第2話 建速須佐之男命

今日は御得意先へ新しい商材の売り込み

その後社用車でサボって

会社に戻り

データまとめて書類作成

タイムカード切って帰宅というルートだ。



あーあ。

いつもと変わらねえ毎日でつまんねえよなあ。

彼女もいない俺に幸せという文字すら見当たらねえじゃんか…



仕事はいつも通りで変化なし

出世の「しゅ」の字すら見えないし



プライベートも充実してねえし畜生、、、



今日は連れと飲みにでも行きたい気分だぜ、、、



就業時間も過ぎていたのでタイムカードを切り会社の玄関前で電話を掛けた。



プルルルルルプルルルルル

ガチャ



もしもし剛(たけし)!



剛「うっるせ〜な〜どうしたんだよ急に」



また今日も飲み行こうぜ〜

イツメン3人でさ!

隆裕(たかひろ)も呼んでさ!



剛「まだ今日は平日だぜー?また休み前とかにしてくれよ。

また行ける時連絡するわ〜。」



プープープー



もう、なんだよーちくしょー。

まあ、今日は大人しく帰るか、、、



そのまま車に乗り込み

通常30分程帰宅にかかる道を走っていた。



しかし今日はやけに混んでるなあ。

事故か何かかな。



気晴らしに遠回りでもしてみるか。

俺はその遠回りで走る道が新鮮でもう少しもう少しと遠くに行きたくなる衝動に駆られていき遂には海に辿り着いた。



夜の海。



陽は落ちて

辺りは真っ暗

涼しい風が体を突き抜ける様だ。



周りに人もいない

こういう場所って落ち着くな。



しばらく海を見つめながら砂浜で座っていると風が強まっている気がした。



その強さはたちまち台風並みの風力と化した。



吹き飛ばされそうだ。



しかし、何故かこの風に対抗してみようという思いが生まれた。



巻き上げられた砂が体にムチを打つように当たる。



痛みと呼吸のし辛さで朦朧としてきた時

一瞬青白い光に包まれた。



目を覚ましたのは気を失ってから1時間程経った頃だっただろうか。



なんか不思議な体験をしたなあ。



とりあえず今日は速やかに帰るか。



俺は車の乗り込みそのまま帰宅した。



家に着くとまず冷蔵庫にあるもので適当に空腹を満たし、シャワーを浴びて、とりあえずゴロゴロしながら寝る。



zZZ



太陽が登った7:00頃

今日もいつも通りの日常。



を送るはずだった。

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俺の災難は神のせい? @yami_itachi

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