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2020年5月1日 16:48 編集済
アズサヨシタカ様この度は企画へのご参加ありがとうございます麗玲と申します。>魂魄の欠落を示したコトワリ。>〝十〟に至れぬ、欠けた〝一〟を示す、因果の銘この辺の意味がちょっと解らなかったのですが。『先代旧事本紀』(巻第三 天神本紀)では「天神御祖教詔曰。若有痛處者令茲十賓謂一二三四五六七八九十而布瑠部。由良由良止布瑠部。如此爲之者。死人反生矣」訳「天津神の御先祖は次のように教え諭された。もし苦しみが訪れたらならば、この十種の宝をヒト・フタ・ミ・ヨ・イツ・ムツ・ナナ・ヤ・ココノ・タリと言って振りなさい。ゆらゆらと振りなさい。この様にすれば死んだ者も蘇生します」という内容が記載されていて、神道の祝詞にもありますが、関係はございますでしょうか。以前、古事記や日本書紀関連の伝奇作品の二次小説やらゲームを作成していたのですが、結構元ネタとか知りたくなるタイプなのです。いきなり変な質問ですみません。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。 元ネタは指摘の通り〝ひふみ〟の祝詞です。 まずはそのまま、死者を蘇生する祝いとしての手順が、あとひとつ足りないので蘇生(作中の場合は成仏や転生)ができない。 アマノイワトからアマテラスオオミカミを呼び出す際に、アメノウズメが〝ひふみ歌〟を歌ったところから、十まで歌えていないのでアマテラスが出てこない……夜が明けない。 神霊を鎮める祝詞としての〝ひふみよいむなやこともちろらねしきる ゆゐつわぬそをたはめくか うおゑにさりへてのますあせゑほれけ〟(霊を慰め、万の災いを鎮めて、全てを幸たる状態にする)など……。 作中の死者たちが祝いにせよ呪いにせよ、現状を解決して次の段階に進むために、あとひとつが足りない……作中では悔いや無念を〝因果〟と称し、それを果たして己を縛るものに決着をつけることで、最期の一手順を踏む……〝死した魂が無念に縛られて成仏できない〟という状態を、作中で黒羽根の影姫が〝ひふみ歌〟になぞらえている形です。 つまりあくまで作中の主人公たちの状態を、作中の登場人物が〝ひふみ〟に例えた発言であり、黒羽根のキャラ背景などに関わる要素として描きました。 なので、何らかの神事や記述、伝承などに〝魂魄の欠落を示したコトワリ〟として〝ひふみ〟が描かれているわけでもありません。※私なりに調べつつ描いていますが、間違いや誤訳などがあったら申し訳ありません。
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アズサヨシタカ様
この度は企画へのご参加ありがとうございます
麗玲と申します。
>魂魄の欠落を示したコトワリ。
>〝十〟に至れぬ、欠けた〝一〟を示す、因果の銘
この辺の意味がちょっと解らなかったのですが。
『先代旧事本紀』(巻第三 天神本紀)では
「天神御祖教詔曰。若有痛處者令茲十賓謂一二三四五六七八九十而布瑠部。由良由良止布瑠部。如此爲之者。死人反生矣」
訳「天津神の御先祖は次のように教え諭された。もし苦しみが訪れたらならば、この十種の宝をヒト・フタ・ミ・ヨ・イツ・ムツ・ナナ・ヤ・ココノ・タリと言って振りなさい。ゆらゆらと振りなさい。この様にすれば死んだ者も蘇生します」
という内容が記載されていて、神道の祝詞にもありますが、関係はございますでしょうか。
以前、古事記や日本書紀関連の伝奇作品の二次小説やらゲームを作成していたのですが、結構元ネタとか知りたくなるタイプなのです。
いきなり変な質問ですみません。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。
元ネタは指摘の通り〝ひふみ〟の祝詞です。
まずはそのまま、死者を蘇生する祝いとしての手順が、あとひとつ足りないので蘇生(作中の場合は成仏や転生)ができない。
アマノイワトからアマテラスオオミカミを呼び出す際に、アメノウズメが〝ひふみ歌〟を歌ったところから、十まで歌えていないのでアマテラスが出てこない……夜が明けない。
神霊を鎮める祝詞としての〝ひふみよいむなやこともちろらねしきる ゆゐつわぬそをたはめくか うおゑにさりへてのますあせゑほれけ〟(霊を慰め、万の災いを鎮めて、全てを幸たる状態にする)など……。
作中の死者たちが祝いにせよ呪いにせよ、現状を解決して次の段階に進むために、あとひとつが足りない……作中では悔いや無念を〝因果〟と称し、それを果たして己を縛るものに決着をつけることで、最期の一手順を踏む……〝死した魂が無念に縛られて成仏できない〟という状態を、作中で黒羽根の影姫が〝ひふみ歌〟になぞらえている形です。
つまりあくまで作中の主人公たちの状態を、作中の登場人物が〝ひふみ〟に例えた発言であり、黒羽根のキャラ背景などに関わる要素として描きました。
なので、何らかの神事や記述、伝承などに〝魂魄の欠落を示したコトワリ〟として〝ひふみ〟が描かれているわけでもありません。
※私なりに調べつつ描いていますが、間違いや誤訳などがあったら申し訳ありません。