タイトルをこうして一覧で読むと、それぞれのタイトルが端的にストーリーを一言でまとめていて、かつ伝わりやすいと思いました。
個人的にはモールスターの悲劇が気に入りました。どうしても80年代の名曲、ラジオスターの悲劇が頭に浮かんできてしまいます。あとは、街角の取り立てと、谷間の一軒家がネーミング的に上手いと思いました。
作者からの返信
最後のキャッチコピー集までお読みいただき、ありがとうございました。
実はこのシリーズ、タイトルだけ先に思いついてそこから書き始めたエピソードもいくつかあります。この長さなので、そういうことが可能なのでした。
「モールスター」はまさにラジオスターの悲劇からの着想です。ここでは花形のラジオも、いつかは違うものに取って代わられる運命なのだろうと思います。
これほどの数の掌編でひとつの世界観を組み上げる、という試みは、生まれて初めて見た気がします。
しかも、それぞれきちんと掌編としてまとまっており、単体で見ても珠玉のような作品が多数含まれているところに、あらためて「……か、かなわん」と五体投地。
最後の50話目が、その試み全体の精神性を象徴している気もしたり。
なりたいですよね、旅する函職人。
作者からの返信
バニラダヌキさまにも最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
正直、1話目を書いた時点では20話くらいまで届けばと思っていたので、こんな話数になったのは自分でも驚きです。これくらいやると、自分でも何か新しいものが見えてきたような気がします。
おっしゃられる通り、第50話はこの連作全体の象徴として書いたものです。
この連作の最後のほうを書いていた時は、このさすらいの函職人にちょっと近付けたような、そんな気がしていたように思います。
SS 50編で1つの世界を表現するとはユニークだと思います。ミクロコスモスのような感じですかね。
これから少しずつ読ませていただきます。
PS 初投稿から数10分で読んでいただき驚きました。数日から数週間は読まれないと思っていたもので。勇気付けられました。ありがとうございます。
作者からの返信
ありがとうございます!
当初はここまでの数を書くつもりではなかったのですが、30話まで届いた時点で50まで行こうと思ったのでした。
また気が向いた時にでも、少しずつお読みいただければ幸いです。
御作については、たまたま自主企画を色々のぞいていまして(参加はしてなかったのですが)、ユニークなタイトルが目についたので読ませていただきました。
やはり、イベントなどに参加するのは大事ですね。