最後は、番外編を二つ。でも、これはおまけです


物売りではありませんが、番外編として2つ。


一つ目は「火の用心、カチカチ」の拍子木の音ですね。


防犯、防火のため、地域内を夜8時から9時くらいまで、毎日夜回りして歩く時の音ですね。


「ああ、年末なのか」

「寒くなったなあ」


といった季節を感じる音ですが、最近は「うるさくて迷惑だ」とか……いろいろな考えがありますから、ここでは、これ以上は止めておきましょう。


そして、もう一つはお寺の鐘の音です。


子供の頃、時計なんか持っていませんから、夕焼けが出てくると、そろそろ帰らないと叱られる、などと天気でおおよその時刻を判断していました。


そんな中で、唯一、正確な時報がありました。それがお寺の鐘でした。


夏場は午後6時、冬場は午後5時になると、ゴーンとなる訳です。今では除夜の鐘としてしか撞いていないようですが、あの頃は、ゴーンとなれば、全員が遊びを止めて家に帰る「門限の鐘」でした。


鐘が鳴っても遊んでいると、「人さらい(誘拐犯)に連れて行かれるぞ!」と、親でも親戚でもない、遊び場の近くにいた大人に叱られたものでした。


ああ、懐かしいなあ。


皆さんも、年齢にかかわらず、色々な音の記憶など、お持ちではありませんか?


今度、お聞かせくださいね。


それでは、今夜の話はここらあたりで。


(了)

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懐かしい「音」 椿童子 @tubakidouji

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