③への応援コメント
初めまして。
この度は『批評企画』にご参加いただきありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。
一万字強ほど拝読しましたが世界観がよく練られていて、作者様の作品への愛がひしひしと伝わってきました。ドイツ語や実在した人物の名を冠した登場人物(作者様が意図されてのことかは分かりませんが)から、作品のイメージを想像することができました。書き込みも丁寧で、雰囲気で済ませていないのは良い点だと思います。この手の作品を好む人なら、大半には刺さる内容に仕上がっているように見受けられました。
その一方で、唯一にして最大の課題もあると思います。
それは情報の洪水と、装飾過多な文章です。どちらも「そういうもの」と思ったり、単純に好みか否か割り切れるとも思いますが、個人的には引っ掛かりました。まずは情報の洪水についてですが、とにかく文字数に対して情報提示が多すぎました。おおまかに情報の種類を分けると「主人公の状況、作品の設定、現状の把握」の三つですが、本作は作品の設定数が膨大です。そのうえで装飾過多な文章が多く、そちらを読み進めるうちに目が滑ることが多々ありました。最初の話に関しては四回ほど読んで、やっと設定を掴めました。
この作品に限らず、作者と読者では物語の理解度に大きな隔たりがあります。なので、情報を提示するときは明快に。それで下地が整ってから、文章で重厚な色に仕上げる。という風な順序で記した方が、綺麗な形に収まるのではないかと思います。あるいは情報を適宜、提示しながら物語を進めるなどでしょうか。現状では作者様の熱量を一気にぶつけられて、頭がパンクしそうになります。
また文章、地の文に関しては装飾過多でも別に構わない気もします。それも一つの個性なので。それはそれで魅力的だと思います。ですが常にその調子でいくと、ここぞという場面で話を盛り上げるのに相当な技量が必要になります。つまり普段から表現に凝ると、見せ場での凝った表現が映えにくいということです。平易な表現と併用することにより、凝った表現を際立たせるのも一つの手です。とはいえ作者様のこだわりもあると思うので、無理に取り入れる必要はありません。一人の読者の意見として捉えていただければ幸いです。
それでは以上になります。長々と失礼しました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
装飾過多な文章というのが具体的に何のことを指すのか当方としてはあまりよく分からない(僕としてはかなりシンプルに、読む方にとって分かりやすく描いたつもりでしたが、それがかえって説明の多さにつながったという指摘なら、それは正しいと思います)ですが、確かに不要な描写もあるし、推敲が不足していたことは事実だと思います。より良い物語にするために、努力を続けたいです。鋭い意見に改めて感謝します。
③への応援コメント
初めまして、しまうまと申します。
批評企画から、参りました。
企画趣旨通り、一万文字を超えましたので、ここまでの批評を書かせていただきます。
ただ、私は物書きとして圧倒的に格下です。
ですので、一読者として、自身の技量を棚に上げて記載させて頂きます。
ご了承ください。
文章力はとても素晴らしいと思います。
ただ、面白いのかどうかと言われたら話は別ですね。
13800文字分の面白さはなかったと思います。
みなさんコメントで緻密な描写と褒めてらっしゃいますが、その中に「面白い」という単純で書きやすい褒め言葉がない事は、これを裏付けていると感じます。
あくまで個人的な意見ですが、読者がワクワクするような、驚きがあるような、心動くような、そんな工夫があれば良いなと思いました。
正直、大変失礼な物言いになりました。
私の作品をもし、読まれるような事があれば、どの口が言ってるんだと鼻で笑われるでしょう。
たった1人の評価と思って、あまり深く捉えないでいただければと思います。
ただ一つ、13800文字というのは下手したら4〜5話読めてしまう文字数です。
つまり、この序章2話でその他の作品の5話と同等の魅力がなくてはなりません。
WEB小説という世界の中では、だいぶ重いハンデだと思います。
長々と失礼致しました。
何かのお役に立てれば幸いです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
筆者としましては、序章の描写をなるべく緻密にして作品の世界観・雰囲気を存分に味合わせることで、この時点で合わない読者にはドロップアウトしていただくという意図がありました。とはいえ10000字以上の長い文章に対して見合わない面白さだったというのは、一つの事実だと思います。物語の筋はおおよそ決まっているので、ガラリと全体を変えることはできませんが、不要な箇所を消したり微修正をしたりすることでテンポ感を上げる等、他にやれることは残されていると思います。鋭く、忌憚の無い意見に改めて感謝します。
③への応援コメント
物語のフックとして、とても濃密な世界観であります。
それ故に、一読してデティールが細かすぎて、物語が
頭に入りきらない人はいるかも知れないですね。
最近の読書は未翔様のように造形の深い人は
少なくて、すらっとさらさら読めるものを
好む傾向にあります。
私は現代ものしか、書きませんが、
読み応えのある作品をしっかりとした筆致で紡いで
おられるなと思いました。
これからもご健筆であらせられますように、
お祈りいたします。
素晴らしい作品になりますね。
作者からの返信
ありがとうございます。物語の雰囲気は変えず、しかし少しでも物語が頭に入りやすいような描写を考えるのはとても難しいですが、更なる推敲を続けたいと思います。
③への応援コメント
企画にご参加いただきまして、ありがとうございます。
・壮大な歴史オペラの始まりを予感させる序章
・丁寧かつ壮麗な地の文
・きちんとした言葉遣いのセリフ
・ものすごい登場人物の数
・こだわりのルビの親切心
まさかの次期皇帝弑逆スタート…
すごい歴史ロマンですね!ヴィルヌーヴはストーリーテラーですか。
〈帝冠を戴く双頭の翠鷲>と書いて、
『グリューン=ドッペルアドラー』。
グリューネヴル厶家の『グリューン』と、
|翠《みどり》色の『グリューン』?
ルビといい、地の文といい、
さては名前の中に色々仕込んでますね^_^
こういうのは大好きです。
めちゃくちゃ大変そうなのに、ちゃんと細部にまでこだわって書いてるところがすごいと思いました。
個人的には皇太子が一兵卒の名前をちゃんと覚えてるとこと、ヴィルヌーヴの『無学者』っていう表現が好きです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
こだわりをピンポイントで見抜いてくださって、作者冥利に尽きます。設定や世界観にはこだわって創っていますので、ぜひ続きもご覧になってください。
①への応援コメント
壮大な叙事詩のような幕開けにワクワクします。
作品へのフォローありがとうございます!
作者からの返信
こちらこそありがとうございます! 作品読ませていただきます!