プレグナンシー8ビームガン
「みなさまこんばんわ、異世界テレパシーショッピングのお時間です。ご紹介しますのはいつもおなじみナナ=ビンテージです」
「クーヘンだよー!」
「えー初めに、今回の商品はかなりアダルティーでフェティズムなアレなアイテムなのでご注意を」
「エロいの?」
「まぁ、人によっては。それに内容がぶっとんでまして、まずは実演から始めたいと思います。なのでクーヘン君、まずはこちらを持ってみてください」
「なにこれドライヤー? それともゴキブリでも発射する銃?」
「銃です。正確には光線銃です。名称はプレグナンシー8ビームガンと言いまして、なにを発射するかは実演から、的はこちら」
「うっわーーー!!! おっぱいの大きな女子大生ぐらいの女の子だあああ!!! それも三人もぉおおおお!!! あ、でも水着邪魔なんでハグね」
「待って落ち着いて、まずは光線銃の実演から」
「うん! こうだね!」
ボガァ! ボガァ!
「違う! 殴るんじゃなくて、まずが説明聞いて、ね?」
「早くしてよね」
「えーまず、こちら、撃鉄にあたる部分の蓋をあけまして、中に息を吹き込みます。吹き込んで」
ふーーー。
「はい、そうしたら引き金となりの安全装置を外して頂いて、あとは女の子のおへその辺りを撃ってください」
「いくよー!」
ビーーーム!
「……お、おぉ、お? おぉおおお!!!」
「ご覧ください! このプレグナンシー8ビームガンは遺伝子を吹き込むことで使用者の子供を対象の女性に孕ませるボテ腹ビームが引き金一つで簡単に撃てるのです!」
「うっわすごーーーい!!!」
「どうですかこのお腹! 先ほどまでぺったんこだったのにもうこんなに大きく、八ヶ月ころでしょうか? 触ってみると赤ちゃんが蹴ってるのがわかります!」
「インスタント孕ませ光線だね」
「その通り! 種付けが面倒、ボテ腹フェチ、さっさと既成事実を作りたい、ボテ腹エンドで次行きたい、オスメスギャンブルを手軽に楽しみたい、そんなあなたにおススメしたい一品です」
「だけど本当に中に入ってるの? お腹捌いてみていい?」
「いやー流石に、私も女だし? 最低限の母性本能もあるんで、解剖はまたの機会に。代わりにこちら、レントゲン撮影機ご用意しましたのでこちらで」
ピカ!
「はいこちら、撮影したての赤ちゃんです」
「うーんわかりずらい」
ビーーーム!
「ふふふ私を撃ってくることは予想してたよ。だけども赤ちゃんを作ることはデリケートな行為、布切れ一枚で完全に防げてしまうのだよ」
「なーーんだ、思ったより万能じゃないんだね」
「逆に貫通力がありすぎますと認知してない子供も増えてしまいますので、その安全対策でもあります。それと、既に妊娠されてる場合は上書きできませんのでご注意を」
「あ、ゴキブリ」
ビーーーム!
「……何これ?」
「…………や、クーヘン君、こういうのはちょっと」
「うっわきっも。これ人間以外も孕ませられるんだ。うっわ、人間とゴキブリのカクテル、動いてるし。社長どこ行くの」
「……いや、、あの、ごめん。私、こういう生命を侮辱した系は苦手なんだ。だからあとは任せた」
「えーー。行っちゃったし。それじゃえっと、もういいよね? とにかく水着はいで、あっそか、殴るのは平らにする時か。よくできてるなこの銃、ちょっと欲しい。あ、え? あぁうん。じゃあ、ご注文はこちらまで! これでいい? じゃ邪魔しないで」
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