくない。


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