第2話 ひとりでは成し得ないこと  -『椎名くんの鳥獣百科』を読んで、思うこと-

-まえがき-

もう7月ごろにはだいたいが出来ていたのだと思います。

その後いろいろ、本当にいろいろあって中断して、

でも『椎名くんの鳥獣とりけも百科』のことは面白かったので、近況ノートに紹介してみたのですね。


このたび、少し思うところあって、書きかけの文章を仕上げて、カクヨムさんにて公開をしてみました。

1話めの『天気の子』と同じで、感想文ではないですね(苦笑)

まあ、それも良いと思います(笑)



-本文-


うん、

これはとても好きな本です。ひさしぶりにこういう本に出会いました。


自分は子どもの頃から図鑑や百科事典が好きでした。


幼いころ、図鑑に書いてあることを自慢げに話したりした事も、

子どもが将来、パイロットやサッカー選手になりたいというように、博士になりたいと語ったようなこと、

そういう黒歴史めいたこともあったと思い出しました(苦笑)


主人公の椎名了。

感情をあまり表に出さず、秘めた情熱と共に目標へと進んでゆく彼が、自分にとって非常に良かったのでした♪



自分は『血界戦線』のレオ。レオナルド・ウォッチという名の、かのトータスナイトという称号を妹より授かった彼のように、迷い、立ち止まりながらも目的に進み続ける主人公が好きなのですね。


でも、

椎名くん、彼のようなタイプも好いと思うのです(笑)

自分が怠け者だからでしょうか。

彼ら二人のように、努力する、ガンバる人間は好きなのです。すごいなぁって思います。←現実の、実在する人物ではありませんけどね(苦笑)


レオは共感、椎名くんは理想。自分の感情としての動き、好感度の認識は、分析するならそんなところでしょうか?(笑)

まあでも、現実になかなか居ないからこそ、レオにしても、椎名くんにしても、理想、憧憬のような感情で見れるのかもしれないのですね(苦笑)



大学の助教授という立場の椎名くんの周囲には、

彼の年上の幼なじみであり、彼よりも立場が上である准教授の花千歳という人。

彼にとって目標でもある、優れた才能と身体のハンディキャップの双方を持つ、花さんのような相手も含め、様々な人たちがいます。


彼らは、それぞれの目標、それぞれの考えを持ちつつ、大学の研究室という場所に集い、研究を行っています。


時に議論したり、協力したり、自らの定めた、それぞれ目標へと向かってゆくのですね。

そして、人によっては足を引っ張る行為や、冷たい悪意を向けることもあったりしてね。本当にいろいろです。


なんとなく、ここなろうの創作活動のつながりを思い起こしたりしませんか?

自分はこの本を読んで、そんなことを思ったりしたのです(笑)



ある時に、主人公である椎名了、彼の言った言葉。

「研究は単独でなく連鎖反応である」、そういった言葉があったのでした。



独りで研究し、すべてを解き明かすことは出来ないし、真理には届かない。


だから、他者と連携し、情報の共有化を図りつつ、他者の力を受け、他者に与えながら先へ、真理へと至る先へと一歩づつ進むということなのでしょう。


多分、そういう意味を言ったのではないのかな?

そんな風に感じられます。


お話の中のこの言葉を読んだとき、自分が思ったのは、

以前に活動報告で連鎖的に発生していたバトン祭り(リレー式の質問状)。

あれを思ったのですね。←ちょっと違うんですが思いついたということで(笑)


みんな、同じテーマのお話ではなく、同じ目的地を目指している訳でもない。

ここへ来た目的や始まり方も、ここを去る理由や終わらせ方も、おそらく違う。


初めから終わりまで違うユーザーの人たちが、

質問状バトンという、ひとつの方向性を与えられて、

それぞれがそのことと向き合い、一歩を踏み出し、

それを見たものが、また、みずからの一歩を踏み出してゆく。


あの、化学反応の火花の輝きにも似た、あの景色が広がりゆく様は、

眺めていて本当に興味深く、そして楽しかったのです。



まあ、あれはその場限りの花火。花火大会のようなものですね。

感情のつながりやうねりはあっても、

彼が述べていた研究のような、先への目的へと結びついてゆく力というものではないのかな。そんなところなのかも知れません。


まあ自分は、創作という意識に結びついていった気がするのですが、どうなのでしょうね。


自分はあまり関わっては居ないのですが、

時おり立ち上がっているテーマ企画などは、もう少しあの雰囲気、連鎖反応という言葉に近いのでしょうか?

そこは経験が浅いので、残念ながら判断が付かないのですけれど。



ただ、椎名くんたちがしている研究も、ここでユーザーの方たちがしている、作品の投稿も、自分としては、そう変わらない印象なのですね。


あの時はたぶん、サイト全体の動きではなく、自分が交流させていただいていたところの、活動報告(近況ノート)の辺りでのことでしかないのかも知れませんが、

何か少し気持ちの底からから浮かんでくる想いがあるのです。

独りで創作を行うことはもちろん当たり前だし、創作ということの本分は自身の意識の井戸から、作品に結びつく何かを汲み上げるものです。そう思います。


ここの創作サイトとしての良さは、交流も含めた情報交換の場としての良さもあったのかなと、そんな風にも思ったりするのですね。



なろうという場所は、良くも悪くも、交流というものが盛んだという印象です。そういった印象でした。

もちろん、意見の違いから揉め事も起きたし、退会する人が出た話も聞こえてきたり、現場に近いところに居たこともありました。


あの時、活動報告を用いた交流というものへ疑問を感じたりもしたし、今もその疑問は解決していません。


けれども、あの活動報告の交流という場から起きた花火のような、化学反応にも似た連鎖反応は、失うには惜しい気もあるのですね。


ああいう感情の奔流というか、相手の手を引き、手を引かれるような不思議な、一体感にも似た感覚。

うまく言葉にできませんね。でも、あれは、とても良いものだった。

そんな風に思い、そして、信じているのですね。



いい仲間を見つけるという環境という意味では、なろうを含む小説投稿サイトは、そんなに悪くないところなのかもしれません。


ただ、いろいろな人がいるという意味では、リアルと同じく、トラブルに結びつく人間関係と出会うこともありますから、

そこは、他人を見極める目を持って、相手を判断して欲しい気がします。



アクセスやPVも大切かもしれないですが、

自分は、そこから離れたところで繋がる相手が、いつまでも、ずっと交流を続けられる相手になることもあるだろうと思っていますね(笑)


目的を持ち、手を取り合い、それぞれの道を目指してゆく。

それはフィクションやおとぎ話なんでしょうか?


そんなおとぎ話のような道だってある。そんなことを感じることもあります。



人は他人を追い抜きたい訳でも、言葉で傷つけたり虐げたい訳でもない。

ましてや相手に誉められて、いい気になりたいわけでもないはずなんですね。


自らの過ちやすれ違いなどで起きた、単純な議論に過ぎないことから、

ある種の、交流相手同士の抗争や弾劾にも似た状態へと発展してしまうことも起きたりするようです。


他人がどういう意図を持ち、その言葉を用いて話しているのか。

それに至った気持ちは何なのか。


その言葉に対し、どう返答を返したら良いのか。

相手に言葉を伝えるには、気持ちを正しく言葉にするには、どうすればいいのか。


そういったものを上手く見極めて、良い環境や仲間を見つけ、みんなが望む目標へと、目指したところへと進んで行って欲しいものですね。本当にそうやって進んでいって欲しいと思っていますよ(笑)



自分は文章も観察する目も未熟で、


いろんなことを見通して理解する心。そこには到達していませんが、


いつかはたどり着きたいものですね。


自分もいちおう物書きなんですからね(笑)


そうやって望むところへと向かってゆきたい。



-おまけ、あとがきのような演出-

セリフ:

狐『稲荷狐、あやは』

猫『猫又、タマ』

き『きょん』

に『にゃん丸』


狐「みなはらさん、なにか熱い文章書かれてますね(笑)」


猫「稲荷ちゃん、これ、感想文じゃないよね。あいつヘタレ(笑)」


き「へたれとはなんなのですか。ねえさま」


狐「んー、」


猫「意気地がないってことだよ(笑)、きょんちゃん」


き「どういうことでありますか?

わたくしめには、とんとわからぬことでありまする」


猫「出たっ♪、きょんちゃんのセリフだ!!

あたし、かわいいから抱きしめちゃうっ」


き「たまさま、

なぜ、わたくしめは抱きしめられているのでありましょう?」


に「僕が一緒に抱きしめられているのも、よく分からない…。

あ、たまさま。僕、にゃん丸です、はじめまして」



猫「はじめまして~❤️本編じゃ逢えないからね~(笑)

にゃん丸くん、にゃんちゃんでいい?

あたし、かわいいから二人ともほおずりしちゃう~♪」


狐「猫又ちゃん、相変わらずだよねー。

可愛い子にわ、そんな感じで抱きつくんだから(笑)」


猫「だって、」

猫、狐「可愛いは(わ)正義だから!!(笑)」

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みなはらの感想文のようなもの みなはら @minahara

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