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2020年8月30日 23:41
液体なだけに、肌身離さず持ち歩く貨幣でありながら汚染の懸念も拭えなくて、無事相場を安定化させた政府発表の真偽に一抹の疑念は残るがトレーダーとしては額面通りに受け取るしかない……という、もし現実にあったらと思うと、ちょっとぞっとしてしまう示唆的なラストがとても印象的でした。(実はとんでもないものが市場に出てしまっていた、という意味で、アメリカの子供用原子力研究セットの話を少し思い出したり……)「瑠璃井」という造語もすごく美しいですね。世界観に根付いた造語が他にもたくさん出てきて、好奇心や想像を刺激された回でした。
作者からの返信
この回は、最もまともに正面から液体通貨を取り扱ったエピソードで、周辺設定を色々出しました。もしこの世界を舞台に長編をやるならば使うだろう、という道具をそろえた、重要回だったりします。何とかうまく行っているようなこの世界、実は色々ヤバいものを抱えてるんだよ、という暗示的な終わり方になりました。「瑠璃井」は、油田で原油を取るのが「油井」なので、ラピスラズリなら瑠璃だろう、ということで名付けてみましたが、気に入っていただけて嬉しいです。ありがとうございました。
2020年8月21日 22:01
コメント失礼いたします。未来にもトレーダーという仕事はあるんでしょうね。スリリングなマネーゲームの展開に引き込まれました。
このエピソード、不評を予想していたら予想外に好評で、嬉しい限りです。経済小説も好きなので、一度やってみたかったのです。ありがとうございます。
2020年7月25日 01:53
いや、経済小説っぽい世界も、当然アリでしょう。おゼゼがなければスカイウェイだって作れませんし。こうした現実的な部分に支えられているのが、このシリーズの叙情性なのだと思います。
ありがとうございます。この世界を仮想実体化させるために、こういうリアルを見せる部分も書いておきたかったのです。完結後、いずれまたこの世界で何かやるつもりもありまして。あと、単純に暴落の場面のスペクタクル感が好き、というのも実は本音なのですけども。
2020年7月24日 19:57
共通液体通貨の謎に迫る、スリリングなマネーゲームでしたね。緊迫した空気がありありと伝わってきました。あの綺麗な液体通貨にも、知られてはならない謎があるのですね。
何だか、突然経済小説みたいな話になってしまい、今回はまず不評だろうなあと思っていたので、そう言っていただけて嬉しいです。そうなんです、主眼は共通液体通貨には何か不穏な影が、というところなのでした。お読みいただき、ありがとうございます。
液体なだけに、肌身離さず持ち歩く貨幣でありながら汚染の懸念も拭えなくて、
無事相場を安定化させた政府発表の真偽に一抹の疑念は残るがトレーダーとしては額面通りに受け取るしかない……という、
もし現実にあったらと思うと、ちょっとぞっとしてしまう示唆的なラストがとても印象的でした。
(実はとんでもないものが市場に出てしまっていた、という意味で、アメリカの子供用原子力研究セットの話を少し思い出したり……)
「瑠璃井」という造語もすごく美しいですね。世界観に根付いた造語が他にもたくさん出てきて、好奇心や想像を刺激された回でした。
作者からの返信
この回は、最もまともに正面から液体通貨を取り扱ったエピソードで、周辺設定を色々出しました。もしこの世界を舞台に長編をやるならば使うだろう、という道具をそろえた、重要回だったりします。何とかうまく行っているようなこの世界、実は色々ヤバいものを抱えてるんだよ、という暗示的な終わり方になりました。
「瑠璃井」は、油田で原油を取るのが「油井」なので、ラピスラズリなら瑠璃だろう、ということで名付けてみましたが、気に入っていただけて嬉しいです。
ありがとうございました。