柳生と服部
江戸から二名の刺客が派遣された。
一人は柳生と言う剣術指南の男。
もう一人は服部と言う隠密。
二人は大坂東町奉行に来ると名無しの権兵衛の死因を聞いた。
自身のクナイが顔面に刺さるが出血は少量だったらしい。
おそらくは自害したと判断された。
服部「隠密に徹するよう言っておいたはず。
それが闇討ちされるとは。
おそらく相手は複数か、もしくは裏切り者が居る」
柳生「ならばどうする?」
服部「見せしめに疑わしい者を殺す。
義賊ならば無視できまい」
■
魔女狩りが始まった。
町奉行の北条はこの機会に、
横領に加担しなかった真面目な者を疑わしいと名指しする。
無実の町人や与力同心が狙われた。
柳生が夜な夜な押しかけてはその場で処刑していく。
服部は見張り役だ。
凶行は大坂城代の松平には伏せられた。
■
毎晩の処刑であっという間に三人も犠牲がでた。
全くの無実な者を次々と殺すので城下は騒然となり、
松平より先に犬影が気付いた。
今晩もやるのだろう。
■
今夜、柳生は与力同心を連れて越後屋に押しかけていた。
故越後屋の若い娘を取り押さえる。
柳生「貴様が越後屋の娘か」
越後屋娘「私は何も知りません!」
柳生「そうか、死んでもらう」
「まて柳生!父の敵討ちだ!」
そこへ最初の犠牲者の息子が現れた。
まだ幼い息子には侍が付き添っている。
その侍が刀を抜いた。
犬塚「助太刀致す」
柳生率いる与力同心を相手に敵討ちが始まった。
その様子を服部と犬影が覗き見ていた。
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