第4話 狩り
「モンスターはここら辺だとその森とかですかね」
「どんなモンスターがいるんだ?」
「ゴブリンやオーク、強いのだとジャイアントコブラとかですかね。ちなみにゴブリンとかの雑魚は5MPくらいで、ジャイアントコブラとか中ボスは100MPくらいですよ」
「あ」
「どうしました?」
「魔法ってどうやって使うの?」
ウィンは深いため息をついた。
「魔法はイメージしたらでますよ」
「詠唱とかいらないの?」
「イメージの補助にはなりますけど敵にバレたりするのでいらないです」
「ほう」
試しにライターの火をイメージする。すると、指から火が出た。
「おー」
「そうそうそんな感じ。ジャックさんの属性は赤 緑 青 黄 黒なので火 空気 水 土が使えます」
「黒ってのはなんなんだ?」
「黒っていうのはその人の趣向を表す属性で黒だと攻撃やデバフ、白だと回復やバフが得意になります。反対の色の魔法は使えないこともないですが効果が半減します。」
「ゲームみたいだな」
「神の娯楽なのであながちゲームという表現はいいかもしれないです」
戦い方はわかったが、どう戦うか・・・。
ん?火と水と空気が使えるんだよな?
「ウィリ魔法って元素も使えたりする?」
「使えますよ。ただ攻撃に使うには向きませんよ」
「使えるのか。なら簡単だな」
♢
森へ入って3分くらいで魔物を見つけた。
「魔物ってこんなにすぐエンカウントするもんなの?」
「流石にこれが普通だと人類終わるのでこの森とかダンジョンだけですよ」
ほへー。
おっと無駄話してる場合じゃないわ。敵はこちらに気づいてないようなので先制攻撃を仕掛ける。
青の魔法で空気中の水素を増やす。そして緑の魔法で風を吹かせ、念の為黄の魔法で防御壁作っておく。
ウィンは察したようで耳を塞いでしゃがんでいる。
そして火の玉を放り入れ、即座に防御壁に隠れる。
激しい衝撃が体を襲う。しばらく待ってから外の様子を確認する。
周りにあった木が全部なくなっていた。木というか森がなくなった。
「あちゃー派手にやりましたね」
青で生み出した水素が想像以上に多かったようだ。
「思いつきでやった。後悔はしている」
「まぁ森くらいMPでなんとかなるのでヘーキヘーキ。ところで今のでどのくらいMPたまりました?」
「ちょい待ち」
『領地開発スキル MP 32834
音声入力で施設を検索ができます。
通知
モンスターの素材があります。
MPに変換しますか?
』
レア素材以外変換。
『領地開発スキル MP 48392
音声入力で施設を検索ができます。
通知
なし
』
「44000くらい増えた。この分だとレベルとかも上がってそう」
『
名前:ジャック
年齢:13
職業:なし
称号:伯爵家の跡取り 爆弾魔
Lv :50
HP:10300
MP:1375
スキル:言語 計算 武術 スキル習得速度倍加
魔法適正:赤 緑 青 黄 黒
装備:高価な服 麻袋
お金:白1金34銀89銅1
』
おーめっちゃ上がってる。称号にやばいのがついてる気がするけど気にしない。
あと所持金がめっちゃ増えとる。
『答 モンスターを倒すとそのモンスターが持っている金銭が手に入る。手に入った場合通貨は人間が使っているものに統一される』
便利だ。
「それじゃあMPも手に入ったことだしなんか立てましょ!」
「それはいいんだけど、ウィンドウってウィリとみれたりするの?」
「端っこらへんの目のボタン押せば他の人に見えるようできるはずですよ。まぁ私の場合それをしなくても見れますが」
「あれか精霊の特権的なやつ」
「んーそれもできなくはないですが、わたしは一応ジャックさんの婚約者扱いらしいので領地開発スキル見るくらいの権限は持ってるんですよ」
「ほへー・・・へ?今なんて言った?」
一瞬理解できなかった。
「権限持ってる?」
「いやもうちょい前」
「ジャックさんの婚約者扱い?」
聞き間違いではなかったようだ。
「そうそれ、ウィリ俺の婚約者なの?」
「らしいですね。嫌です?」
「まぁいいけどね」
うん!あれだ後で考えよう。
「とりあえずなんの建物建てる?」
「んー私が欲しいのは高級な宿屋くらいですね。別に豪華な屋敷とかでもいいですよ。ちなみに高級な宿と豪華な屋敷の効果は一緒です」
「なら豪華な屋敷にしよう」
「はいはい位置とかどうします?」
豪華な屋敷は色々設定できるようで、和か洋を選べたり、内装や家具も選べた。
ウィリと二人であーでもないこーでもないと言いながら家を内装を決めていく。
そうして日が傾いて行く。
本を開くと異世界へ たにょん @tanyon
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