次は、物品販売の音
話が脱線しましたので、元に戻しましょう。
食べ物の次は物品です。
これは有名なのは寺田博士も書いています竿竹屋さんですかな。
「さおやーさおだけー」と独特の節回しの物干し用の青竹を売る竹屋さんも、リヤカーやトラックで来てました。
あ、そうですね。物干し、今はアルミのパイプ製など、いろいろな物がありますが、昔は3m位の高さの丸太棒を地面に立て、2m位の高さのところに木を十字に釘で打ち付けて物干し台を作りました。そして、3mくらいの竹を渡して、そこに洗濯物を干しました。
「お嫁さんが来て、洗濯物がカラフルになりましたね」
ですから、こんなことがあいさつ代わりになり、「いやだあ、お隣、洗濯物を覗くのよ」なんてことはありませんでした。プライバシーが無いといえばそれまでですが・・
そんな訳で、物干し用の青竹を売る竹屋さんが必要だったのです。
子供の世界では、これも夏の風物詩ですが、「きんぎょーえー、きんぎょー」の金魚売りです。
ま、これも故郷自慢ではありませんが、私の住む東京都江戸川区は、当時、奈良県の大和郡山、愛知県の弥富と並び江戸川区も日本の金魚三大産地として 並び称されていました。現在は、都市化、宅地化の影響で、金魚の養殖は少なくなってしまいました。
ですから、「へっ、そんな金魚、買えるかよ。金魚は養殖池で買うもんだ」なんて、私の祖父などは言っていました。
夏と言えば、もう一つは風鈴ですか、チリンチリンと涼しい音の江戸風鈴。これも近所に工房がありましたので、「物売りの音」ではありませんが、懐かしい音ですね。
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